宮腰内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和元年9月6日

(令和元年9月6日(金) 10:53~11:00  於:中央合同庁舎第8号館1階S103記者会見室)

1.発言要旨


 今朝は私の方から1点、御報告いたします。
 沖縄担当大臣として、御報告いたします。
 明日7日から9日にかけて沖縄を訪問いたします。
 就任後、12回目となる今回の訪問では、伊平屋村、伊是名村、伊江村を訪れ、伊江村ハイビスカス園を始めとする観光関連施設整備等の北部振興事業の状況、地場産業である製糖工場や酒造所などを視察する予定です。
 また、伊平屋村では、「琉球泡盛テロワールプロジェクト」に取り組んでいる水田において実際に田植えを行う予定です。

2.質疑応答

(問)子ども・子育て支援法の関連でお伺いします。先日、この法律の内閣府令の中に43か所の誤りがあることが分かり、先月30日の官報で訂正がされましたけれども、改めてこれについての受け止めと、今後の対応策があれば教えてください。
(答)お尋ねの内閣府令につきまして、ミスが多数あったことや、これにより関係者の皆様に御心配をおかけしていることは大変遺憾であります。初歩的なミスが多く、言い訳はきかないと考えております。
 誤りは全体で80か所程度ありまして、官報の紙面の都合もあり、2回に分けて官報正誤を掲載することとし、まず実際の条例に引用される箇所など43か所について、8月30日に先行して官報に掲載いたしました。
 残りの全てについて、9月中に官報に掲載する予定でありまして、事務方に対し、最終的な精査をしっかりと行うよう厳命したところであります。
 また、再発防止の徹底とともに、10月1日の幼児教育・保育の無償化の円滑な施行に万全を期すよう指示をしております。
 地方自治体の現場において実務に支障をきたすことがないよう、市町村の実務担当者との会議やQ&Aの発出など、地方自治体に対し、これからも丁寧に説明、周知してまいりたいと考えております。
(問)安倍総理は、プーチン大統領との27回目の会談を行いましたが、北方領土交渉を含む平和条約交渉締結に関し、具体的な進展は見られませんでした。北方領土を所管する大臣として、今回の受け止めをお願いします。
(答)昨日5日、ウラジオストクにおいて行われました安倍総理とプーチン大統領の27回目の日露首脳会談において、両首脳は平和条約締結問題について、未来志向で作業することを再確認し、交渉責任者である両国の外相に対して、双方が受け入れられる解決策を見つけるための共同作業を進めていくよう指示いたしました。
 また、共同経済活動の関係では、ごみ処理分野の日本人専門家による北方四島訪問の実施、また、北方四島への観光パイロットツアーの10月中の実施に向けて引き続き精力的に取り組んでいくことを確認いたしました。
 さらに、元島民の方々のための人道的措置として、来年以降も航空機特別墓参が毎年実施されるよう働きかけるなど、忌憚のない意見交換が行われたと承知いたしております。
 また、両首脳は11月のチリにおけるAPEC首脳会議の際に次回会談を実施することで一致したと承知いたしております。
 政府としては、北方領土問題を解決して平和条約を締結するとの基本方針の下、引き続き粘り強く取り組んでいく考えでありまして、私としては今後の交渉の着実な進展を期待するとともに、北方対策担当大臣として、引き続き外交交渉をしっかりと後押ししてまいりたいと考えております。
(問)関連してお伺いします。
 今回の会談では進展が見られなかった一方で、プーチン大統領が色丹島の水産加工工場の稼働式典に安倍総理との会談前にビデオ中継するなど、事実上の実効支配とも見られる動きを進めています。こうした動きに関してはどう思われますでしょうか。
(答)これについては、外務省からは「外交上のやり取りについては詳細を差し控えるが、今次会談では本件も念頭に我が国の立場を伝達をした」と。また、本件については5日外交ルートを通じ、北方四島に対する我が国の立場と相容れず、認められない旨申入れを行ったと聞いております。
 交渉が佳境に入るといった際には、こういう問題というのはこれまでも何度も起きていることでありまして、ここはやはり長期的な視点から引き続き外交努力を行っていくということが極めて重要であると考えております。

(以上)