宮腰内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成31年1月22日

(平成31年1月22日(火) 11:10~11:15  於:中央合同庁舎第8号館1階S103記者会見室)

1.発言要旨

 
 今日は2点御報告があります。
 まず、子供の貧困対策を担当する大臣として報告いたします。
 この度、「子供の未来応援基金」により来年度に支援を行う団体が決定されました。今回は358団体から申請があり、有識者から成る審査委員会における審査の結果、学習支援や居場所づくりなどを始め子供たちを支援する様々な活動を行う全国各地の71団体に対し、総額約2億800万円を交付いたします。採択された団体におかれましては、それぞれの地域、分野において充実した活動を行っていただくとともに、社会全体で子供たちを応援する国民運動を我々と一緒になって盛り上げていただきたいと思います。
 次に、海洋政策担当大臣として御報告いたします。
 本日22日から23日にかけて、長崎県五島市を訪問いたします。五島市では、五島市沖に設置された浮体式洋上風力発電施設の運用状況や、有人国境離島法に基づく交付金による雇用機会の拡充や観光振興等に関する取組などを視察するほか、島外から移住された方々との意見交換を行うことを予定しております。

2.質疑応答

(問)本日の夜なんですけれども、日露交渉、総理とプーチン大統領の会談が行われる予定ですけれども、北方対策担当の大臣としてどのようなことを期待されるか、お願いいたします。
(答)本日22日、モスクワにおきまして、通算で第25回目となる安倍総理とプーチン大統領との日露首脳会談が行われる予定になっております。これまで培ってきた首脳同士の信頼に基づいて平和条約交渉を加速させる上で有意義な会談になることを私としては期待したいと思っております。
(問)本日の閣議で、沖縄、奄美の世界自然遺産登録に向けた推薦書の提出が閣議了解されたと思いますが、受け止めを伺えればと思います。
(答)本日の閣議におきまして、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の世界自然遺産登録に必要な推薦書のユネスコへの提出が了解されました。
 世界遺産条約の作業指針では、毎年2月1日を推薦書提出の期限と設定しておりますが、今後、IUCN(国際自然保護連合:世界遺産委員会の諮問機関)による現地調査等が行われるものと承知しております。
 今回、再推薦を行うことが了解されたことは、地元を始めとする関係者の御尽力の賜物であり、沖縄担当大臣といたしましても、大変よかったと思っております。
 世界自然遺産登録に向けまして、内閣府としてもできる限りの協力を行う考えであります。
(問)ロシアの関係でもう一点なんですけれども、ロシアの方の世論では、かなり北方領土の日本への返還に対して反対の意見が強いというふうに伺っておりますけれども、日本の世論についてどのように大臣として盛り上げていきたいか、その辺りの意気込みを伺えればと思います。
(答)ロシア側の世論のことについて、私の方から申し上げる立場にはありませんけれども、日本国内の世論につきましては、北方領土隣接地域の皆様、あるいは元島民の団体であります千島連盟(公益社団法人千島歯舞諸島居住者連盟)の皆様、さらには全国の返還運動関係者の皆様と、心を一つにして政府の交渉を後押しするということで啓発等々を共にしっかり行っていきたいと考えております。

(以上)