竹本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和2年3月27日

(令和2年3月27日(金) 8:42~8:46  於:院内閣議室前)

1.発言要旨


 こちらからの発表事項が2件ございます。
 まず、第1番目は健康・医療戦略の策定についてであります。
 来年度から令和6年度までの5年間を対象とした健康・医療戦略と、それから、戦略に即した医療分野研究開発推進計画を決定いたしまして、そのうち、戦略の方はその後閣議決定、ただいましたところでございます。
 健康・医療戦略は、法律に則り、医療分野の研究開発と新産業の創出・国際展開を2本柱としております。
 それぞれ具体的には、まず従来のプロジェクトを治療手段等に着目した6つの統合プロジェクトに再編し、AMEDを中核として、基礎から実用化まで一貫した医療研究を進めるところでございます。
 また、健康長寿社会の形成に資するヘルスケア産業の創出・活性化につきましては、アジア健康構想・アフリカ健康構想を推進する予定でございます。
 さらに、目下の最重要課題である新型コロナウイルス感染症対策につきましても、既に取り組んでいる治療薬・検査キット等の研究開発を含め、重要な取組として特記をいたしております。
 これが一つ目の発表でございます。
 もう一つは、独立行政法人の長の人事についてでございます。
 本日の閣議において、3月31日付で任期満了となる国立研究開発法人日本医療研究開発機構理事長、末松誠の後任として、元東京工業大学長、三島良直を4月1日付で任命することが了解されました。

2.質疑応答

(問)AMEDの理事長の件なんですが、三島先生への期待、それからなぜ三島先生を選ばれたかというそのプロセスも含めて聞かせていただきたいということと、三島先生は今、SIP2期のPDをされたりとか、いろいろな要職で要の要職に就かれていますけれども、そことの兼ね合いというのはどういうふうに考えていらっしゃるのでしょうか。
(答)まず、前任の末松理事長が5年の任期を終えられましたので、それで交代されたわけでございますが、その後の三島先生の方は、今申し上げましたように東京工業大学の学長をやっておられまして、非常にガバナンスに長けておられているというか、そういう御経験がお持ちであると。加えて、いわゆるお医者さんではなくて、科学技術全体を見ておられる専門家でございますので、先程申された他の分野のことも兼ねられることでございますけれども、総合的な立場から今後の医療戦略を展開していくには、非常に適任の方だと私も考えております。
(問)三島先生が今SIPのPDをやったりということは、もう兼務というふうな理解でよろしいのでしょうか。
(答)特に、今のままでやっていただくつもりでございます。
(問)5年間の末松さんの評価をお願いします。
(答)私は良くやられたと思っております。特に、最後の段階で新型コロナウイルスが発生いたしましたんですけれども、やはり突発的なことに対する対応、また、国際社会におけるいろいろな打合せにおいて、きちんと日本の意見を表明するなど、非常にしっかりとやられた方だと私は認識しています。

(以上)