武田防災担当大臣台風第19号に関する記者会見要旨 令和元年10月20日

(令和元年10月20日(日) 16:33~16:40  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨


 こんにちは。
 本日、内閣総理大臣に同行しまして、長野県長野市を訪問するとともに、上空から千曲川に沿って長野市穂保地区などの浸水状況を確認をいたしました。
 発災後1週間が経ち、堤防の仮締切など緊急復旧工事は着実に進み、また、浸水が解消されつつある中で、河川の氾濫による住家、りんご園等の農地、新幹線車両基地等への浸水被害の大きさを改めて実感をいたしました。
 また、訪問した避難所では国からプッシュ型支援で届けた段ボールベッドや電気毛布が設置され、自衛隊による入浴支援も始まるなど避難環境が整いつつあることがうかがえましたが、引き続き被災者に寄り添ったきめ細かい生活支援の必要性を実感しました。
 「被災者生活支援チーム」を通じた被災者ニーズの把握を踏まえ、これまで、食料、飲料約36万点が避難所に届けられていますが、今回避難所でお伺いした寒さ対策について一層強化する必要があります。電気毛布や電気カーペット、ストーブ、スウェットなどの衣類について、被災地のニーズに応じて、引き続きプッシュ型支援を行ってまいります。
 なお、本日、長野県知事ほか、市町村長、県及び市町村議長との懇談の場において、今般の台風第19号に対する政府の対応の速さ、並びに現在に至るまでの政府からの人的支援をはじめとする政府の対応に対し評価をいただき、感謝の言葉がありました。
 また、数々の被災者の方からも、同様の感謝の言葉が内閣総理大臣に直接寄せられましたことをご報告いたします。
 一層緊張感をもって、被災者に寄り添った復旧復興対策に臨んでいきたいとこのように思います。
 なお、台風第20号と台風第21号が日本列島に近づいております。被災された方をはじめ、国民の皆様におかれても、気象情報に注視していただくようにお願いいたします。
 私の方からは以上です。

2.質疑応答

(問)昨日内閣府の被災者行政担当の部署の方から発表があって、災害救助法の適用状況なんですけど昨日の夜の段階で千葉県の41市町村が、まあ台風15号の被害が大きかった場所ですけど、適用対象になりましたという発表がありました。おとといの特定非常災害を決定されたときに対象になっていなかったために、千葉県の被災者の方から特定非常災害の特例措置の対象にならないのではないかという声も一部あがっていたようでして、大臣の口から今回対象になりますというメッセージを発せられてもいいのではないかと思うのですけれども如何でしょうか。
(答)とにかく19号に関する対策としての件がありましたので千葉県の方が後の方になった形になりましたけれども千葉県も同様の対策をさせていただくということに間違いありません。
(問)避難者支援の方なんですけれども今回避難所におられる方が大変厳しい状況にいるかと思うのですが、それ以上にいわゆる在宅避難をしている人、自宅の2階におられる方、親戚の家に身を寄せている方とか、そういった在宅避難の方への支援物資の配布ですとか今後の支援情報の伝達とか、過去の災害でも十分に伝わってなかったのではないかという課題もあったと思うのですけれども今回についてはどのようにケアされたのでしょうか。
(答)その土地土地によって状況が異なるためにニーズも異なってまいります。しかしながら我々は今回19号に関してはプッシュ型支援のメニューというものを列記いたしまして各市町村の方に配布しております。そのメニューを基に各市町村の方々が被災者の方々のニーズを拾っていただいて我々に伝えていただくということにしています。また派遣されたリエゾンもメニューの拾いに対しては積極的に歩いてくれておりますし、我々も被災地に視察に行った際には必ず避難所や地域の方々のご自宅等々訪問しながら直接ニーズを拾うことに努めており、そうした努力の積み重ねをしているというのが今回の19号の対応です。
(問)先ほどの災害対策本部で総理が予備費などの5,000億円を活用した対策パッケージについて言及されていて、さらに具体的な対策内容があれば教えてください。
(答)やっぱり廃棄物とがれきの処理、そして金融措置などです。とにかくその地域が元の生活に戻るための支援策というふうに考えていただければと思います。中小企業、農林漁業、また観光に対する支援も含まれております。それぞれの分野、多岐にわたっておるのですけれども、その地域が元の状況に戻るための支援、それをパッケージで考えると、それに対して予備費で対応を進めていくと総理はおっしゃいました。

(以上)