竹本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和2年8月25日

(令和2年8月25日(火) 11:26~11:33  於:中央合同庁舎第8号館1階S108記者会見室)

1.発言要旨


 3件ほどこちらから報告するものがあります。
 一つは、昨日ですけれど、つくばを視察してまいりました。JAXAとそれから物質・材料研究機構、それから産総研、3つ視察を行ってまいりました。それぞれ日本の技術の最先端をいく研究をされておりまして、元々工業技術院16研究所が統合されて産総研になっております。従って、技術立国を目指す我が国にとっては、最先端を走っていただいているところでございまして、その実態をつぶさに見てまいりました。いろいろございますけれど、例えばJAXAでは実験棟の「きぼう」、それから小惑星探査機「はやぶさ」など、その最先端の宇宙技術を見てまいったわけでございます。物質・材料研究機構、いわゆるNIMSといっておりますが、そこではAIを導入した最先端電池の開発や高性能センサーの開発等、Society5.0を目指した材料研究をしておられました。ここが広大な敷地なんですけれど、気持ちとしてはもっと予算をたくさん使って研究に打ち込んで欲しいという希望を持ちますと同時に、元々産総研はオープンイノベーションのはしりのようなところでございまして、民間と一緒に共同で開発しております。従いまして、これが現在、世界の流行になっておりますので、是非そういう意味でも頑張っていただきたいという思いを持って帰ってまいりました。
 それから2番目に、明日、8月26日に札幌市を訪問いたします。これはスタートアップの企業家の皆さんと現地でお会いして、この前名古屋とか福岡等でやりましたような会合を、現地において開催いたしたいということで、皆さん方の意見を聞いて帰ってきたいと思っております。場所はSAPPORO Incubation Hub DRIVEというところと北海道大学でやります。
 それから3点目は、ロケ撮影の円滑な実施のためのガイドラインを設けました。それの公開でございますけれど、外国の映画製作社が日本に来ていただいて、日本の特徴的な良い所でロケをしていただく、そういうことによって日本の魅力を海外に広めていただく。こういうことをやっているわけでございますけれど、実際、撮影になりますと、結構トラブルがあったり、御苦労もあるようでございます。そこで、できるだけスムーズにいくようにということで、一つはフィルムコミッションの体制といいますか、大体自治体ですけれど、どこの地域でやることについて、何かしらの規制があればそれをその間だけ解除していただくとか、そういう便宜を図るところに対して、また、監督する警察等といったような官公庁に対して、内閣府と他の役所と共同でこういうことに配慮して円滑に執行できるように御協力をお願いしたいというガイドラインを出すことにいたしました。そうすることによって、少しでも外国の人々が日本でそういう映画を制作することがしやすくなるようにして、日本の魅力を高めていきたいということでございます。

2.質疑応答

(問)科学技術関連なんですけれども、SIPとかPRISMもずっと政策やっているかと思うんですけれども、今のところ、ガバニングボードを何度も開いてるんですけどほとんど非公開で、エビデンス・ベースト・ポリシー・メイキング、EBPMを進めるためにも、なるべく公開でやって検証可能性を高めた方が良いかと思うんですけれども、大臣としてはどのようにお考えでしょうか。
(答)御意見の通りだと私は思います。ですから、SIPの方は内閣府、CSTIでやっているんですけれど、PRISMの方は各省でやっております。どういう基準でどういう契約を結んでやるという基本的なことについては、できるだけ御理解をいただくように、可能な限り公開に努めていきたいと思っております。
 今までそういうつもりでやっているんですけれど、どうも、必ずしもしっくりいかないところもあったかのようにも聞いておりますので、そういうことができるだけないように、しっかりと対応していきたいと思っております。
(問)先日「こうのとり」の最終号機が無事任務を終えましたが、それに関しまして大臣の所感をお聞かせ願えればと思います。お願いします。
(答)おっしゃるとおり、宇宙ステーションの補給機であります「こうのとり」の9号機が国際宇宙ステーションへの物資輸送の任務を無事完了いたしまして、大気圏へ再突入をいたしました。「こうのとり」につきましては、昨日JAXAで実物大の模型を見せていただいたわけでございますけれど、2009年の初号機打ち上げ以来、9回の国際宇宙ステーションへの物資輸送、全てに成功しておりまして、これが日本の世界に誇る技術だと認識もされております。そんなこともございまして、今般アルテミス計画に日本が参加することになりましたけれど、アメリカがこの完璧なまでの日本の輸送能力、これに期待をしておられるということは間違いないわけでありまして、そういう意味では良かったというか、引き続き頑張っていただきたいという気持ちであります。

(以上)