宮腰内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和元年5月28日

(令和元年5月28日(火) 9:34~9:45  於:中央合同庁舎第8号館1階S103記者会見室)

1.発言要旨


 冒頭発言なし

2.質疑応答

(問)昨日の千島連盟の総会出席についてなんですけれども、改めてどのようなことを踏まえてどんな発言をされてきたかという点を1点と、あと、すみません。2点目なんですけれども、元島民の方たちの反応で、先日のあの丸山議員の発言であるとか、あとは、最近の日露関係の情勢であるとか、その辺は元島民の方はどのように反応されていたかというのも併せてお聞かせください。
(答)昨日、公益社団法人千島歯舞諸島居住者連盟の通常総会に出席し、来賓として御挨拶をさせていただきました。
 昨日の御挨拶では冒頭、先般の第1回ビザなし交流事業において発生した事案について、事業の趣旨・目的や元島民を始めとする関係者の思いと相容れない甚だ不適切なものであり、事業を所管する内閣府として遺憾である旨、改めて申し上げるとともに、今後このような事案が生ずることのないよう、関係機関とも連携の上、円滑な事業実施に取り組む旨、お話させていただきました。
 また、北特法及び旧漁業権者法改正法の施行、「えとぴりか」の改修等、元島民の援護や北方領土への渡航時の負担軽減等に係る内閣府の取組についてお話をさせていただいた上で、改めて元島民の皆様の思いをしっかりと受け止め、北方領土問題の一日も早い解決に向けて全力を尽くす決意を述べさせていただきました。
 その後、ちょっと調べてみたんですが、私はこの千島連盟の総会には超党派の北方議連、北方領土返還・四島交流促進議員連盟の事務局長として、できる限り出席をさせていただいておりまして、記録が残っている限りでは2008年の千島連盟の設立50周年、その前も出ているんですが、以降、今年で12年のうちに8回、出席をさせていただいております。
 元島民の皆様方とは顔なじみでもありますし、地元に千島連盟の富山支部がありまして、そこの総会には毎年出席をさせていただいております。元島民の皆さん方の思いはしっかりと受け止めさせていただいているつもりであります。
 そういうことなども踏まえて、昨日の連盟の総会に大臣として出席をさせていただいて、千島連盟の会員、元島民の皆さんの思いを受け止めた上で、これからも引き続き内閣府としてこの交流等事業に取り組んでいくという旨を申し上げてきたつもりであります。
(問)大臣、27日に出席された千島連盟の総会で、連盟側から「えとぴりか」船内のWi‐Fiについて、正式に自由訪問と墓参でも使用できるようにと要望を受けたかと思いますが、その要望を受けてどのように対応されますか。
 また、31日に本年度2回目の自由訪問があるんですけれども、その際にはWi‐Fiが使用できるように対応されるでしょうか。2点、お願いします。
(答)昨日、千島連盟総会出席後の意見交換会の場におきまして、鈴木北海道知事及び脇千島連盟理事長から、北方墓参及び自由訪問の参加者から、船内から事業の様子等をリアルタイムに発信したいとの御意見が寄せられていることを背景として、「えとぴりか」船内Wi‐Fiシステムの北方墓参・自由訪問事業での使用について、御要望いただきました。
 席上、私からは御要望を踏まえしっかりと対応させていただく旨、申し上げたところですけれども、今回の御要望を受け、必要な検討・調整を早急に進めるよう、事務方に指示をしたところであります。
(問)先週木曜日の消費者問題に関します特別委員会の中で、消費者庁は今年3月に使用を中止した「アブナイカモ」について、大臣は使用中止に至った経緯を再検証すると御発言されております。
 大臣として経緯に何らかの問題があると感じていらっしゃるのかどうか、お聞かせください。
 もう1点、「イヤヤン」と「アブナイカモ」を両方活用したらどうかという意見が委員から出ておりましたが、大臣としてはその件についてはどのように捉えていらっしゃいますでしょうか。お聞かせください。
(答)先週水曜日、5月22日の参議院の消費者特委におきまして、「アブナイカモ」に関する御質問等をいただいておりますが、現在、消費者庁にその経緯等を整理させております。
 私の方でも確認をした上で、適切な時期に説明できるようにしたいと考えております。
(問)先程の「えとぴりか」のWi‐Fiの件で、31日の自由訪問では使用はできないんでしょうか。
(答)そのことも含めて、早急に検討するように私の方から指示をしております。
(問)沖縄都市モノレール「ゆいレール」の延長区間の開業が、10月1日に決まりました。
 来春からはJR東日本のSuicaなど、沖縄県外で使われている交通系ICカードの利用も可能になりまして、利便性の向上が期待されますが、大臣の受け止めをお願いします。
 また、併せて「ゆいレール」は輸送力増強を目的とした3両編成化などの喫緊の課題もありますが、政府としてどのように取り組んでいく考えか、重ねてお願いします。
(答)この度、沖縄都市モノレール株式会社におきまして、延伸区間の開業日を10月1日とすること、来年春を目途にSuicaなど全国共通の交通系ICカードを導入すること、3両編成の導入を進めることなどにつきまして、発表があったことは承知いたしております。
 まず、延伸区間の開業日が正式に決定されたことにつきましては、延伸区間の開業により、沿線のまちづくりの推進、那覇都市圏の交通渋滞緩和や、観光客も含めた利用客の利便性向上など、沖縄の更なる発展に寄与するものと期待しておりまして、万全の体制で開業に臨んでいただきたいと考えております。
 次に、全国共通の交通系ICカードの導入につきましては、観光客の増加に伴う券売機前の混雑の緩和など、利用客の利便性向上に大きく資するものと期待いたしております。
 最後に、沖縄都市モノレールの3両化につきましては、延伸や那覇空港第2滑走路供用後に見込まれる観光客の増加を踏まえると、早急に取り組むべき課題と認識しておりまして、先月25日には玉城知事等からも、3両化に向けては財政的支援に関する御要請をいただいていたところであります。
 今回、3両化の方針が正式に決定されたことも踏まえ、内閣府として必要な支援策について、しっかりと検討していきたいと考えております。
(問)交通安全対策に関する質問ですけれども、先週の21日に交通安全対策に関する関係閣僚会議や、関係省庁の局長級ワーキングチームが開かれて、未就学児の移動経路の安全確保についてなどを話し合われたと思いますが、その後の進捗や、また、いつまでにどのような形に仕上げるなどの目途はありますでしょうか。
(答)今月21日に開催されました、「昨今の事故情勢を踏まえた交通安全対策に関する関係閣僚会議」における総理指示を踏まえまして、同日、交通対策本部長として、関係省庁の局長級のワーキングチームを設置し、当日、第1回会合を開催いたしました。
 そのワーキングチームでは、高齢者の安全運転を支える対策の更なる推進、高齢者の移動を伴う日常生活を支える施策の充実、未就学児を中心に、子供が日常的に集団で移動する経路の安全確保方策について、関係省庁における施策の検討に着手したところであります。
 先週も、滋賀県知事もお出でになりまして、御要請を受けましたので、今後早急に関係省庁における施策の検討・取りまとめを進めてまいりたいと考えております。

(以上)