竹本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和元年9月20日

(令和元年9月20日(金) 11:22~11:30  於:中央合同庁舎第8号館1階S101記者会見室)

1.発言要旨


 この間、IAEA総会に出席してまいりまして、その結果を報告したいと思います。
 ウイーン時間16日にIAEA総会に出席いたしまして、政府代表として、我が国の取組について演説を行いました。
 政府代表演説では、東京電力福島第一原子力発電所の廃炉に向けて、我が国とIAEAとの協力の現状や我が国自身の取組について紹介するとともに、廃炉・処理水対策に関しまして、全ての国に対して、我が国が透明性をもって丁寧に公表している情報や、IAEA報告書の内容を踏まえ、公正かつ理性的な議論を行うよう強く求めたところであります。
 併せて、この演説において、本件については、我が国として、国際社会に対して透明性をもって丁寧に説明してきており、これからも処理水の取扱いの議論の共有を含め、このような取組を継続していく旨についても発言いたしました。
 また、米国エネルギー省国家核安全保障庁のハガティ長官、それからフランスの原子力代替エネルギー庁のジャック長官、さらに、IAEAの天野さんの下におりましたフェルータ事務局長代行、この3者とバイ会談をやりまして、我が国との原子力分野における協力等について意見交換を行ったところであります。
 現地では、亡くなられた天野事務局長が非常に尊敬を集めておられることを実感いたしました。それをも踏まえまして、私からは、総会における天野事務局長の追悼決議の採択に際して、追悼ステートメントを述べました。
 政府代表演説やバイ会談の中で、IAEAにおいて天野事務局長の路線を是非継続してほしいということもお話しさせていただきました。
 また、天野事務局長が掲げた「平和と開発のための原子力」の象徴であるIAEAサイバースドルフ原子力応用研究所の改修事業により新設されました研究棟のところに、天野事務局長の名前を冠する、付けることが決定されたことに対する謝意も演説で表明したところであります。
 いずれにしろ、10年にわたり国際舞台で、IAEAの場で原子力の平和利用とその利活用、特に途上国の発展のために尽くされた天野事務局長の考え方とその行動及びアチーブメント、業績は非常に高く評価されているということを現地で強く感じた次第であります。
 会場は、172か国からの参加者で2,000人は優に超えておられたと思いますが、非常に盛り上がった会議でございました。

2.質疑応答

(問)内閣府で行っているSIPのスマート物流についてなんですけれども、これは当初の計画より随分遅れてしまっているかと思うんですけれども、今現状どのようになっているのか教えてください。
(答)SIP「スマート物流サービス」のことですね。これは、一旦公募をしたんですけれども、少し条件を付けてもおりましたので、なかなかその中身が十分理解されなかったところもあるのではないかと思っておりますが、応募がそんなに多くなかった。それで、今度はもう少し広く、要するに、物流を改善するためにはどういう方策があるのかを広く意見を求めるという立場で今公募しているところであります。恐らくいろいろな意見が出てくるんだろうと思います。
(問)現在のところ、特にこんな意見が出ているとか、そういうところはまだ。
(答)今のところはそこまではいっておりません。出てくるであろうという予測はしておりますが、今のところ具体的に何か出てきたというところはありません。
(問)ちょっと政務について伺いたいんですけども、これから政治家の方は政治資金パーティーがかなり多くなる時期ですけども、2001年の閣議決定で、一方で、大臣の方は国民の疑惑を招きかねない大規模なパーティーを自粛するということも閣議で決定してるんですが、大臣は今のところパーティーを開く予定はおありでしょうか。
(答)この内閣に入るという決定がなされる前に、もう4か月前から予定していた会合があります。
(問)それはいつパーティーはやるんですか。
(答)9月です、20日です。
(問)今日という・・・。
(答)これについては大臣規範できちっと決められておりますので、それに従って対応していきたいと思っております。
(問)ちょっと追加で、大規模な定義というのは大臣規範では明らかになってないんですが、今回の大臣が開かれるパーティーというのは、特に大規模ではないという・・・。
(答)何とも言えません。分からないですね、どの程度くらいなのか知らないし。
(問)先程の冒頭の御発言ありましたけども、IAEAの年次総会におきまして、福島第一原発の汚染水の処理水について基本的なお考え方を述べられたということですけども、この処理水の最終的な処理に関する大臣の基本的なお考え方について伺えますでしょうか。
(答)現在、これは経済産業省の中の小委員会で検討中でございまして、その結論を待ってからということになると思います。
(問)その演説の中で、事実や科学的な根拠に基づかない批判があるというお話をされたということですけども、これは、誰による、どういった批判を念頭に置いてお話しされたんでしょうか。
(答)福島第一原発の処理水については、事実関係として、海洋放出を前提とした議論を行っているわけではありません。現在そのやり方について、処理の仕方について検討中であるということであります。
 福島の廃炉・処理水対策につきましては、IAEA報告書において、我が国の取組が肯定的に評価されているのも事実であります。こういったことも踏まえて、いわゆる噂される話というのは取り得ないものであると思っております。
 いずれにいたしましても、処理水の取扱いについては、先程申し上げましたとおり所管が経済産業省ですので、しかも、小委員会で検討中と聞いておりますが、所管外でありますので、私からコメントをすることは差し控えたいと思います。
(問)そうすると、その根拠に基づかない批判というのは、例えば特定の国家を狙ったりとか批判を念頭に置いてお話しされたということではないんでしょうか。
(答)特にどの発言をということではありませんが、いろいろ新聞とか雑誌とかでいろいろなことが言われておりますから、そういうことを漠と認識としての発言であります。

(以上)