竹本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和元年10月8日

(令和元年10月8日(火) 9:39~9:42  於:官邸3階エントランスホール)

1.発言要旨


 10月6日に京都で開催されました国際科学技術関係大臣会合及び第16回STSフォーラム年次総会に出席してまいりました。
 会合では私が議長を務め、20か国の関係大臣を相手に意見交換を行ったわけでございますが、この会議のテーマは「STI for SDGs」、国連の開発目標達成のためにはイノベーションが必要だと、こういう趣旨の国際協力が必要だということを主張している会合でございます。
 参加しました大臣等との間でSDGsの達成のために国際協力、更には政府・産業界・学界・市民社会などの多様なステークホルダーとの連携が重要だと、こういうことの認識を共有した次第であります。
 また、STSフォーラム開会式に出席しました安倍総理大臣も、開会式のスピーチで「STI for SDGs」、持続可能な開発目標のための科学技術イノベーションの重要性について言及されました。
 いずれにしろ、科学技術発達のためには、イノベーションが必要だと、このイノベーションはステークホルダー、一人だけで考えていては駄目で、外部のいろいろな関係者と相談の接触の中で、必ずそのイノベーションが続くものであろうと考える人たちの集まりでございます。

2.質疑応答

(問)昨日発表されましたノーベル生理学・医学賞では、日本人の名前はありませんでした。科学技術を担当する大臣として、今後日本人がノーベル賞を受賞するためにはどのような取組が必要とお考えでしょうか。
(答)思いは同じでして、実は今世紀に入って日本人が受賞したのは17名でございまして、これはアメリカに次いで第2位なんです。非常に期待をしていたのですが、残念ながら昨日の発表の中には日本人の方はおられなかったということであります。
 私はやはりノーベル賞を受賞する人は、天才であることは間違いないと思っているんですが、やはり外部との接触、しかもその方が研究に没頭できる支援体制がきちんとしてなければいけないのではないかと。そういう意味で、科研費の問題もありますが、日本の研究者は任期付任用が非常に多くなってきております。どんなことをやっていても余り非難されない、身分安泰だ、こうなると返ってやってみようという勇気が湧く環境だろうと思います。
 比較すれば欧米の方がそういう環境は整っているのではないかと。だから基礎的研究に没頭できるような環境を、支援体制をつくる必要があるだろうと思っています。

(以上)