武田防災担当大臣令和2年(2020年)7月豪雨非常災害対策本部(第12回)後記者会見要旨 令和2年7月30日

(令和2年7月30日(木) 18:24~18:29  於:官邸3階エントランスホール)

1.発言要旨


 ご苦労様です。
 生活再建生業のパッケージについてであります。
 政府においては、本日開催された非常災害対策本部会議において、被災地の生活と生業の再建に向け、緊急に対応すべき施策を取りまとめた「被災地の生活と生業の再建に向けた対策パッケージ」について、報告を行いました。
 具体的には、半壊家屋の解体への支援も含め、宅地内や道路、まちなかの廃棄物や土砂の迅速な撤去、応急的な住まいの確保や、応急修理期間中にも被災者が仮設住宅を使用できることとする等、被災者の住宅再建に向けた支援、地域鉄道路線における代行バスの運行や、被災鉄道の復旧への支援等を通じた、地域交通の早急な確保、中小・小規模事業者の生業の再建については、新型コロナウイルス感染症の影響での豪雨災害になったことも踏まえ、従来のグループ補助金と自治体連携型補助金を拡充・柔軟化した「なりわい再建補助金」を創設するなど十分な支援、被災地の観光業の再建を図るため、観光地の磨き上げ・収益力向上の支援や、GoToトラベルの事業における被災地向け施策等を通じた強力な後押し、農林漁業者の早期の営農再会を目指し、被害を受けた果樹の植替えや、農業用機械への支援、漁港に堆積した流木・土砂の処理への支援等の総合的な対策の実施、など、被災自治体等からの要望にしっかり応える緊急対策としております。
 詳細についてはこの後事務方より説明させていただきますが、政府としては、この本支援パッケージに基づき、必要な措置を講じていくことで、被災者の皆様方が希望を持って前を向いて再建に取り組めるよう、被災地の復旧・復興に全力を尽くしてまいる所存であります。
 なお、被災者生活再建支援金の支給対象の拡大についてでありますが、今ご説明した対策パッケージとは別ですが、先週22日全国知事会からの緊急要望にもありました、被災者生活再建支援金の支給対象の拡大につきましては、全国知事会との間で実施してきた実務者会議の検討結果や各方面からのご要望も踏まえ、半壊世帯の一部にも支給対象を拡大する方向で、政府内の検討・調整や所要の手続き等を進めてまいることとなっております。
 私の方からは以上です。

2.質疑応答

(問)今回のパッケージのポイントを大臣の口からお願いします。
(答)地域が一日も早く元の姿を、そして被災者の方々が一日も早く元の生活を取り戻すために必要な項目というもの、メニューというものを用意させていただきました。このポイントというのは、今日までの経験を踏まえたメニューであることは間違いないんですけども、今回は特に被災地のニーズに応えた形の支援策というものを盛りだくさん用意させていただきました。具体的な項目を明記しておりますので、被災地の皆様方にも非常にわかりやすいものとなってくると思うので、こうした支援策を全面的に大いに活用していただいて、復旧・復興に努めていただきたい、このように思っています。
(問)今最後におっしゃった被災者生活再建支援法の半壊への一部拡大なんですが、これは今回の災害に限るのか、それとも今後も恒久的にそういうふうにしていくのかというところを教えてください。
(答)これは今から議論の対象になっていくものだと思っております。過去においては数回、こうした事例があるわけですけども、様々な今意見が出されておりますので、それを踏まえた上で検討に入っていきたいと思います。
(問)そうすると、今おっしゃったのは今回に限ってという形になるわけですね、今回の措置については。
(答)それも含めて今後、検討に入っていきたいと思います。
(問)同じ関連なんですけども、元々従来からこの半壊のところというのはニーズがとても多かったと思うんですけれども、その踏み切った要因、ポイントはどういうところにあるのでしょうか。
(答)これは先ほど申しましたように知事会、これ当然地方負担という問題も絡んでくるものですから、全国知事会との協議を重ねてまいりました。その実務者会議での検討状況というものを踏まえた形で、こうした舵を切らせていただくということになったわけです。

(以上)