宮腰内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和元年5月21日

(令和元年5月21日(火) 9:05~9:13  於:中央合同庁舎第8号館1階S103記者会見室)

1.発言要旨


 今朝は私の方から2点、御報告があります。
 まず、交通安全対策及び少子化対策担当の大臣として報告します。
 本日の閣議前に、「昨今の事故情勢を踏まえた交通安全対策に関する関係閣僚会議」を開催いたしました。
 会議では、このところ高齢運転者による交通死亡事故、子供が犠牲となる事故が相次いで発生していることを踏まえ、総理から高齢者の安全運転を支える対策の更なる推進、高齢者の移動を伴う日常生活を支える施策の充実、未就学児を中心に子供が日常的に集団で移動する経路の安全確保について、取り得る対策を早急に講じるよう指示がありました。
 本日の総理の御指示を踏まえ、関係省庁の局長級のワーキングチームを設置し、早急に対策を講じてまいります。
 2点目であります。領土問題を担当する大臣として御報告いたします。
 領土・主権をめぐる内外発信につきましては、取組開始から6年余りが経過し、また、内外環境が大きく変化する中で、より効果的な発信に向けて、これまでの取組実績の評価を行うとともに、拡張移転後の展示館を活用した啓発・発信の在り方等を含め、今後の施策の方向性の検討を行うことが必要となっております。
 このため、今般、外交・安全保障、国際関係、国際法、歴史研究などの分野に携わる13名の有識者の方々から御意見を拝聴すべく、有識者懇談会を開催することとしました。
 初回の懇談会につきましては、本日夕刻開催することとしておりまして、私も出席の上、御挨拶をさせていただく予定です。
 詳細につきましては、内閣官房領土・主権対策企画調整室までお問合せください。

2.質疑応答

(問)文化庁は昨日、沖縄県などが推薦した『琉球王国時代から連綿と続く沖縄の伝統的な「琉球料理」と「泡盛」、そして「芸能」』を日本遺産に認定しました。
 沖縄初の認定となりましたが、沖縄担当、所管する大臣としての受け止めと期待することをお願いします。
(答)昨日、沖縄県那覇市及び浦添市から申請が行われておりました『琉球王国時代から連綿と続く沖縄の伝統的な「琉球料理」、「泡盛」、そして「芸能」』が、文化庁から日本遺産に認定されました。
 御指摘のとおり、沖縄県内からの日本遺産認定は初めてでありまして、沖縄独自の食文化と芸能が評価されたことは大変喜ばしいと考えております。
 この認定を機に、琉球王国時代に外国からの賓客をもてなすものとして発展してきたこれら料理、泡盛、そして芸能が、今日、国内外からの旅行客を魅了するものとして継承され、更に発展していくことを期待いたしております。
(問)先程、冒頭でも御発言ありましたけど、交通安全対策の閣僚会議の各省庁からの御報告ですとか、あるいはこの対策の取りまとめの時期の目途などありましたら教えていただきたいのですが。
(答)本日第1回目のワーキングチームを開催し、関係省庁における施策の検討、実施状況について報告をしてもらうということになっております。
 総理の御指示を踏まえ、今後、関係省庁における施策を取りまとめ、早急に対策を講じてまいりたいと考えておりまして、時期についてはあくまでもできる限り早くということで、早速、今日第1回目のワーキングチームを開催いたしたいと思っております。
(問)整備が遅れている本部町のクルーズ船の関係でお尋ねします。
 沖縄県が昨日の北部市町村との意見交換会の中で、完成予定を1年延長して2020年度とする考えを伝えました。
 4月上旬には、政府に補正予算を要望したとのことですが、今後どのように対応していくお考えでしょうか。
(答)本部町における官民連携型のクルーズ船対応の整備ですが、これは民間の事業者が旅客ターミナルを整備するということになっておりまして、県とそことの調整が遅れていたということが原因で、整備が目標年次よりも遅れるということになっているわけでありますけれども、政府としては県や本部町ともしっかりと連携しながら、着実にその整備に努めてまいりたいと考えております。
 また、民間のこのクルーズ船の会社との関係については、今、鋭意沖縄県の方で調整をしておいでになると伺っておりますので、そこがしっかりとまとまれば、引き続き着実に整備を進めてまいりたいと考えております。
(問)今の関連なんですけれども、今後、県の調整が進めば補正予算で対応することも考えられるという。
(答)その点については、まずはその民間のクルーズ船の運営会社としっかりと話をまとめていただくということが前提でありますので、まとまればそれを踏まえて検討したいと考えております。
(問)話題変わるんですけれども、昨日、玉城知事やミス沖縄から、「かりゆしウェア」の贈呈がありました。
 宮腰大臣には宮古の「パーントゥ」があしらわれたものが贈られていましたが、もしよろしければ感想等あればお願いします。
(答)私が頂戴した「かりゆしウェア」は、宮古島の「パーントゥ」をモチーフとしたものでありますが、「パーントゥ」は昨年11月にユネスコの無形文化遺産に登録されたところでありまして、この柄は内閣府が運営するインターネットサイト「OKINAWA41」で実施をいたしました『「かりゆしウェア」デザインコンテスト』において、全87作品の中から最優秀作品に選ばれたものであります。
 今回のために沖縄県衣類縫製品工業組合に特別に作製していただいたものと伺っております。大変貴重なものだと考えております。
 このようなことを機に、「かりゆしウェア」に注目が集まるとともに、沖縄独自の風物がより広く認知されることも期待したいと考えております。
 再来週6月初めの恒例の「かりゆし閣議」には、この「パーントゥ」柄の「かりゆしウェア」を着て臨みたいと考えております。

(以上)