竹本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和2年3月6日

(令和2年3月6日(金) 9:26~9:32  於:中央合同庁舎第8号館1階S101記者会見室)

1.発言要旨


 冒頭発言なし

2.質疑応答

(問)新型コロナの影響でですね、この時期やっている各学会のですね、年会が相次いで中止になっているんですけれども、それについて大臣の受け止めをお願いします。
(答)各学会については私が担当しているわけではなく、私が担当している学術会議では3月中旬まで、15日まで一般公開イベントを中止、延期又は規模縮小するという趣旨のことを会長さんが言っておられますから、あとは、その学術会議のメンバーで相互にインターネットとか、電話等で意見交換等はやっておられるんだと思います。
 ですから、各学会等につきましては、やはりこういう事態で、政府としても感染拡大防止のため、濃厚接触するような場を作らないようにという趣旨がありますから。やむを得ないのかと思っております。そんなことでよろしいでしょうか。
(問)新型コロナウイルスのワクチン開発についてお伺いしたいんですけれども、先日、AMEDの調整費が、ワクチン開発について付いたと思うんですけれども、これは主に大学の研究者に対して付いているんですが、企業のワクチン開発に対してやはり支援していくという考えはあるのでしょうか。
(答)今のところ、もともと最初は4.6億円のAMEDの研究費を、残っているものをかき集めてそれぐらいの額しかならなかったのですが、それと予備費を合わせてキットの開発、治療法、ワクチンの研究をやるという発表を2月13日にやりました。
 その後、非常に事態が急迫してきて、何かほかにないかということになりまして、実は調整費は予算を全部配り切っていたんですけれども、考えてみますとAMEDからほかのもの、ゲノムですけども、それの研究に直轄でやらせているものがありまして、それがまだ手が付いていないところがあるので、そのうちの25億(円)をこちらへ持ってきて、コロナ対策に使おうということであります。
 それで、主として大学や厚労省傘下の研究機関でやっていただくことになっておりますが、具体的に今お尋ねのような民間に補助金を出すというところまではまだ持っておりません。
 今後いろいろな、メディア等でどこかの企業がいろいろこういうものは発見したとか、発明したとかいう話がありますので、そういう事情が生じれば、また考えなければならないことがあり得るかもしれませんけど、今のところはそこまで考えてはいないということであります。国の方でやるということです。
(問)研究機関でやるということですか。
(答)はい。
(問)アメリカの政府が新型コロナの研究開発費ということで30億($)を拠出するということを決めたという報道が出ているんですが、日本はまだ45億円ということなんですが、非常に予算規模が桁が違うんですけれども、その件に関して御所感をいただければというふうに思います。
(答)我々は使える範囲でひねり出したお金が45億円の研究費ということであります。今後、政府は10日に予備費1,700億円を使っていろいろなことをやるという対策を立てるわけですけれども、そこに入るかどうかはちょっと今のところ全く分からないんですが、仮にそれがなくても新しい年度があと数週間で始まりますので、その中において、もちろん新しい年度の予算も考えながら、より手を加える必要があり、それができるのであればそうしたいということになるんだろうと思います。
(問)方向性としては、やはり研究開発への期待が大きいと思うんですが、予算ということを拡充していくという方向であるというふうに理解していい…。
(答)それで結構です。私は健康医療の研究の責任者でありますから、内閣府としてはそういうことを関係省庁に強く要請して、必要な予算をどんどん取っていって、適切に対応できるようにしてもらおうと思っています。
(問)現時点の45億円というのは少ないという御認識。
(答)ええ。これで十分ということではありません。
(問)十分ではない。
(答)はい。もちろんです。
(問)ちょっと追加なんですけれども、企業に研究開発費を出す場合に、こういう新型の、新興の感染症の場合、企業が研究開発に例えば成功したとしても、その頃には感染症が収まっているという可能性もあるわけで、収まっていなかったらもちろん投資を企業が回収できるということがあると思うんですけれども、お金を付けるときにはその辺りはどういうふうな考えでされるのでしょうか。
(答)ちょっとその辺の企業に補助金等を付けるという議論は、まだ事務の段階でどこまで行ったのか、私も承知をしていないので、恐らくそういう議論はあっておかしくはないと思いますが、おっしゃるように出来上がったときにはもう収まっていたというのでは、余り意味がないというか、もろもろのことを配慮しながら総合的に判断することになると思います。

(以上)