平井内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 平成31年3月1日

(平成31年3月1日(金) 8:34~8:39  於:官邸3階エントランスホール)

1.発言要旨


 おはようございます。まず、私の方から宇宙政策担当大臣としてご報告です。
 現在、内閣府では、宇宙基本計画の工程表に基づき、宇宙ベンチャーの創出・育成に向けた支援をしています。その一環として、2年前より宇宙を利用したビジネスアイデアコンテスト「S-Booster(エス・ブースター)」を実施しています。昨年、最優秀賞を受賞された、森さんは、早速、新会社「ASTROCEAN(アストローシャン)」を設立して、明日2日、千葉県御宿町の網代湾の沖合で日本初となる海上打上げの実証実験を行うことになっています。数か月前までアイデア段階であったものが、こうして、事業化に向けて着実に進展していることを大変嬉しく思っています。
 こうした宇宙ベンチャーの創出・育成を一層支援するため、今年も、S-Boosterを開催します。
 今年のポイントは、国内のみならず、アジア・オセアニア地域からも、準天頂衛星「みちびき」や政府の衛星データなど、「日本の宇宙アセット」の利活用の促進、大企業とスタートアップとのオープンイノベーションの促進につながるビジネスアイデアを幅広く募集し、国境を越えたアジア大の宇宙ビジネスの連携を加速することとしています。
 また、最優秀賞を受賞された方には、事業化に向けた初期活動資金として、賞金1,000万円を授与させていただきます。
 早速、本日から4月21日までの間、専用サイトで「S-Booster 2019」のアイデア募集を開始します。宇宙分野の方々のみならず、国内外、様々な分野の方々から多くのご応募があることを期待しています。
 詳細は宇宙開発戦略推進事務局までお問い合わせいただきたいと思いますが、既にFacebook等で相当話題になっているので、海外から相当応募があるのではないかと、海外は盛り上がっています。
 もう一つは、宇宙政策担当大臣としての報告ですが、3月4日夕刻に、「第1回スペースデブリに関する関係府省等タスクフォース」を開催します。
 宇宙利用は国民生活に不可欠なものとなっておりますが、長年にわたる宇宙利用の増大に伴い、スペースデブリも着実に増加しています。このままのペースでは、長期的に見た場合、将来の宇宙空間の安定的利用に支障が生じる懸念があります。
 そのため、この問題が将来幅広い関係者に関わる可能性があるため、関係する省庁がよく連携して取り組む必要があることを踏まえて、関係府省と問題意識を共有して取り組む体制を構築することとしています。そういうことを目的としてタスクフォースを開催します。
 第1回目、3月4日ですけれども、スペースデブリ問題の現状や民間の取組についての説明があり、議論しようとしておりますが、これは完全にマスコミ、プレスフルオープンですので、是非取材をしていただければと思います。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)デブリタスクフォースは、大臣御自身は1回目、ご出席されるご意向は。
(答)はい。出席します。
(問)デブリの件は、いつ頃に何か報告書みたいなものとかというのは、想定されていますか。
(答)そうですね、3月ですから、夏ぐらいには連携してやっていけたらいいのかなと思っております。
 あと、この「S-Booster」、皆さんにステッカーもお配りしたと思いますが、これ、是非盛り上げていただくことを。パソコンに貼ってください。お願いします。

(以上)