竹本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和元年12月10日
(令和元年12月10日(火) 10:35~10:40 於:中央合同庁舎第8号館1階S101記者会見室)
1.発言要旨
こちらから申し上げることがございます。若手研究者との意見交換会を開催したいと思っております。科学技術政策担当大臣として報告するわけでございますが、本日11時から私の大臣室において、若手研究者との意見交換会を開催いたします。
現在、取りまとめを進めている「研究力強化・若手研究者支援総合パッケージ」の中では、優秀な若手研究者のポストの確保や表彰制度、自由な発想による挑戦的研究を支援する仕組み等の具体的な施策を検討し、実施していくことが重要と考えております。
本日は10名の若手研究者の方達から研究現場の生の声を聞き、忌憚のない意見交換を行うことにより、「研究力強化・若手研究者支援総合パッケージ」の取りまとめに活かしていきたいと考えております。
メディア公開で実施いたしますので、記者の皆様方におかれましては、是非取材をしていただき、また報道していただければ有り難いと思っております。
先般、吉野先生がノーベル賞をもらわれまして、上流は強いが下流が弱い、それから、最近は論文数のシェアが減っているので、そういったことも含めて考えますと、これからも引き続きノーベル賞、順調に受賞者が出るという保証は何らありません。したがいまして、若手研究者がどういう境遇で研究をしておられるか、彼らが一番困っている問題は何かというようなことをお聞きし、それに対する対策をきっちり打っていきたいと思っております。そうすることによって、我が国のように資源が特にない国は、科学技術の力をフルに発揮することによって、世界にその存在感を高めていくしかないといいますか、それが一番いい方法だと思います。
幸い、今世紀に入ってノーベル賞受賞者が18名ですか、吉野さんで。アメリカに次いで2番目の多さだとは聞いておりますけれども、いつまでもこれが続くという保証はありません。必ず続けていかなければならないという責任の下に、次代を担う若手の人たちの意見を存分に聞きまして、そしてお願いしたいのは、今日本の国はこういう状態です、だから科学技術に集中することがいかに重要であり、また希望のある話であるのかということを周知徹底というか、認識してもらう必要があると思っております。
もう予算は締切り間近でありますけれども、その心がやはり大事だと思いまして、科学技術大国として登場できるように、その一助となればいいと思って、こういう催しを開く次第であります。
2.質疑応答
- (問)今のお話にも重なるんですけれども、若手との意見交換会でどういう意見を若手からお聞きしたいのか、そこら辺についてちょっと教えてください。
- (答)研究者として研究時間が十分取れないという、例えば全勤務時間のうちの3割ぐらいしか取れないという報告も聞いております。その辺の実態をお聞きして、じゃあどうすればいいかということを我々で考えていきたいと思っております。こちらで色をつけずに何でも言っていただいて、それを基に考えていこうと思っております。
- (問)若手研究者の声などはいろいろ調査もあると思うんですけれども、やはり直接聞きたいと思ったそのきっかけはどんなところにあるんでしょうか。
- (答)やはりそのインパクトの強さというか、意外と、私は研究者ではありませんから、気がついてないところも結構あるのではないかという印象を持っておりましたので、直接お聞きした方がいいと思っておりまして、学生さん、大学院で研究しておられる方が多いので、准教授ぐらいの人も来られると聞いておりますが、ともかく研究をしていく中でどんな苦労があるかとか、あるいは悩みがあるかとか、そういったことも聞いて、全部聞いた後で科学技術振興のためにはどういう手を打つのがいいのかと、それは考えていきたいと思っております。
(以上)