武田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和元年12月20日

(令和元年12月20日(金) 11:19~11:26  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨


 本日の閣議において、「平成30年7月豪雨による災害についての特定非常災害及びこれに対し適用すべき措置の指定に関する政令の一部を改正する政令」を閣議決定いたしました。
 これによって、平成30年7月豪雨の応急仮設住宅について、存続期間を原則2年と定める建築基準法の規定にかかわらず、存続期間を延長することが可能となります。応急仮設住宅の存続期間を延長する地域については、現在、被災自治体と事前協議をしているところであり、応急仮設住宅の供与期間の延長に関し、被災自治体の要望を伺いつつ、適切に対応をしてまいります。
 また、国家公務員制度担当大臣として、御報告いたします。
 令和2年度の機構・定員の審査結果について、本日の閣議で報告をいたしました。審査に当たっては、内閣の重要課題に確実に対応できる体制の整備を図るとともに、府省の枠を超えた機構・定員の再配置を積極的に推進しました。
 定員については、税関・出入国管理・検疫のCIQの体制や海上保安体制の強化について、引き続き緊急重点分野として増員を行うとともに、外国人材の受入れや災害対応に万全の体制を取るための増員を行いました。その他の分野についても、全体としての増員を抑制しつつ、内閣の重要課題に重点的に措置をいたしました。
 詳細については、内閣人事局にお問い合わせをいただければと、このように思います。
 私の方からは以上です。

2.質疑応答

(問)まず定員の関係で、今、大臣も災害対応に万全を期するとおっしゃっていましたが、防災の部門で定員が10人ほど増えたことがあったかと思います。改めて来年度以降の災害対応に臨む意気込みを聞かせてください。
(答)おっしゃるように、防災体制の充実強化というのが重要な課題となっておりまして、一連の災害対応を踏まえまして、課題への対応を図るべく、令和2年度組織・定員を大幅に拡充することにしました。具体的には、現在の8参事官を10参事官に増強しまして、企業の事業継続や被災者生活再建の対応を強化するとともに、人員についても新規増員として11名を確保し、避難所、被災住宅、激甚災害等の対応を拡充することと、このようにしております。
(問)あともう一点なんですけれども、国家公務員制度担当大臣としてお伺いします。先般、国家公務員の定年延長についての法案の検討状況が一部報道されております。通常国会、来年開会しますが、今の定年延長についての検討状況を教えてください。
(答)引上げについては、人事院の意見の申出も踏まえまして、「経済財政運営と改革の基本方針2019」において、段階的に65歳に引き上げる方向で検討するということになっております。法案の中身そして提出時期について、今この段階で具体的に申し上げることはできませんけれども、なるべく早く結論を得られるように努力していきたいと、このように思っています。
(問)応急仮設の延長についてなんですけれども、延長となった事情、理由と、被災者生活を続けておられる方まだ多数いらっしゃいますけれども、その方々に向けたメッセージをお願いいたします。
(答)やはりいろんな事情でまだ十分な元の生活に戻れていない方々がおられるというのは現実であります。住家を失った被災者のうち、全壊等の自らの資力では住宅を確保することができない方に対して、応急仮設住宅を提供しておるわけでありますけれども、やはりこの供用期間の延長というのは、決められたルールだからといって、そうした方々の生活に支障を来してはいけないということが我々としては一番の目的でありまして、しかしながら、一日も早く元の生活に戻れるように、我々としては最大限のバックアップをしていきたいと、このように思っています。
(問)同じくこの仮設住宅の期限の延長に関してなんですけれども、先ほど、具体的な対象の地域であるとかというのは、まだ今、協議中だというお話でしたけれども、具体的にその被災者の方が、自分が対象になるのかどうかというのを、お示しできる時期の目処みたいなもの、もし何か今おっしゃられる範囲であればお伺いできますでしょうか。
(答)それぞれの状況違いますから一括してどうということはちょっと言いかねるのですけれども、とにかく今、被災自治体の岡山、広島、愛媛、山口の4県と事前協議をしているところでありまして、供与期間の延長に関して同意を行ってまいりたいと、このように思っております。
 先ほども言ったように、それぞれの地域によって事情も違いますし、それぞれ個人の方によっても事情が違いますので、一言では言い切れませんけれども、とにかく一日も早く元の生活が取り戻せるように、我々としては万全を尽くしてまいりたいと、こういうふうに思っております。

(以上)