平井内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 平成31年2月8日

(平成31年2月8日(金) 8:29~8:34  於:官邸3階エントランスホール)

1.発言要旨


 おはようございます。
 昨日、平成30年度第2次補正予算が国会で成立しました。この補正予算には、「防災・減災、国土強靭化のための3か年緊急対策」のうち、速やかに着手すべきものをはじめ、喫緊の課題に対応するための予算が計上されております。政府としては、この補正予算を速やかに執行していきたいと思っております。
 私の所掌のうち、ムーンショット型研究開発制度については、文部科学省に800億円、経済産業省に200億円が措置されたところです。
 本制度では、我が国の未来社会を展望し、少子高齢化や大規模自然災害対応のような困難な社会問題の解決等を目指し、人々を魅了する野心的な目標及び構想を国が掲げ、国内外から広く研究開発のアイデア等を募集する予定です。
 このため、このような目標及び構想の立案に向けた議論、ビジョナリー会議での議論や一般からのアイデアの募集に直ちに着手します。
 また、昨年7月の豪雨等の大規模自然災害を踏まえ、準天頂衛星「みちびき」を活用した災害時の通信機能の着実な整備の必要性が高まっています。このため、補正予算として151億円を計上し、「みちびき」の7機体制の確立に向けた衛星開発の加速化を図り、災害時に確実に通信できる体制を構築してまいります。
 さらに、日本医療研究開発機構(AMED)が行う、産学官共同による医薬品・医療機器等の研究開発等を推進する事業(CiCLE)に新たに250億円を出資することとしました。革新的な新薬等の開発・実用化をより一層推進し、医療の質や安全性の向上、高度化を図ります。
 補正予算の趣旨も踏まえ、これらについて取組を加速してまいります。
 ただ、この「ムーンショット」という言葉、我々普通に使っていますが、一般の方々にどれほどその意味を理解してもらえてるかということをちょっと再度チェックしたいなというふうに思います。
 企業の間とか、例えばGoogleXとか、SRIに行けば、会話の中で普通に出てくる言葉ですが、果たして普通に皆さんが使ってる言葉かどうかという意味で、皆さんにも「ムーンショット」という言葉、是非またいろいろと御解説を頂ければと思います。
 私から以上です。

2.質疑応答

(問)「ムーンショット」なんですけど、名前の変更も検討するということですか。
(答)それはないです。これはもう一般的に使われてることで、一番海外の皆さんと話してても伝わりやすい、やろうとしてることの趣旨は。海外でも同じように「ムーンショット」というプロジェクト、いろいろ動いてますので、これは慣用語とは言わないけれども、使いやすい。
 ただし、普通の日常生活で使うような言葉ではなかなかないし、そういう意味で、要するに、未来を想定して社会問題をパッと解決できて、それをバックキャストでやれるような研究開発というのを、具体的な取り組む内容が出てくると、「ああ、これがムーンショットか」というふうに思われるとは思いますが、ただ先に「ムーンショット」と言っちゃうと、具体性を伴わないとなかなかイメージが湧かないのかも分かりません。
 ですから、そういう意味で、ムーンショット型研究開発ということについてですね、それぞれまた御解説を頂ければと。一般用語として最近使われてる言葉ですけど、お願いしたいと思います。
 以上です。

(以上)