武田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和元年9月13日

(令和元年9月13日(金) 10:15~10:22  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨


 おはようございます。
 まずは台風15号に関しまして、これまで死者の発生などの人的被害の他、家屋の被害も発生しているとの報告を受けております。
 特に停電については、東京電力によりますと、引き続き、千葉県の一部地域において、約198,500軒、2日前は40万軒に上る数を示しておりましたが、停電が続いており、これに伴う断水や携帯電話の通信障害も発生しているところであります。
 これらに対しまして、発電機車325台、約11,000人の体制で復旧作業にあたっているほか、自衛隊は人員約225名、水トレーラー約30両、水タンク車約10両、給水車約5両の計45両体制での給水支援、約420名体制での停電復旧作業のための倒木除去支援等を行っているところであります。
 内閣府としましても審議官をヘッドに情報先遣チームを派遣しまして、被災地の課題等の把握に努めているところであります。
 私(防災担当大臣)自身、昨日、千葉県の香取市及び多古町の被災現場を訪問いたしました。市民生活に大きな影響の出ている被災地の実情を視察してきたわけでありますけれども、今般の台風によりまして、一部地域で続いている停電、これに伴う断水や携帯電話の通信障害の発生が市民生活に与える影響の大きさ、そして電気の有り難さというものを我々はひしひしと感じさせていただきました。日を増すごとに増していく被災されている方々のストレスを一日も早く解消すべく取り組まなくてはならないと強く感じ入ったところであります。
 また、千葉県では経験したことのない規模の台風により、大きな被害となったことを受け、想定外をなくすために県、市町村、政府が一体となって連携して、災害応急対策にあたるべきという認識を千葉県、森田知事と共有いたしました。
 このほか、千葉県内におきましては、現在約730か所で信号機の滅灯が継続しているとの報告を受けております。数日前は1,600か所でした。
 警察では、主要な交差点に信号機電源付加装置を設置するとともに、警察官による交通整理を実施しておりますが、引き続き、滅灯対策に取り組むよう警察を指導してまいります。
 閣議後の閣僚懇談会では、総理の方から、自衛隊の派遣等を通じて全面的に作業のバックアップを行うなど、一刻も早い全面復旧に全力を挙げること、停電解消までに更に時間を要することも予想されるため、物資のプッシュ型支援等、住民の生活支援に万全を期すことなどの指示があったところであります。
 私の方からは、被災された方々が安心して暮らせる生活を一日も早く取り戻すことができるよう、電源をはじめ、燃料、水・食料をはじめとするニーズを、各省で先手先手で把握し、プッシュ型の支援を行っていくなど、政府一丸となって、取り組んでまいる所存であり、食料22万食、飲料22万本を本日発送すべく対応中であること、発言をいたしたところであります。
 以上であります。

2.質疑応答

(問)本日、一部週刊誌で、暴力団関係者と政治資金の関係についての報道がありました。大臣から御説明をお願いいたします。
(答)個別の報道に関しましては、お答えを差し控えさせていただきたいと思いますけれども、政治資金等につきましては、法令に基づき適切に処理されているものと承知をいたしております。
(問)大臣に国土強靱化の全体の事業に対して御所見をお願いしたいんですけれども、緊急3か年事業等も今行われていますけれども、今回の台風被害を含め大規模災害が続いているんですけれども、もっと例えば3か年以降の年度にも事業の必要性等、そういったところへの所見をお願いします。
(答)もう今となっては日本列島、災害列島と言われてもおかしくないような状況でありまして、今後3か年の後にも、引き続き今まで足りなかった部分を補うような政策を、継続的にとっていかなくてはならないと思います。
 国土強靱化のそもそもの考え方というのは、強くしなやかな国家でもって、国民と生命と財産を守る国土形成を図っていくということであります。今、千葉の件もそうなんですけれども、さきの北海道の件もそうでしたが、今まで台風、そしてそんな災害が来なかったところにいきなり来ることによって、やはり心理的なショックも大きい、そしてまた不慣れな分ちょっと初動が遅れたりする部分もあります。
 そうしたことも含めて、ありとあらゆる可能性を考えた上で、強くしなやかな国土形成とは何なのかということを常にテーマで掲げながら足りなきを補っていく、そして必要な予算というものをしっかり積み上げて、安心な国土形成に努めていくことが大事だと思います。

(以上)