茂木内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和元年5月28日

(令和元年5月28日(火) 9:48~9:54  於:中央合同庁舎第8号館1階S108会見室)

1.発言要旨

特になし

2.質疑応答

(問)昨日の日米首脳会談関連でお伺いします。首脳会談冒頭でトランプ大統領は、貿易に関して恐らく8月に何らかの発表があると思う、それは日米両国にとって恩恵のあるものになるだろうとの趣旨の発言をされました。この発言について、貿易協定交渉を御担当なさっている茂木大臣の受け止めをお願いいたします。
(答)はい。まず先週の土曜日の夜にぶら下がりで説明させてもらったと思いますが、ライトハイザー通商代表との協議では、率直な意見交換を行って、双方の立場そして考え方に対する理解を、更に深めることができたと考えております。
 それぞれの立場が完全に一致しているということではありませんが、そのギャップを埋めていくために、実務者レベルの協議の可能性も含め、更にお互い努力していくということで、ライトハイザー代表とも一致をしてるところであります。
 その上で、そういったことも踏まえてのトランプ大統領の発言でありますが、"I think we will be announcing some things probably in August,that would be very good for both countries"と言っておりまして、原文を見れば分かっていただけると思いますが、双方にとって利益となるようできるだけ迅速に協議を進めたいという期待感を述べられたものと理解を致しております。
(問)日米貿易協定交渉、もう一点、ライトハイザー通商代表との会談や事務方協議での次回日程のめどが出ていましたら、お願いいたします。
(答)具体的には決まっておりません。
(問)トランプ大統領がTPPに縛られないと発言しましたが、これはどのように解釈したらよろしいのでしょうか。日米交渉は共同声明に沿って行われるのでしょうか。御見解をお願いいたします。
(答)大統領は、"I have nothing to do with TPP"とおっしゃっていました。これは米国がTPPから離脱をしているとの事実関係について述べられたんだということだと思います。
 いずれにしても日米貿易交渉については、昨年9月の共同声明の内容に沿って交渉を進めることについて、米国と一致しております。昨年9月の共同声明では、過去の経済連携協定で約束した市場アクセスの内容が最大限とのことが明記をされてるところであります。
(問)日米首脳会議のことですが、その8月というのは、具体的にタイムラインとしては難しいという意見もあるんですけども、それはどういうふうな受け止めでしょうか。お願いします。
(答)先程お答えしたとおりです。
(問)先程、御説明いただいた、TPPは関係ないとトランプ大統領が発言したという件なんですけれども、原文を見たんですけれども、アメリカはTPPと関係ないという言い方をしているんですけれども、貿易交渉においてもアメリカがTPPを関係ないとするなら、それが日米交渉の間でも関係ないという立場に聞こえるんですけれども、それは共同声明に沿った内容で実際に行われてTPPを基準としないというふうに聞き取れるんですが、いかがですか。
(答)先程申し上げたように、"I have nothing to do with TPP"と、その後に、"I am not bound to anything that anybody else signs with respect to United States"と、このように書いてあるわけでありまして、TPPはアメリカとは、私とは関係しないと、そして私がサインしてないものについてはそれに縛られるものではないと、一方で、日米共同声明は間違いなく昨年9月26日の日米首脳会談において両首脳が一致して発出したものであると、このように理解を致しております。

(以上)