武田防災担当大臣令和2年(2020年)7月豪雨非常災害対策本部(第6回)後記者会見要旨 令和2年7月10日

(令和2年7月10日(金) 17:49~18:53  於:官邸3階エントランスホール)

1.発言要旨


 令和2年梅雨(ばいう)前線豪雨等による災害について、被害状況の調査の結果、激甚災害に指定する見込みとなりました。現時点では、公共土木施設、農地等の災害復旧事業等の特例については、地域を限定しない「本激」として、中小企業の災害関係保証の特例については、福岡県大牟田市(おおむたし)、熊本県人吉市(ひとよしし)、芦北町(あしきたまち)、山江村(やまえむら)、球磨村(くまむら)を、「局激」として指定する見込みとなりました。被害状況の調査はなお継続中でありまして、地域等の追加が見込まれますので、判明次第速やかに公表してまいりたい、このように考えております。被災された自治体におかれましては財政面で不安を抱くことなく、思い切って復旧に取り組んでいただきたいと思っております。
 私の方からは以上です。

2.質疑応答

(問)今回の激甚災害指定の見込みによる被災地へのメリットをお聞かせください。
(答)一番は財政負担が軽減されるということであり、また事業者、そして自治体についても借り入れでありますとか資金面で非情に優遇されるということが一番大きいのではないかなと思います。思い切った復旧・応急作業に尽力できるのではないかなと思ってます。
(問)もう1問すいません。今後、調査が進んでいく中で対象の範囲ですとか、措置の拡大の見込みというのはあるんでしょうか。
(答)今の調査中のものもありますけども、まだ調査が手についていない部分もあります、これ天候状況等々がありまして。今から順次その調査結果を待っていくわけですけども、適応措置、そしてまた地域というものも積み重なっていくと思います。判明次第、これは公表してまいりたい、このように考えております。
(問)特定非常災害についてはどのような見通しでしょうか。
(答)同様にこれしっかりと調査をして、その結果を待って判明次第、公表したいと思います。
(問)今、球磨村等一番ひどいところあたりは、なかなかまだ集落の方に十分な食料等々が行っていないようですけど、その辺り原因等々はどういったことが・・・。
(答)やはり村に入る道路が寸断されていた、かなりの被害になっておったということが一番の原因ではないかと思いますけれども、一度自衛隊が自ら担いで別のルートから山道を登って球磨村の方に届けたというふうに承知しております。今後も物資補給についてはプッシュ型支援で、それがご自宅であろうと避難所であろうと、思い切ったプッシュ型支援で我々は対応していきたい、こういうふうに考えてます。
(問)今回激甚の指定はかなり早かったと思うんですが、かなり留意されて作業されたんでしょうか。
(答)当然、今までの教訓でありますとか、何と申しましても現地に我々が視察に行ったときには、一番要望事項として最初に出てくるのが激甚指定であります。地元の自治体が、やはり一刻も早い復旧・復興に向けて取り組むのに、財政面での不安材料というのを抱えていては何にもなりません。この問題をクリアしなければ、やはり応急活動というのはできないと思いますので、我々も関係省庁にお願いして一日でも早い調査結果の報告、そして我々にとっての見込み発表につなげていきたい、このことを実現してまいったわけです。

(以上)