宮腰内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成31年4月16日

(平成31年4月16日(火) 9:16~9:28  於:中央合同庁舎第8号館1階S103記者会見室)

1.発言要旨


 私の方からは、今朝は1件御報告を申し上げたいと思います。
 青少年育成担当の大臣として、「子供・若者育成支援推進のための有識者会議」の開催について御報告いたします。
政府は全ての子供・若者が健やかに成長し、持てる能力を生かして自立・活躍できる社会の実現を目指して、平成28年に策定した「子供・若者育成支援推進大綱」に基づき、各種施策を実施しております。
 大綱策定から3年が経過し、また、子供・若者を巡り、ひきこもりや児童虐待などが社会問題化している中、「子供・若者育成支援推進大綱」に基づく施策の実施状況等を点検・評価し、これからの子供・若者育成支援施策についての検討を行うため、新たに有識者会議を開催することにいたしました。
 会議には、ひきこもりや児童虐待への対応など、重点的な取組課題に造詣の深い専門家や、施策の当事者に近い年代の若者も含め、これは20代ということでありますが、幅広い分野の有識者に御参加を頂きます。
 第1回会議は4月19日、今週の金曜日に開催し、精力的に議論をしてまいります。
 詳細につきましては、担当部局にお尋ねください。 

2.質疑応答

(問)アメリカ製のベビーベッドのロックン・プレイ・スリーパーという商品で、何か30人以上の乳児が死亡したという報道があったんですけれども、一昨日ですかね、消費者庁の方もツイッター等で注意喚起をしていると思うんですけれども、この何か事故状況について、今後例えば調査されたり、今の現状はどうなっているのかというのは、何かわかりますでしょうか。
(答)4月14日、日曜日付けの、子どもを事故から守る!ツイッターにて、アメリカでリコールされていること、当該製品が手元にある方は直ちに使用を中止するよう、注意喚起を消費者庁の方からさせていただきました。
 我が国におきまして、当該商品についての事故情報は現時点では確認されておりませんが、アメリカでは乳幼児の死亡事故が発生しておりまして、手元に製品がある方は直ちに使用を中止していただきたいと考えております。
 私もニュースの映像でこのベビーベッドを拝見しましたけれども、横がこう盛り上がっていて、うつ伏せなんかになると、恐らく元に戻れないような構造になっているのではないかと思っておりまして、仮に使用しておいでになる方があれば、直ちに使用中止を求めていきたいと考えております。
(問)先週、沖縄県酒造組合の発表がありまして、泡盛の出荷が14年連続減少となりました。
 県外、海外向けは増える一方で、県内向けの出荷が減少しています。今回の結果をどのように受け止めているかということと、課題をどのようにお考えでしょうか。お聞かせください。
(答)12日の沖縄県酒造組合の発表によりますと、平成30年の琉球泡盛の輸出数量等はいずれも対前年比で、県外は1%の増、海外は6%の増となる一方、県内は約6%の減となりまして、全体としては約5%の減となったものと承知いたしております。
 泡盛業界としては、先週末に開催された島酒フェスタや、泡盛リキュールなどの新商品の開発によりまして、女性や若者、観光客も含めた新たなユーザーの獲得に向けて、様々な取組を行っているものと承知しておりますが、まだまだテコ入れが必要であると感じておりまして、業界としても積極的に対応していただきたいと考えております。
 泡盛製造業は貴重な地場産業として、雇用の確保や地域経済の振興等に重要な役割を果たしているものと考えておりまして、引き続き政府として「琉球泡盛海外輸出プロジェクト」や、県産の長粒種米による「琉球泡盛テロワールプロジェクト」等を通じまして、泡盛の振興に向けた業界の取組を支援してまいりたいと考えております。
(問)今お話あった泡盛、減少傾向が続く中ではあるんですが、週末に大臣は泡盛フェスタ、出席されまして、また、各酒造所のブースとかも御覧になったと思うんですが、その中でまた可能性を感じた部分もあると思うんですが、その辺について感触があればお願いします。
(答)就任後7回目となる先週末の沖縄視察では、「第2回島酒フェスタ」を視察をしてまいりました。また、「琉球泡盛海外輸出プロジェクト第5回会合」にも出席いたしました。
 「島酒フェスタ」については、昨年の第1回に続いての出席でありますし、「海外輸出プロジェクト会合」についても、一度だけは出席できなかったんですが、後はみんな出席をさせていただいております。
