竹本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和2年2月4日

(令和2年2月4日(火) 8:41~8:45  於:院内閣議室前)

1.発言要旨


 科学技術関係予算の集計結果について、発表するものがございます。
 令和2年度政府予算案及び令和元年度補正予算における科学技術関係予算を取りまとめましたので、公表いたします。
 科学技術関係予算は、関係省庁と連携の下、従来の研究開発事業の拡充等に努めてきた結果、令和2年度政府予算案においては、昨年度の4兆2,377億円より3.3%増の4兆3,787億円、令和元年度補正予算においては、9,844億円が計上されたところであります。
 特筆すべき事業を幾つか申し上げます。一つは内閣府及び農林水産省におけるムーンショット型研究開発事業150億円が付いたということであります。また、文科省におきましては、GIGAスクール構想の実現2,318億円、「創発的研究」の場の形成550億円、宇宙・航空分野の研究開発317億円、スーパーコンピュータ「富岳」の開発144億円、それから厚労省、医療提供体制施設整備交付金が468億円、経産省の中小企業生産性革命推進事業3,090億円、ポスト5G情報通信システム基盤強化対策費1,100億円などが挙げられます。
 担当大臣として、引き続きしっかり予算の早期成立に努めてまいりたいと考えております。
 なお、集計結果の詳細につきましては、後程担当官からブリーフィングすることになっております。

2.質疑応答

(問)2年連続で科学技術予算、当初ベースでは4兆円を超えたということになり、また、その昨年大幅増に引き続き3.3%増だということで、科学技術の基礎力の強化とか、若手の支援とか、いろいろ課題指摘されていますが、今回の予算、これだけ額取ったということについて、どういうふうに思われますか。
(答)昨年より増えたという意味においては、いいことだったとは思っておりますけれども、全然十分なものではありません。御承知のとおり、諸外国、特に欧米と比較いたしますと、その科学技術研究予算の額には大きい差がありますし、また、産学連携における各大学の企業から集められる額におきましても、桁違いの差があります。
 こういう現実を前提にして、せめてもの役所の科学技術関係予算が少しでも伸びたことはいいことなんですけれども、まだまだ目標は遠いところにあると考えております。
(問)あともう一点、単純に計算すると、来年度の当初までを合算すると、第5期の5か年のいわゆる政府研究開発投資目標額26兆円には、ちょっと届くのは厳しいのかなと思うんですけれども。
(答)23.8兆円まで来ていますので、あと、次回の補正もありますし、それから、地方自治体の予算もありますから、それで踏ん張って、何とか目標に近付けたいと思っております。
(問)それはやっぱり補正で何とか。
(答)そういうつもりです。今回も補正には相当力を入れましたので、同じようにやってみたいと思っています。基本的には、やはり国民みんなで科学技術力を上げないと、日本の産業は伸びないという認識をしていただく必要があります。
 そうすることによって、官庁も企業もこの分野において予算を付けることによって、日本の国力を伸ばしていくということが可能になるのではないかと思っています。

(以上)