武田防災担当大臣令和2年(2020年)7月豪雨非常災害対策本部(第1回)後記者会見要旨 令和2年7月5日

(令和2年7月5日(日) 17:57~18:02  於:官邸3階エントランスホール)

1.発言要旨


 ごくろうさまです。
 昨日、今日と熊本県被災地に視察に行ってまいりました。ご当地では、熊本蒲島県知事人吉市松岡市長と球磨川の氾濫による浸水被害現場及び感染防止対策も含めた避難所の対応状況というものを視察しまして、様々な意見交換を行ってまいりました。
 浸水により変わり果てた地域の復旧に向け、大変な不安を感じておられる被災者の方々の切実な思いに触れ、引き続き人命救助活動に全力で取り組むとともに、被災された方々の生活支援や復旧復興に全力で取り組む覚悟を新たにしたところであります。
 意見交換では、プッシュ型支援に関連して、スポットクーラー等、暑さ対策等の避難所の環境整備に関する御要望をいただきました。現下の状況を踏まえて、飲料水や食料はもとより段ボールベッドや非接触型体温計、布製パーティションといった物資を昨日より順次発送を行っているところですが、さらなる支援を迅速に行ってまいりたい。このよう考えております。
 また、災害救助法をはじめとする各種災害支援制度を活用いただく観点や、中小企業の支援をはじめとした今後の復旧支援をスムーズに進めていく観点から、国や県からの市町村への人的支援の重要性について改めて認識をいたしたところであります。各省庁の政府職員につきましても、被災地に向け次々と派遣しており、引き続き、現地における活動を精力的に進めてまいります。
 政府としては、本日、非常災害対策本部を設置いたしました。先ほど、総理出席の下、第1回を開催いたしました。また、被災者生活・生業再建支援チームについても設置をいたします。政府一丸となってより一層速やか、かつ強力に災害応急対策を進めてまいりたい、このように考えております。
 私の方からは以上です。

2.質疑応答

(問)ここ数日、全国的に新型コロナウイルスの感染がまた増えてきています。先ほど総理も会議の中で、きめ細やかな支援が必要と言っていましたが、被災地、避難所におけるコロナ対策として何か具体的な対策がありましたらお聞かせください。
(答)この災害の前に内閣府としては、日本の、我が国のすべての市町村に対して、感染症対策に関する避難所のあり方について、ガイドライン的なものをお配りをしておるわけであって、今回視察した避難所、600名の方が避難されている現場ですけれども、導線としてまた衛生管理、そして一人一人のスペース等々、しっかりそうした一定の決まりごとに準じたやり方でやっていただいている、大変私は評価をしたいと思っております。とにかく、不特定多数の方々が入る施設でありますし、それぞれの避難者の健康というものをまずは守っていかなければならないわけで、さらなる改善策に努めるとともに、更なる環境対策に努めていきたいと、このように考えております。
(問)まだ先の話だと思いますが、激甚災害の指定に向けての検討状況についてお聞かせください。
(答)7月4日の土曜日の段階で、関係省庁を通じてそうした関係施設、公共の土木施設や農業施設等々の被害状況について調査をしております。その調査結果を見て、指定基準を満たすものがあれば、指定の見込みというものを公表してまいりたい、このように考えております。
(問)東京都内の感染が増えている状況で、東京都内から他県への移動自粛の要請も知事から出ていますが、政府職員の人的派遣や視察などにどのような影響をもたらすと思っていらっしゃるでしょうか。
(答)今、それぞれにはしっかりとした衛生管理に努めることは十分申し伝えてあります。しかし、今なお、被災地では安否不明の方々もおられて、救済活動も懸命に行っている中で、やはり人的パワー、それと災害の経験・知見を活かせる人材というものが求められるのが、これはしょうがないことであって、そういった方々の力も借りながら人命第一の救済活動や、復興活動に努めていく、それが我々の使命ではないかと思っております。

(以上)