竹本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和2年2月28日

(令和2年2月28日(金) 8:49~8:52  於:院内閣議室前)

1.発言要旨


 今日はこちらから発言するのは、一つは遺棄化学兵器の事業についてであります。これは過去3,000億円ぐらいの金を使いまして、中国に大戦中に我が国の旧陸軍が遺棄した化学兵器、それを掘り出して無能力化して処理をしていると、こういう事業でありまして、毎年数百億円使っておりますが、満州の北、ハルバ嶺というところがあるんですけれども、ここが大量に遺棄されているところなんですが、それを発見しまして、2022年度ぐらいにほぼその地域における事業は完了すると。しかし、中国全土に、数は少ないとは思うんですけれども、相当散らばっておりますので、今後その事業をきっちり進めていきたいと、これが一つであります。
 それから、もう一つはウイルス対策でありますけれども、先般私の方から発表しましたけれども、全体で約20億円の予備費を含めた予算でありますけれども、そのうち4.6億円がAMED等を使った予算であります。
 予算の残り等と予備費を使いまして、約20億円の対策を打ったんですけれども、それが2月13日でありますが、その後、このコロナの新しい展開を踏まえ、ほかに使う予定をしておりましたAMEDの費用を、約25億円を転用いたしまして、更にこのウイルスの緊急的な対策をやろうと、こういうことでございます。
 具体的には、ファビピラビル、商品名がアビガンと言っておりますが、それの臨床研究をやります。そして、病原体や感染症臨床検体の解析基盤として、BSL3ユニットの整備もやります。これは要するに、危険度の高いものを封じ込めて研究する施設であります。そういった施設も整備をすると、こういうことであります。
 いずれにしろ、最初に出しました20億円プラス今回の25億円、合計45億円でできるだけ早くこの状況を鎮めるための研究開発に全力を尽くしたいと、こういうことであります。
 つまり検査キットの開発、これは今のキットで検査を1回やると大体6時間ぐらいかかるんですけれども、それをできるだけ短時間、例えば10分とか15分でできるのかどうか。それから、罹った人に対する治療、そして、更にはワクチン開発もやっていると、こういうことでございます。

2.質疑応答

(問)なし
(答)なし

(以上)