竹本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和元年12月6日

(令和元年12月6日(金) 10:00~10:09  於:中央合同庁舎第8号館1階S101記者会見室)

1.発言要旨


 冒頭発言なし

2.質疑応答

(問)昨日の臨時閣議で経済対策決定されましたけども、その中で科学技術・イノベーション関連ではどのような対策が盛り込まれたんでしょうか。
(答)一つは、昨日の閣議で閣議決定されたんですけど、防災・減災、国土強靱化の推進、それから、Society5.0、それから、SDGsの実現に向けたイノベーションと社会実装の促進の施策がまず盛り込まれています。
 それから、私が担当するものとしては、SIP4Dを活用した災害対策、既に1回この間の災害でもやっていますけども、それを更に大々的にやろうということであります。
 それから、2番目に準天頂衛星システムの防災機能の強化、これをやりたいと思っております。
 それから、3番目に健康・医療分野におけるムーンショット型研究開発等の事業をやります。
 それから、更に深海鉱物資源の確保に向けた革新的技術の実証、これをやりたいと思っております。海底に眠っておりますレアアース等の鉱物資源を採取して、将来の活用を考えたいと思っております。
 それから、更にインバウンドと関係しますが、大型映像作品ロケーション誘致をやりたいということであります。アジア、例えばインドとか中国、それから、あるいはもちろんハリウッドもあるでしょうけども、日本のどこか適切な場所でロケをしていただくことによって客の誘致にもつながるし、地方振興にもつながるだろうと、こんなことをやることにしております。概略はそんなところでございます。
(問)追加で。例えばその中で健康・医療のムーンショットだとか、あと、さっきはおっしゃらなかったんですけど、創発研究だとか、そこら辺にはどのぐらいの予算がつきそうな感じなんですかね。
(答)そうですね。強く要望しておりますので、まあまあの感じで、例えば少なくとも100億円台のお金は付けていただくものだと思っております。
(問)与党によるiPSストック事業に関する要望があったかと思いますけれども、その内容と本事業に対する政府の方針についてお聞かせいただけますでしょうか。
(答)これは御承知のとおり10年間で約1,000億円のお金がCiRAに行っておりますので、それをまだあと3年あるんですかね、それを完了する前に少し別の動きをしようかという動きもあったという話は聞いておりますが、結論的には、「iPSストック(製造)事業を含みますCiRA等への支援については、引き続ききちっと当初の予定どおりやる」ということになりました。
 それから、この件に関しては、自民党の方からも、また、公明党の方からも同じような要望がございまして、我々としては、それに沿って当初の予定どおり引き続き研究等事業をやっていただくということになりました。それは喜んでおります。
(問)先日の参院本会議で改正商業登記法が成立しました。法人設立時の印鑑届が任意化ということになりましたけども、この結果についてどういうふうに受け止めているのかというのをまずはお聞かせ願えますでしょうか。
(答)オンライン登記申請に向ける印鑑届の任意化ということは、そういう方針は決まっているんですけれども、私としては、この12月4日に参議院の本会議で関連の法律が成立しましたので、任意化を基本として印鑑届のオンライン化の検討をきちっとやっていってもらいたいと思っております。
(問)具体的にはどのように考えていらっしゃるんですか。そのオンライン化というところですけど。
(答)私の方は担当ではございませんが、法務省において印鑑届のオンライン化の検討をやっており、形としては、印鑑の印章をとって、それを相手方に送るという方法が一つあるでしょうし、従来どおり印鑑でやる方法もあるでしょうし、あるいはその中間的なやり方も当然あるんだろうと思っております。その三つぐらいがあるのかなと思っております。
(問)以前、日本の文化とデジタル化の流れというものは両立させていきたいということをおっしゃっていましたけども、そのような方向に向かっているのか、結局業界の方が求めていた届出の義務化というのは任意制ということで、選べることになるということで義務化がなくなってしまうわけですけども、そこら辺については、はんこ業界にはちょっと不利な結果になったような気がするんですが、その点はどのように受け止めていらっしゃいますか。
(答)オンライン化というのは担当大臣として当然進めなきゃいけませんので、それはきっちりとやっていくわけでありますが、その過程において、従来の日本の文化と称するものが毀損されるようなことがあってもいけないという思いでおります。
 ですから、その辺の意味では、ある種の調和を図りながらデジタル化をきっちり進めていきたいと思っております。
(問)今後、はんこ議連の会長をまだやっていらっしゃいますけども、こちらの方の活動は、今後はどのように続けていかれるんでしょうか。
(答)今のところは別に交代するとかそういうことは考えておりませんが、みんなと相談してやっていきたいと思っています。
(問)今日、弊紙朝刊で神奈川県庁の行政文書が蓄積されたハードディスクがネットオークションを通じて転売されて、流出していたことが分かりました。データの廃棄を請け負った業者が転売に関与したということが取材で判明しているんですけども、これの受け止めをまずお願いします。
(答)今初めて聞いたんですけれども、個人情報保護委員会の方に聞いていただいた方がいいと思います。ちょっと私の所管ではありませんので。
(問)IT担当大臣として、例えば中央省庁でのデータ廃棄等というのは関与していない、関係していないんですか。
(答)私の所掌ではありませんので、ここでは答えるわけにはいきません。
(問)特にじゃあ今のところは、対策とかそういうのは所掌じゃないので考えていないということですか。
(答)実を言うと今初めて聞いたので。
(問)2018年に大臣の資金管理団体がパーティー券収支の内訳とか支払者の氏名を資金報告書に記載していなかったことが判明しています。これについて大臣の受け止めと今後の対応をお願いします。
(答)これは20万円を越えるものは届け出なきゃいけないことになっているんですが、2回に分けて同じ団体からお金をいただいているので、最初は20万円で出して、そのまた別のときに10万円ずつ、それぞれ領収書を出しているんです。担当者の手伝いをしていた人が恐らく勘違いをして、出した領収書の名前も間違っているぐらい素人くさいことをやっているんですが、既にきちっとそれは足して30(万円)になるから届け出を済ませました。
(問)あと、大阪の選挙区支部で選挙区内の葬儀にお花の代金について支出していたということも判明しているんですが、こちらの認識はどうでしょうか。
(答)これは、個人の名前は全く出しておりません。それから、その度ごとに選挙管理委員会に問合せして、こういうことであればいいですかという問合せして、了解をもらって出しております。
(問)問題はなかったと。
(答)全然問題ないと思います。

(以上)