宮腰内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成31年4月12日

(平成31年4月12日(金) 9:10~9:20  於:中央合同庁舎第8号館1階S103記者会見室)

1.発言要旨


 私の方から今日は報告2点あります。
 まず、1点目でありますが、国家公務員制度担当大臣として、女性国家公務員の採用状況について御報告いたします。
 今年4月1日付の国家公務員の採用者全体に占める女性の割合は35.4%、そのうち総合職は34.6%となりました。いずれも本フォローアップ開始以降最も高い数値でありまして、5年連続で目標の30%以上を達成いたしました。
 近年、内閣人事局では「女子学生霞が関インターンシップ」や、女子学生向けの説明会など、女性を対象とした積極的な広報活動を行っております。それらがこのような結果につながったものと考えております。
 採用した女性職員をしっかりと育成し、大いに活躍してもらうことが重要でありまして、引き続き環境整備に取り組んでまいりたいと考えております。詳細は内閣人事局にお尋ねください。
 2点目でありますが、沖縄担当大臣として御報告いたします。
 本日12日から14日にかけて沖縄を訪問いたします。
 就任後7回目となる今回は、沖縄本島を訪れ、今週末に現地で開催される第2回島酒フェスタのオープニングセレモニー、琉球泡盛海外輸出プロジェクト第5回会合に出席します。
 あわせて、13日土曜日より運航が開始される那覇-北谷-恩納-本部間を結ぶ高速船定期便の初日の便に乗船するほか、北谷町美浜地区の一括交付金事業、沖縄市における若年妊産婦の居場所の取組を視察する予定です。 

2.質疑応答

(問)今発表ありました人事局の女性のフォローアップについてなんですけれども、今後どのようにして活躍を期待されるか、改めて女性に対してのメッセージをお願いできますでしょうか。
(答)女性国家公務員の登用につきましては、各役職段階において進んでいるものの、2020年度末の政府目標の達成には道半ばであり、息の長い取組が必要であると考えております。
 女性の採用を積極的に進めた結果、今般、平成27年度から5年連続で目標の30%以上を達成いたしました。
 今後は採用した女性職員を確実に育成し、一人一人の能力を最大限に引き出すことが極めて重要であると考えております。
 このため、男女全ての職員にとって働きやすい職場環境の整備と、それに向けた管理職の意識改革、育児・介護等と両立して活躍できるための取組の推進、そして、女性職員のキャリア形成支援と計画的な育成等によりまして、女性国家公務員の登用の拡大に一層積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
(問)沖縄振興の関係で伺います。
 大臣から冒頭御説明もありましたが、明日、那覇-本部間を結ぶ高速船が就航します。
 これまで実証実験にも取り組んできたと思いますが、定期便が就航することの意義や期待、また課題等があればお願いします。
(答)今後更なる増加が見込まれる観光客に対しまして、その満足度の向上を図るため、北部圏域への新たな交通手段を提供することが極めて重要であると考えております。
 このため内閣府では、昨年9月に第一交通産業の協力を得て、那覇と北部圏域を結ぶ高速船実証実験を実施いたしまして、その後も同社の事業化への取組に協力してきたところでありまして、今回の那覇市-北谷町-恩納村-本部町間を結ぶ高速船の就航は、北部圏域の観光振興や地域振興、そして北部地域の渋滞解消の観点から、北部地域といいますか、沖縄本島の渋滞解消の観点からも大変歓迎すべきものと考えております。
 今回の出張では、運航開始日に当たる明日、那覇を出発する初めての便に乗船させていただく予定であります。海風に当たりながら、海上から見る沖縄本島西海岸地域の風景や、渋滞のない快適な移動を実際に体験することを楽しみにいたしております。
 今後、多くの観光客や地元の皆様に御利用いただき、沖縄の新たな交通サービスとして定着するよう、引き続き関係自治体とも連携し、また、今回得られる知見も活用して、できる限りの協力を行ってまいりたいと考えております。
(問)大臣、今回、出張の中で琉球泡盛の輸出拡大プロジェクトに出席されるというお話があったと思いますが、輸出拡大については大手の酒造所中心に取組が強まっているところもある一方で、やっぱり離島の小規模酒造所中心になかなか取組が、ハードルが高いということでなかなか取組が本格化していないようなところもあるかと思うんですね。大臣、これまでも県産米化、原料の県産米化といった形で輸出拡大策支援は発信されていますが、今回の会議でどういったことを話し合われたいかということを伺えればと思います。
(答)先日、この泡盛の輸出に関わる関係府省連絡会議、事務方の会議も開かせていただきました。
 その中でも、私の方から申し上げていたんでありますけれども、やはりビジネスにどう結び付けていくかと。これまでも泡盛に対する認知度の向上などに向けて、いろいろなプロモーションなどもやってまいりました。このビジネスに結び付けていくということが、これから、特に今年の最大のテーマではないかと考えております。
 全ての離島の蔵元が意欲がないわけではなくて、離島においても輸出に強い関心を持っておいでになる蔵元もあるわけでありまして、フロントランナーをまずしっかりと後押しをしていくと。そして、フロントランナーではないけれども、やはり関心を持っておいでになる、そういう蔵元についてもしっかりと支援を行っていくという方向で、これから議論を進めていきたいと考えております。
(問)大臣の御所管の直接関係することではないのですが、櫻田義孝前五輪大臣が被災者を傷つけるような発言をしたとして辞任されました。
 この件についての受け止めをお願いします。
(答)「すべての大臣が復興大臣である」、という安倍内閣の基本方針を再確認し、内閣の一員として一層気を引き締めるとともに、私自身も幼児教育・保育の無償化をはじめとする担務の遂行にこれからもしっかりと尽力をしてまいりたいと考えております。
(問)先日、普天間飛行場負担軽減推進会議、大臣も出席されて開かれたと思います。約3年ぶりの開催となりました。今日は普天間の返還合意から23年というところも、節目でもあるんですけれども、改めて大臣として、この会議開催の受け止めと、今後また取り組んでいきたいことを伺えればと思います。
(答)10日の普天間飛行場の負担軽減の推進会議におきましては、政府側から負担軽減に係る取組について説明を行いまして、会議の席上、私からは、西普天間住宅地区跡地における沖縄健康医療拠点の整備等、基地の跡地利用に関する内閣府の取組について発言を行いました。
 私といたしましては、沖縄振興担当する立場で、引き続き基地の跡地利用の推進に全力で取り組んでまいりたいと考えております。

(以上)