平井内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 平成30年11月16日

(平成30年11月16日(金) 9:45~9:57  於:中央合同庁舎第8号館1階S101記者会見室)

1.発言要旨


 おはようございます。
 私の方からは、まず来週の月曜日に科学技術政策担当大臣として、渋谷を訪問いたします。
 ほかにも宇宙関係で予定が入っておりますが、それ以外に、渋谷にあるスタートアップの支援拠点「Plug and Play Japan」を訪問するということにプラスして、「HIRAI Pitch in 渋谷」をやります。これは福岡に続くもので、渋谷発の成長企業や大企業イノベーション担当、エコシステム形成のキーパーソンと、スタートアップの創出成長のためのエコシステム形成や、先端技術の社会実装の促進について意見を交換するということになっています。
 福岡でも大変盛り上がったんですが、今度はまた豪華メンバーがそろいましたので、できるだけ幅広にいろんな議論をしたいというふうに思っております。
 ピッチの場所は、このPlug and Playをお借りするということになっています。
 それがまず1点です。参加される方々のプロフィールについてはもうオープンにしているのかな、これ。これからね、オープンにします。
 それと、もう1件は、宇宙政策の担当大臣としての報告ですけど、2年前に成立した「人工衛星等の打上げ及び人工衛星の管理に関する法律」、宇宙活動法ですね。これが昨日、11月15日をもって全面施行になりました。この全面施行によって、民間事業者等による人工衛星等の打上げ及び人工衛星の管理に必要な法的基盤がそろいました。政府としては、本法を適切に運用するとともに、宇宙産業のさらなる振興に向けた支援を引き続き積極的に取り組んでまいります。
 私のピッチにもこの宇宙ベンチャー、これから何社か来ていただくことになっておりますが、この分野はこの法律によって、相当活性化するというふうに思っております。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)ピッチに関連してお話を聞かせていただきたいと思います。水曜日に第5回のピッチで化学者の名古屋大学の伊丹先生と懇談をされたということなんですが、伊丹先生はとてもクレージーな基礎研究というのを強調されたと思うんですが、カーボンナノベルトとか、美しい分子づくりというのに非常に取り組んでいらっしゃるというふうに理解しているんですが、化学者にお会いになられて、伊丹先生もとても有意義な時間だったというふうにおっしゃっていたんですけれども、大臣、御所感があれば。
(答)これ話を聞いて興奮しましたね、私自身も。やっぱり拠点というのは、人が人を呼ぶんだと。だから、伊丹先生のこの人間力というか、パワーがやっぱり拠点にぴったりなんです。プレゼンテーションもお上手ですし、やっぱり思いが伝わるプレゼンでした。カーボンナノベルトの可能性について、いろんな話を多少脱線しながらも活発な意見交換をさせていただきました。これ単に学者というよりも、新しい電子材料とか、農作物に害を及ぼす雑草の防除みたいなものを、ナノカーボンの化学の可能性とか、そういうものをぐっと異分野の人たちと一緒にやってるという姿は、これはWPIの中でも非常にユニークな存在ではないかなと。全部拠点7つぐらいあるんですかね、今。是非全部見たいなと思いました。正直言って。
 このような世界最先端の材料化学は、これは正に日本の強いところだというふうに確信をしましたし、我が国の産業競争力の強化とか、社会的課題の解決のために、求められるイノベーション創出のために、大変重要だなと。ほか、一緒に聞いてた連中も大変、こういうのが大事なんだというようなことで、いや、すごい人だなと思いました。
(問)それから伊丹先生が、コンピューターが予測できない人間の英知というのがあるんではないかというお話もされたと思うんですが、その辺については、どういうふうにお考えでしょうか。
(答)やっぱり人間が美しいと思うもの、つまりこれAIじゃできないという話ですよね。私もそう思いました。
(問)昨日の新聞報道で、昨秋の衆議院選挙での収支報告書の関連で、宛名のない領収書があったという報道が出ましたが、これに関して、事実関係と、なぜ空欄だったのかという点をお願いします。
(答)事実関係については昨日事務所に確認を指示したところで、詳細については現在確認中のものもあります。
 収支報告書には支出ごとに月日、金額、支出の目的、支出を受けた者の所在地、氏名または団体名などを全て記載しています。収支報告書には。添付する資料については、宛名や支出の目的のない領収書もあったとの報告を受けてます。
それで、本件について、地元の事務所から香川県選挙管理委員会に確認したところ、選挙管理委員会からは次のような見解を頂いたとの報告を受けています。
 まず、公職選挙法第188条1項において、選挙運動に関するすべての支出について、支出の金額、年月日及び目的を記載した領収書その他の支出を証すべき書面を徴さなければならないと規定されています。よって、宛名については規定がないので法には抵触しない。ただし書きに関しては、公選法188条1項にあるように、支出の目的の記載を課しているが、収支報告書に目的が記載されておれば、香川県選挙管理委員会としては、ただし書きを求めていない。ただし、収支報告書で確認できないケースは必要と。私の場合は、収支報告書で確認できないケースはありません。
 で、じゃあ、報告書のというか、修正とか訂正が必要かどうかということであれば、これは今選管の方から総務省の方に問い合わせて返答を待っているということで、引き続き選挙管理委員会とも相談して、適切に対応したいと思ってます。
(問)なぜその領収書の方が記載がなかったのかという、宛名がですね。その理由と、あと今のお話で、公職選挙法に関しては抵触しないということだったんですが、問題が全くなかったと考えていらっしゃるのか、やはり不適切というか、問題があったと考えていらっしゃるのか、その点の御見解をお願いします。
(答)この問題に関して、私の方から一つお願いしたいのは、最後の最後まできっちりこのてんまつを報道していただきたいということを、まず最初にお話しさせていただきたいと思います。
 この宛名については、公職選挙法の特段の規定はなく、法に抵触するものではないと承知していますが、いずれにしても、選挙管理委員会との相談を踏まえて適切に対応したいと、それが私の答えです。
 それで、このてんまつを是非報道をしていただきたい。これは私からのお願いです。
(問)リニアコライダーに関してなんですけれども、日本学術会議から国内建設に対して慎重な意見が出ておりまして、まず、この日本学術会議の意見に対する受け止めと、大臣御自身は、国内でのリニアコライダー建設についてどうお考えか教えてください。
(答)報告書(案)が示されて、年内に報告書が取りまとめられると聞いております。いずれにせよ、日本学術会議の検討は政府とは独立の立場からなされているので、私としては、コメントすることは差し控えさせていただきたいというふうに思います。
 まず、このILCに関しては、基本的に学術に関する研究開発であることから、文部科学省において検討なされるべきと考えておりまして、内閣府としては引き続き文部科学省及び日本学術会議における検討状況を注視するということです。

3.資産公開に関する質疑応答

(問)資産公開について改めてなんですけれども、御自身の資産についての御見解というか、分析と、あとそれから資産公開の制度そのものについて、御所感があればお聞かせください。よろしくお願いします。
(答)資産に関しては、特段コメントはありません。
 それと、制度に関しては、制度があれば我々それに従うというだけで、制度自体、どうなんですかね。在任中の清廉さとか公正さを保って、政治と行政に対する国民の信頼を確保しようとする制度であれば、これは当然必要だろうというふうに思います。

(以上)