竹本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和元年12月13日

(令和元年12月13日(金) 11:04~11:09  於:中央合同庁舎第8号館1階S101記者会見室)

1.発言要旨


 報告事項がございます。本日は「宇宙開発戦略本部」が開催されまして、宇宙基本計画の令和元年度の工程表の改訂を決定いたしました。
 総理大臣からは次の4点について指示がございました。
 指示の第1番目は、米国の月探査計画について、我が国が計画の実現にしっかりと貢献し、プレゼンスを発揮できるよう、工程表に明記した協力項目の具体化を急ぐこと。
 2番目に、2020年代前半にサブオービタル飛行を事業化する動きがあることを踏まえ、内閣府と国交省を中心に、その実現に必要な制度整備を加速すること。
 3番目に、災害対応における人工衛星などの社会実装や宇宙安全保障の確保などを進めること。
 4番目に、来年の宇宙基本計画の改訂に向けて関係閣僚は連携して取り組むこと。
 こういった4点の指示がございました。総理からの指示を踏まえてしっかり取り組んでまいりたいと思っております。
 もう一点でございますが、科学技術政策担当大臣として今週10日の火曜日、私の大臣室において若手研究者との意見交換会を開催いたしました。これは私の発想なんですけども、若手研究者からはこんな意見がございました。
 一つは、博士課程在籍時の経済的な支援の不十分さがあるということ。
 二つ目として、大型研究プロジェクト終了後の雇用の不安定さ。5年契約とかこうしてやってますので、プロジェクトが終わった後どうなのか、非常に不安であると、こういうことです。
 三番目に研究と出産、育児の両立の難しさ。女性が2人来ておられたんですけども、1人の方は、こういった育児・出産の難しさ、仕事との両立の難しさを言っておられました。
 研究者から生の声を聞くことによって、改めて若手研究者の現状を把握することができたと思っております。このような貴重な若手研究者の意見を、「研究力強化・若手研究者支援総合パッケージ」、これは本部長が総理大臣であります「総合イノベーション戦略推進会議」というのがありますが、そこでこのパッケージの取りまとめをやるということになってますので、その一環としてこういう位置づけをしたいと思っております。

2.質疑応答

(問)いよいよ来週、ムーンショットのシンポジウムが開催されますけれども、大臣としてムーンショットへの期待と、あと今後どういうふうに、ムーンショット目標を達成するためにどういう具体的なスケジュールで動いていくのか、そこら辺について教えてください。
(答)ムーンショットは、25で出てますけども、今、分科会で七つぐらいの研究しております。ですから、いくつ出てくるかまだ分からないんですが、最終的に。出てきたものについて、5年ないし10年のペースできっちりと取り組んでいきたいと思っています。
(問)今後の例えば具体的なPMの公募とかですね、課題の公募とか、そこら辺はどういうスケジュールになりそうなんでしょうか。
(答)この25以外のものがあるかないかということですか。
(問)25のムーンショット目標が決まった後のスケジュールは。
(答)いろいろ議論ございますので、年明けに「総合科学技術・イノベーション会議」でムーンショットの目標を決めます。それでやっていきたいと思っています。

(以上)