竹本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和2年7月10日

(令和2年7月10日(金) 14:03~14:10  於:中央合同庁舎第8号館1階S108記者会見室)

1.発言要旨


 1つだけ発表事項があります。
 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)における新型コロナウイルス感染症の影響に関する調査を行い、7月9日にその結果の速報版を公表しました。確かに(一部の研究機関では)感染症の影響のために遅れが生じているものもありますが、そのような機関ではこれから環境整備をして、予定通りやっていけるようにしたいということでございます。

2.質疑応答

(問)今のSIPにも関連するんですが、新型コロナウイルスの影響で研究活動が阻害されたり、あるいは遅れたりというのがSIPだけでなく各大学とかいろいろなところで起こっています。
 この後、第2波が来るかどうかあれなんですけれども、来ているかどうかはともかく、アフターコロナの中で、どういうふうな研究活動のあり方があるのか、あるいはすごく新しい、例えばロボットでやらせるとか、いろんなやり方があると思うんですが、そういうようなやり方をするために政府としてはどのような支援を考えているのか、そこら辺について教えてください。
(答)御指摘の通りでございまして、アフターコロナで従来の働き方を変えていかなければいけない。研究の体制も変えていく必要があるだろう。そこで使え得る、例えば人をたくさん集めれば密になりますので、密にならないようにロボットを使うとか、そういう工夫はあると当然思います。
 ですから今後どういう形で研究するかについて、各研究機関においてやはり仕組みややり方が違うでしょうから、あくまでもコロナを経験した後での研究活動をどうあるべきかということを、各機関においてきちんと議論をし、進めていきたいと思っております。
(問)その各機関で、例えば大学なんかですと、大学病院がコロナの影響で赤字になっていて財政的にも厳しいんですけれども、そういう体制を整備するために政府として何らかの支援をするような、そういう考えはあるんでしょうか。
(答)もちろんです。財政的支援も含めて支援の必要があれば、それはきちんとやらなければいけないと思っています。特に医療崩壊を起こすようなことがあっては非常に困りますので、それは絶対にやらなければいけないと思っています。
(問)関連してですけれども、この調査に関して、ちょっと読ませていただいたんですが、前提となるのが、例えば第2波は来ないという前提とか、あとは挽回できますよということも含めて、どうも委託元の内閣府に対して忖度をしている部分とか、前提がちょっとおかしいんじゃないかなというふうに思うんですけれども、その点に関してはどう思いますか。
(答)第2波は来るものだという前提で、いろいろな研究体制を組まなければいけないと思っております。
(問)ただし、この調査では前提なしということでやられていますよね。
(答)はい。
(問)そこから、今回の現場の生の声がある意味では聞けているという部分ではあると思うんですが、いろんなバイアスはあるとは思いますけれども、その中からどういうふうな支援をすべきかということを改めてちょっとお話を聞かせていただきたいなと思っているんですが。
(答)今回の調査の趣旨は緊急事態宣言を踏まえた活動自粛期間が及ぼした影響について、6月19日時点の状況を調査したものです。したがって、今後の感染の再拡大による影響は含まれていないということになります。
(問)5月の初めに調査票を配られて、6月19日の時点で答えを求めているというのは理解しているんですけれども、この調査が果たしてこれからの施策に反映できるようなメッセージがちゃんと入っているのかなというのがちょっと心配だったので、確認で聞かせていただきたいなと思っているんですが。
(答)あくまでも途中時点、6月19日時点の状況調査でございますので。
(問)その後追加の調査をするということはないわけですか。
(答)必要があればやりますけれど。
(問)接触確認アプリの関係で、感染が確認された利用者が保健所の方から発行された処理番号を入力して、その後に接触者の方に通知がいく仕組みになっていると思うんですが、その処理番号を入力して、自分が感染者だということを登録している人が、今のところとても少ないということで一部報道でもありましたが、その受け止めについてお伺いできればと思います。
(答)今、登録しているのは600万人ぐらいで、聞いているところによりますと3名の方が陽性登録をしてくださったという報告を聞いております。
 ある意味ではありがたいことではありますけれど、あくまでも個人情報を守るという意味で、登録をするかどうかは個人の自由になっておりますので、ここまでしかできないのは不十分といえば不十分なのですが、少なくとも個人の感染防止の努力の伝手には役立つと思っております。
 ですから、いわゆるクラスターを防止するというところまではなかなかいかないと思いますけれど、個人があくまでもその感染に対して自分を守るという意味では役立っているのかと思っております。

(以上)