竹本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和元年10月25日

(令和元年10月25日(金) 9:15~9:26  於:中央合同庁舎第8号館1階S101記者会見室)

1.発言要旨


 宇宙政策担当の大臣として報告すべきことがございます。
 内閣府が宇宙ベンチャーの創出・育成政策として取り組んでおります宇宙を活用しましたビジネスアイデアコンテスト「S-Booster2019」でございますが、これの最終選抜会を11月25日に開催いたします。
 本年で3回目となるわけですけれども、国内のみならずアジア地域からのアイデア募集を行い、国内外から約300件もの応募がありました。その中から、厳しい選考を勝ち抜いたチームがあります。アジアから4チーム、それから日本から8チーム、合計12チームが残っております。最終選考会で先進的なビジネスアイデアを発表したい、こういうことでございます。
 最終選考会には、宇宙分野に関心のある投資家も多く参加をいたします。これがきっかけとなりまして今後、一つでも多くの宇宙ビジネスアイデアが利用化に向けた一歩を歩み出していくことを我々としては期待をしております。
 早速本日から「S-Booster2019」最終選抜会のプレス及び一般傍聴登録を開始いたします。詳細は事務局までお問合せいただきたいと思います。
 もう一つ発表すべきことがございます。それは準天頂衛星システムのことでございます。
 10月21日、第5回準天頂衛星システム利活用促進タスクフォースを開催いたしました。関係府省から概算要求の状況の報告を受けるとともに、準天頂システムが提供する高精度位置情報を活用するドローン配送について、楽天株式会社から紹介をいただきました。
 私からはドローン配送をはじめ、準天頂衛星システムの利活用を様々な分野で進めていくため、関係各省と産業界の協力の下、更なる取組の強化をお願いいたしました。要は実装をどのようにして進めていくかということが一番問題でありまして、現実の生活の中にドローンが生活の一部として採り入れられていく、そのためにどういう工夫があるかと、そういうことが一番我々の関心であります。

2.質疑応答

(問)グーグルが量子コンピュータが今のコンピュータを凌駕する量子超越性を実証したという報告を発表したんですけれども、これについて大臣の受け止めと、政府として量子技術研究開発についてどのように取り組むのか教えてください。
(答)1万年かかるやつを3分ぐらいでやったというので、正に驚くべきことで、これがイノベーションというのか、正にあっと驚くことでございますけれども、米国、中国はじめ各国がこの分野で相当力を入れてやっておりますので、後れをとることができません。したがって、あらゆる努力を傾注したいと思っております。
(問)もう一つ、ImPACTが終了してから半年経つんですけれども、未だに評価報告書が出ていませんけれども、これについてどうなっているのか教えてください。
(答)ImPACTは既に終了というか、個別の評価は既に平成31年1月から4月に実施しておりまして、5月から8月にかけてその個別評価書の取りまとめを行ったところであります。現在は16プログラムを総括する全体評価を行っているところでございまして、年度内を目途に全体評価を取りまとめ、公表を行う予定であります。
(問)ムーンショットの件でお聞きしたいんですが、12月に国際シンポジウムを開くということで、ようやく具体的に実施する動きになってきたかなと思うんですが、今、分かる範囲で構わないんですが、議論はとても大切なことだと思うんですけれども、いつからどういう形で研究体制が出来上がっていくかということ、今、分かる範囲でお話をいただければというふうに思います。
(答)先程言ったImPACTを5年かけてやりまして、ほぼまとまってきて終えまして、今度はムーンショットで新しい開発をやるわけでございますけれども、25のアイデアが浮かんでいますので、それをそのうちどれをどの程度やるかということも含めてできるだけ早く、年内に集中してやっていこうと思っております。
(問)続けてです。国際シンポジウムでは分科会で三つでしたか、七つですね、分野ごとも含めて七つの分科会が走るということなんですけども、これとあと実際の実施する目標との関係というのがどうなっているかというのを確認したいんですが。
(事務方)国際シンポを踏まえて目標を配分する。
(事務方)各分科会ごとに1ないし複数の目標を設定することになっております。各分科会ごとに1ないし複数の目標を目指しております。
(問)分科会イコールじゃなくて、分科会、要は25というのはその中に包括されているという理解ですか。
(答)25のものがそのまま、どれかが選ばれるということにならないかもしれないんですけれども、各分科会ごとに目標を1ないし複数・・・。
(問)分科会で1ないし・・・。
(答)要は25のアイデアが一応項目としてあるわけですけれども、全部やるわけではありません。そこで分科会を七つぐらい作りまして、そこで討議していただきます。その分科会で一つという限るわけではありませんので、今、御意見ありましたように二つのケースもないわけではないというようなことでございます。
(問)菅原経済産業大臣が公選法違反の疑いを持たれていたことについて、国会審議の停滞を避けるためとして、先程安倍総理に辞表を提出されました。受け止めをお願いします。
(答)菅原経産大臣が政治家として御自身で判断されたことだと思っております。それ以上のコメントは差し控えたいと思います。

3.資産公開に関する質疑応答

(問)今回の資産公開で竹本大臣の総資産がおよそ8,000万円あることが明らかになりました。御自身の資産についてどのように考えているのか、また閣僚の資産公開を義務付けた大臣規範による資産公開制度について御所見をお願いします。
(答)国務大臣等の資産公開は、行政の責任者となる国務大臣等が自らの資産を国民に公表することにより、在任中の清廉さ、公正さを保ち、政治と行政に対する国民の信頼を確保することを目的として大臣等規範に基づき行われているものであります。
 私としても内閣の一員として適切に対応してまいりたいと思っております。
(問)8,000万円という資産の多寡について、どういうふうに受け止めていらっしゃるでしょうか。
(答)何について。
(問)多いとか少ないとか、8,000万円という額について、どういうふうに。
(答)特に、別に思いはありませんけど。そういうものかと思っています。

(以上)