平井内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 平成30年12月18日

(平成30年12月18日(火) 10:56~11:03  於:中央合同庁舎第8号館1階S101記者会見室)

1.発言要旨


 私の方からは、今、「知的財産戦略ビジョンに関する専門調査会」の第10回会合が開催されていますので、この会見が終わりましたら途中から出席する予定です。
 先月開催された第9回会合にも私初めて参加させていただきました。従来の政府の審議会とは議論の進め方が大きく違っていて、自由かつクリエイティブに白熱した議論が行われました。私も本音で発言することができて本当にある意味刺激を受けたと思います。
 本日の会合では、「価値をデザインすることを応援する人に関する仕組みについて」をテーマとして議論を行います。
 私も「HIRAI Pitch」でいろんな議論をしたり、様々なスタートアップ施設を訪問する中で、ムーンショット的な価値をデザインしようとする芽をたくさん目にしました。大変心強くも感じています。ただ、それが大きく花開く過程にはやはり応援が必要だというふうに思います。スタートアップが失敗を恐れずに挑戦することが大事であると同時に、応援する人もそのような失敗の価値を認めながら応援してほしいなと思います。
 本日も委員の皆様と本音をぶつけ合って真剣に議論をしようというふうに思っております。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)今朝の閣議で防衛計画の大綱が決定されたかと思うんですけれども、その中で宇宙、サイバー、電磁波、海洋、科学技術分野における取組と協力を加速するというようなことが盛り込まれたと聞き及んでいるんですが、大臣として防衛分野との協力について、具体的にどのように進めようと考えているのか教えてください。
(答)防衛計画の大綱では、科学技術に関して、「宇宙、サイバー、電磁波、海洋、科学技術といった分野における取組及び協力を加速する」ことが盛り込まれました。
 科学技術政策担当大臣としては、国及び国民の安全・安心を確保するために第5期科学技術基本計画、これは平成28年1月閣議決定ですが、に記載されてあるとおり、国家安全保障上の諸課題に対応するために関係府省・産学官連携の下、必要な技術の研究開発を推進したいと思っています。
 具体的には海洋、宇宙空間、サイバー空間に関するリスクへの対応、国際テロ、災害対策等の技術が貢献し得る分野を含む、我が国の安全保障の確保に資する技術の研究開発を行ってまいります。ということでございます。
(問)大臣、昨日おっしゃっていました準天頂衛星「みちびき」への米国のSSAへのセンサーの搭載ということなんですが、これ具体的にどういう意図があるのかということを改めて御説明いただけますか。
(答)詳細はまだ決まっているわけではございません。宇宙基本計画では、自国の衛星に他国のミッション器材を載せるというのは、これはアメリカに限らず、ホステッド・ペイロードを進めていこうということは基本計画では決めてます。
 今年の11月に安倍総理とペンス副大統領との間で、日米間のホステッド・ペイロードなどの宇宙協力の強化を確認をしたと。準天頂衛星システムでは、ホステッド・ペイロードの候補の一つであるということであります。
 具体的な協力の中身ということはまだ詳細に決まっているとは思いませんが、アメリカで検討してるのはSSAですね、宇宙状況把握センサーが候補の一つだというふうに聞いてます。まだこれから協議に入るということですので、アメリカのその基本的なミッションの方向性を我々存じ上げてるというところでございます。
(問)多分衛星のホステッド・ペイロードっていろんな分野があると思うんですけど、そんな中でやっぱりこのSSAという安全保障分野がまず選ばれたというのは、これは先程の質問にもありましたけど、防衛大綱の宇宙・サイバー重視とか、いわゆる安全保障重視の関連するようなことなんでしょうか。
(答)いや、これどうですかね。ISSの、例えばですよ、軌道も調整したりするのはデブリの情報によって軌道を動かしてますよね、やっぱり穴が開かないように。検討中のホステッド・ペイロードは、要するに、デブリ監視ということのセンサーというふうに私は聞いています。ですから、今、宇宙空間がものすごく混雑し始めているので、衛星衝突などのリスクに効果的に対応するという観点で、そのデブリ対策はあらゆる宇宙活動国にとって意義のある話ではないかなというふうに思います。

(以上)