竹本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和元年12月17日

(令和元年12月17日(火) 10:32~10:38  於:中央合同庁舎第8号館1階S101記者会見室)

1.発言要旨


 こちらから報告することがございます。
 土日にかけて神戸、大阪へ出張してまいりました。科学技術担当大臣として報告いたします。
 14日、15日、兵庫県神戸市と大阪府吹田市に出張してきました。
 神戸市では、理化学研究所神戸事業所の「計算科学研究センター」と「生命機能科学研究センター」を視察いたしました。
 計算科学研究センターでは、スーパーコンピュータの「富岳」の設置作業を視察しまして、生命機能科学研究センターでは、再生医療の研究現場を視察いたしました。また、神戸アイセンターでは、高橋政代博士と多様な症状の患者さんへのケアについて意見交換を行いました。さらに、神戸市医療産業都市エリアにあるキメックセンターにおいて、久元神戸市長ほかと神戸市や神戸大学におけるスタートアップ支援について意見交換をいたしました。
 吹田市では、大阪大学にあります「最先端医療イノベーションセンター」と「脳情報通信融合研究センター」を視察いたしました。共生知能システム研究やデータ駆動型研究など、産学官連携の研究拠点としての最近の取組について、西尾総長をはじめ研究現場の教授の先生方と意見交換を行いました。
 それから、世界に誇る最先端の基礎研究の現場を体験し、有意義な意見交換ができたと思っております。今後の政策に活かしていきたい、このように思っております。
 それから、もう一点ございます。実は、これは私が出席できずに代理を出したんですが、経営デザインシートリデザインコンペティションの大臣表彰がございました。知的財産戦略担当大臣として報告いたします。
 昨日、経営デザインシートのリデザインコンペティションの表彰式を開催し、専門学校桑沢デザイン研究所の佐藤寧音さんがリデザインした経営デザインシートを最も優れたものとして表彰いたしました。
 経営デザインシートは、企業が自社の将来を構想するための検討や議論を補助するシートであります。本コンペは、学生を対象に、分かりやすく、描きやすく、描いてみたくなるようにデザインし直した経営デザインシートを募集いたしました。
 受賞作品は自由にお使いいただけるよう首相官邸ホームページの「経営をデザインする」のコーナーで公開する予定でございます。 企業がシートを活用し、経営デザインの考え方が普及することと、デザイナーの経営への関与が一層広がることを期待しております。
 受賞作品の概要等は、配付資料を御覧いただくとともに、詳細は知財事務局にお問い合わせいただきたいと思っております。

2.質疑応答

(問)先週の金曜日、総務省が科学技術研究調査の結果を取りまとめましたけれども、これについて受け止めをお願いします。
(答)先週、閣議後の懇談会で高市総務大臣が発表されました。それで、この科学技術研究費の対GDP比率でございますけれども、第5期科学技術基本計画等で定められた目標値、これは4%でありますけれども、それに対して実質は3.56%だったということであります。まずは政府研究開発投資について、先週金曜日に閣議決定された補正予算案について、成立に向け最大限努力することをはじめ、しっかりと確保できるよう私たちも努力をしていきたいと思っております。
 4%ちょっと足りませんので、補正を含めて積み上げていきたいと思っております。
(問)神戸の出張で高橋政代先生と会って、iPSを使った再生医療とかいろいろ視察されたと思うんですけども、再生医療については、意見交換の中でこんな課題があるとか、あるいは今後こういうふうに進めたいとか、そこら辺についてどのようにお考えですか。
(答)結構深い、私としてはいろいろ議論を、質疑応答していただいたんですけれども、最初、iPS細胞を成功されたんですけども、それは患者本人の細胞を取り出して、それを培養してiPSにして、それを本人の眼球に入れられた。それで抵抗、要するに、拒絶反応等は全くなかったということでうまくいったんです。
 最近はそれでない一般的な、部外の人の細胞を採ってきて、それを入れる実験を四つくらいやっていただきました。それはそれなりに順調だということであります。
 そして、そういう治療をされた患者が実生活に慣れるように、しばらくは病院でトレーニングといいますかリハビリをしなければいけない。そういうために工夫した病院だというような説明を受けました。確かに座っていても非常に気が和むような、なだらかな傾斜でスロープで階段を上るとか、いろいろなそういう工夫のされた素晴らしい施設だったと思っております。

(以上)