平井内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 令和元年5月10日

(令和元年5月10日(金) 9:23~9:29  於:中央合同庁舎第8号館1階S101記者会見室)

1.発言要旨


 まず、IT政策担当大臣として報告します。
 本日、第2回「港湾の電子化(サイバーポート)推進委員会」を開催します。
 昨年11月にこの委員会を立ち上げて以降、港湾物流関係者のご協力のもと情報連携に向けた実態調査を進めてきました。この結果をもとに、2020年末までに「港湾関連データ連携基盤」の構築を進めていくということにしています。
 官民関係者が一致して港湾のデジタル化に取り組んで、情報の利活用を促進することで、世界最高水準の生産性を有する港湾物流の実現を図ってまいります。
 詳細については、内閣官房情報通信技術(IT)総合戦略室までお問い合わせをいただきたいんですが、これは私、シンガポールそして名古屋港も視察をした上で一番デジタル化のメリット、そして生産性の向上、効果が出やすい、また民間事業者の皆さんの理解が得やすい分野だと思うので、ここはスピード感を持って取り組みたいと思います。
 2点目は、第4回「EUREKA!懇談会」の開催についてです。来週5月13日、品川の「コクヨ東京ショールーム」において第4回「EUREKA!懇談会」を開催します。
 今年3月以降、新しいクールジャパン戦略の策定に向けてこの懇談会を3回開催し、19名の外国人有識者の方々と自由闊達な意見交換を行い、様々な発見を得ることができました。第4回は本懇談会の最終回とさせていただいて、これまでの出席者の方々にもお集まりいただいて、意見交換で浮かび上がってきた論点を整理したいと思います。その論点も踏まえ、知的財産戦略本部の検証・評価・企画委員会の下に設置する、これ仮称ですが、「クールジャパンWG」において、新たなクールジャパン戦略についての議論を深めていきたいということであります。
 今回もオープンな議論ですので、是非取材にお越しいただければ幸いです。詳細については本日プレスリリースを予定しておりますので、ご覧いただければと思います。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)ITと医療に係ることなんですけども、「次世代医療基盤法」が昨年5月に施行されて実施が期待されているところなんですけども、なかなか認定事業者がまだ現れないと、1年経ってまだ現れないということについて、その背景に何があるのか。また、政府として認定事業者が現れるために何らかの支援策はお考えなのか、そこら辺を教えてください。
(答)それは昨年10月にも同じ質問を聞かれたと思いますが、その時点よりは進んでいるというのが現状だと思います。法律施行がちょうど1周年ということでお聞きになったんだというふうに思いますが、法律を制定したときの議論もあったように、この法律は非常に重要ですけれども、いろいろ新しい取組でもあり難しい分野もあるということで、特に個人情報というセンシティブな情報を特に扱うので、そこに対する配慮であるとか、そういう意味では慎重に進めているということですけど、頓挫しているわけではないというのが現状だと思います。
 支援策というのは、ですから申請に関してできるだけサポートをしていくということだと考えています。
(問)例えば今現在で何らかの相談件数というか。
(答)それは言えません。進んでいるということです。いざ申請が出ますと、それからはそんなに時間掛かるわけではないので、今、最終段階に近いところにあるんではないかと思っています。
(問)見通しとして、あとどのぐらいでというのはまだ分からない感じですか。
(答)結局これ事業者が決まってスタートしてからのタイムスケジュールというものも結構時間掛かると思うんです。ですから、ここは急がば回れではないかなと私自身は思っています。

(以上)