 まず、13日及び14日に開催されました「島酒フェスタ」につきましては、2日間で昨年より2,000人以上も多い1万4,000人を超える方々が御来場されたと伺っております。入口でこうボタンを押して勘定をしているということですから、間違いないと思います。
 私が視察した際も大変な盛況ぶりでありまして、全ての蔵元のブースを回ったわけではありませんが、それぞれ大変な人気だったと思います。沖縄のシンボルである琉球泡盛に対する沖縄の方々の熱い思いを感じてまいりました。
 引き続き、このような機会を最大限に活用し、琉球泡盛の魅力発信、消費拡大につなげていく必要があるものと考えております。
 また、14日の「プロジェクト会合」では、昨年度の取組を踏まえた行動計画の改定が行われました。2年目に当たる今年度は、正に試金石となる年でありまして、昨年度の1年間の取組で得た知見、経験等も活かして、具体的な商流にどう結び付けていくか、プロジェクトメンバーがそれぞれの立場で取り組んでいただきたいと思います。
 政府といたしましても、引き続き「琉球泡盛海外輸出プロジェクト」や、県産の長粒種米による「泡盛テロワールプロジェクト」等を通じて、泡盛の振興に向けた業界の取組を支援してまいります。
 前回の第4回の「プロジェクト会合」において、「琉球泡盛テロワールプロジェクト」を提案をさせていただきました。今回の会合において、例えば日本ソムリエ協会の田崎会長から、テロワールという概念については、GI(地理的表示)を超えるものであるという認識が世界では一般的であるということもおっしゃっていただきまして、このテロワールというこのプロジェクトの中身について、具体的にどう、ただ単に沖縄県産のお米で造りましたよということだけではない価値、プレミア感をどう出していくかというのが大変重要であると考えております。
 これについては、生産地となる、例えば本島北部、あるいは八重山などの水田地帯の農家の関心も極めて高いと聞いておりまして、蔵元と生産農家のマッチングも進めていきながら、かつ、これまでにないこの泡盛の魅力、プレミア感をどう出していくかということを進めていただきたいと思っております。
 さらに、今回の第5回のプロジェクト会合で、沖縄県における泡盛で乾杯条例の制定、これを私の方から提案をさせていただきました。
 全国的には10県ほどでそれぞれの地域のお酒で乾杯という条例をつくっておいでになります。市町村においては、約130ぐらいの市町村で乾杯条例を制定しておいでになります。
 私は泡盛は沖縄県のシンボルの一つであると考えておりまして、是非沖縄県において泡盛で乾杯条例を制定していただけるように、「プロジェクト会合」に参加しておいでになる、この全ての団体の方々がこぞって県の議会の方に請願を出していただくという、具体的な行動に取り組んでいただければと考えておりまして、そういうことなども含めて、県内で消費量が落ち込んでいるというところについては、もう一度やはり泡盛の魅力を県内においても御理解いただいて、県内消費も含めてこの泡盛の消費量を引き上げていくということにつながっていけばと考えております。
(問)冒頭、御発言で御紹介いただきました、今度の子供・若者育成支援の有識者会議について伺います。
 こちらの大綱で掲げられたこの施策の実施状況、点検・評価するということですけれども、こちらの大綱を2016年2月にこれ、策定されてから今回に至るまで、なぜ今回の時期で今の3年たった時期に点検・評価しようということになったのかと、あと、今ほど虐待ですとか、ひきこもりといったような課題について御言及いただきましたけれども、この大綱に掲げられた様々な施策の中で、特に重点的に評価、見直しして今後の施策につなげたいと思うテーマがありましたら教えてください。
(答)大綱の策定から3年が経過をいたしまして、子供・若者を巡って、例えばひきこもり、あるいは児童虐待などが社会問題化してきつつあると。放置をしておくわけにはいかないということでありまして、これまで取り組んできたことについて、やはり点検・評価をしてみる必要があるのではないかと。その上で、大綱の見直しの必要性があれば、その検討も行っていくということが必要だという考えから、新たに有識者会議を開催するということにいたしております。
 専門家だけではなくて、若者世代の方々にも有識者会議のメンバーとなっていただいて、特に、この社会問題化している問題等について、同じ世代から意見を伺い、原因もそれぞれ、いろいろな原因はあるんだろうと思いますけれども、そういうこともお聞きをした上で、この対策を新たに検討していくということにさせていただきたいと考えております。

(以上)