平井内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和元年9月10日

(令和元年9月10日(火) 10:36~10:46  於:中央合同庁舎第8号館1階S101記者会見室)

1.発言要旨


 まず、私からはクールジャパン戦略担当大臣として、昨日もマスコミ各社に報道していただきましたが、声優・女優・歌手としてご活躍されている平野綾さんをクールジャパン・アンバサダーに任命をさせていただきました。
 クールジャパン・アンバサダーはクールジャパンの発信力強化が目的であります。9月3日に策定したクールジャパン戦略においても、クールジャパン・アンバサダーの発信力を活用するというふうにしておりまして、平野さんを含め、現在46名ということですが、いろいろこの分野、非常に多くの候補者がおると思いますので、またこれから任命していくのではないかと思います。
 平野さんは、この7月にパリで開催されました「Japan Expo2019」などでも大変活躍をいただきました。
 今後とも、その発信力を活かして、ご協力していただけると確信しております。
 もう一つは、科学技術政策担当大臣として、ムーンショット型の研究開発制度についての報告をさせていただきます。
 この度、このムーンショットというものを日本のみならず、海外の方々にも認知していただけるように、キャッチーなロゴマークを募集するということにさせていただきました。
 ロゴデザインのスキルをお持ちの方に多くその募集内容を周知するためにシェアリング・エコノミーやクラウドソーシング等のプラットフォームを使わせていただきたいと、その予定です。
 今月中に募集を開始して、そして、来月中辺りに決定できればいいのではないかというふうに思います。
私からは以上です。

2.質疑応答

(問)研究力の強化に関して、内閣府が中心になって「研究力強化・若手研究者支援総合パッケージ」を年末までに案をまとめるということなんですけれども、現在の検討状況というのはどういうふうになっているのでしょうか。
(答)これからというところが多いと思います。年内に策定するということですから、早々にCSTIを含め、多くの方々に議論をいただかなきゃいかんというふうに思っています。
 具体的な内容としては、「人材」に係る項目として、若手研究者等の育成・確保、国際化の推進、流動化の推進、「資金」に係る項目としては、競争的研究経費の一体的な見直しと、民間資金等の研究資金の確保、「環境」に係る項目として、設備・施設の有効活用などを、主な検討項目にしています。
 引き続き、年内を目途に策定を目指して進めていくということです。
(問)もう一つ、先程のムーンショットのロゴマークなんですけれども、シェアリング・エコノミーとかクラウド、プラットフォームを使った募集というのは、政府としては初めてなんですか。
(答)どうだろう、自民党なんかはやっていましたけど、どうですかね。初めてかもしれません。
(問)ムーンショットの件で確認です。概算の中で、農林水産省が農研機構の予算を要求したいということだったんですけど、AMED分というのは金額的にはどういうふうになっているかというのがもし分かれば教えていただけますか。
(答)金額は、厚生労働省と文部科学省と経済産業省で合同しておりました。
(問)幾らになりますか。
(答)ちょっと確認します。50億円ぐらいです。
(問)AMEDに関しては、3省プラス内閣府としても出すのでしょうか。
(答)内閣府としては、概算要求では要求していないです。
(問)これでほぼそういう形で、基金としてムーンショットを推進するための25のミッション目標を順次やっていく、そのスタートアップとしては十分でしょうか。
(答)ファンディングエージェンシーとして、法改正をして基金を使える機関が決まったということと、あとは、今回のビジョナリー会議で決めた目標案のうち、健康・医療分野において、AMED向け補助金として内閣官房健康・医療戦略室の下、厚生労働省、経済産業省及び文部科学省の3省から総額52億円でした。農研機構向け補助金として、農水省から100億円を概算に盛り込んだと、数字はね。役者がそろったということだと思います。
 ただ、これから年末の会議を経て、25のミッション目標案からその中で、先行して進めるものが決まってくると。それによって、今後の予算の確保、使い方も変わるということだと思います。
(問)明日、内閣改造なんですけれども、これまでの自らのそのお仕事ぶりですとか取組については、どういう評価をされますでしょうか。
(答)自分で自分のことを評価するのって、余り得意ではありません。それはもう周りの皆さんや、関係者の皆さんの評価に委ねたいというふうに思います。
 ただ、まだ今日、明日ありまして、今日も私、まだ仕事がありますが、就任当初から今まで全力疾走でやってまいりました。新しい取組等々もたくさんやってきましたし、ちょうどいろいろなものが見直しのタイミングだったので、戦略等々にも関わることができました。
 その上で、政治的資源としての時間、つまり、時間が限られている中でどれだけ成果を挙げられるかということでやってまいりましたが、私自身としてはもうこれ以上走れないスピードで走ってきたということだけは、自分なりに思っています。
 ですから、特に次の令和という時代の基盤を作る仕事がほとんどですので、責任の重い分野ですから、できるだけ多くの方々の意見を聞こうということで、「Pitch to the Minister」という新しい手法も取り入れながら、本当に多くの方々の意見をフラットに聴取することができたと思います。
 それは、役所の中でまた情報共有もできていますので、今後政策に役立っていくということを期待しています。

(以上)