竹本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和2年3月17日

(令和2年3月17日(火) 9:25~9:30  於:中央合同庁舎第8号館1階S101記者会見室)

1.発言要旨


 冒頭発言なし

2.質疑応答

(問)あの1月に決定されたですね、量子技術イノベーション戦略なんですけれども、その後どう進捗してますでしょうか。
(答)アメリカのグーグルが、スパコンで一万年かかる計算を200秒でやったという事実がありますので、そういう技術を我が国が持っているかというと、実はないですから、遅れを非常に気にしております。したがって、国家戦略として量子技術イノベーション戦略を決定したところですけれども、具体的に事柄を進めていかなければいけませんが、アメリカ、それから中国、こういったところは、一千億円台のお金を計上して頑張っております。我が国はそれに対してどれぐらいの予算を付けているかというと340億(円)です。ですから、やはりそこは大きな差があるんですけれども、日本の得意の分野とそうでないところがございますので、まず得意の分野を伸ばしていくことが大事かと思っております。どこが得意かというと、暗号技術、こういったことが得意であるということでございますので、その辺に力を入れてやっていきたいと思っておりますが、同時に国際的な連携も必要かと思っております。というのは、暗号とか、こういうものになりますと、対共産圏というか、対中国との対応、対決ではないかもしれませんけど、対応も考えておかなければいけないので、自由主義圏で、こういった技術の共同開発、情報交換、そういったことをきちっとやる中で、日本のこの量子の技術をもっと伸ばしていきたいと思っております。何か東芝が、ずいぶんこの分野については優れているという話は聞いておりますけれども、是非伸ばせるところはどんどん伸ばしていきたいと思っております。
(問)EUが加盟国への入国制限をですね、深夜未明に発表したんですけれども、これでまあ世界的な人の移動がかなり制限されそうです。大臣のその所感と、所管行政に与える影響をですね、今、世界中でかなり人の動きが制限する流れが強まっているんですけれども、そこについてどう考えますでしょうか。
(答)私の立場としては、検査キットの開発、治療薬の開発、それからワクチン開発、この分野で是非とも、一日も早く進めたいと思っております。今回のウイルスの一番の問題点は、確たる治療法がないということで、それが一番の恐怖の源なんです。だから、各研究機関に、もちろん予算も前、発表しましたように51億(円)ぐらい付けまして、それで一日も早い開発をやってくれと、こういうことをお願いしております。3月中に一つぐらい出るのではないかという期待はあるんですけど、まだ、検査キットの開発、それがまだ出てきていないという状況でありますが、併せて治療法も昨日総理も述べられましたように、非常に、全世界的に見てもこれという治療法が確立されたものがないんです。だからそこで、しっかり我が国の技術の粋を集めてやらなければいけないということで、今日も午後から関係者を集めて打ち合わせをやるつもりであります。
(問)ちょっと補足なんですけれども、一応その世界的に人の移動が制限されるというところと治療薬の開発というのは、特にまあ、今のところは影響はなさそうですかね。そこはまあ外国との連携みたいなことは総理は言ってますけど、そこらへんはもうオンラインとか電話でやるっていうことなんですかね、あまり影響はないでしょうか。
(答)そうですね。おっしゃる通り、クラスター現象って人が集まる中で出てきますので、できるだけ集まらずにビジネスをやるという体制を組む必要があります。何か聞くところによると、中国はテレワークを進めるために、政府がえらく力を入れてやっているということでございます。テレワークでビジネスをやる、そういうソフトを考えて、それを国内の企業に渡しているということでございますが、いろいろな工夫はあろうかと思いますが、できるだけ、人と人とが接触をしないで、しかし情報交換はできる、そういう仕組みを考えていかなければいけないと思っております。

(以上)