宮腰内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成31年1月8日

(平成31年1月8日(火) 10:55~11:02  於:中央合同庁舎第8号館1階S103記者会見室)

1.発言要旨

 私の方から、冒頭、2点、御報告を申し上げたいと思います。
 まず、交通安全対策担当の大臣として報告します。
 本日の閣議におきまして、「交通事故防止対策の推進について」、閣僚の皆様に協力をお願いいたしました。
 昨年、交通事故の発生から24時間以内に亡くなられた方は3,532人と、過去最少であった前年を更に下回る結果となりました。
 「平成」の30年間で、交通事故死者数はおよそ3分の1に減少するなど、着実な成果を挙げてきました。しかしながら、依然として交通事故情勢は厳しいものがあると認識いたしております。
 「平成32年までに24時間死者数を2,500人以下とする」という交通安全基本計画の目標達成に向け、「人優先」を基本とし、関係機関・団体と連携して、交通安全対策の一層の充実を図ってまいります。
 2点目でありますが、諸般の事情が許せば、明日1月9日に徳島県、明後日1月10日に香川県を訪問いたしまして、消費者政策に関する現地視察を行う予定です。
 徳島県につきましては、就任直後に「消費者行政新未来創造オフィス」を訪問しておりまして、今回で2回目の訪問となります。
 今回は、オフィスで実施しているプロジェクトにも御協力いただいている鳴門教育大学の関係者との懇談や飯泉知事との面会等を予定いたしております。
 また、香川県の訪問につきましては、地方消費者行政の充実強化のための「キャラバン」の第一弾とさせていただきます。
 現場で活動されている県職員や消費生活相談員の声を直接お聞きするとともに、浜田知事と面会して、自主財源の充実を始めとした地方消費者行政における県の取組の強化等のお話をさせていただく予定です。詳細につきましては、消費者庁にお問合せください。

2.質疑応答

(問)この地方消費者行政のキャラバンについてなんですけれども、過去にこういう取組があったかということと、あと、今回のこういうキャラバンを実施するに至った経緯や狙いについてお聞かせいただけないでしょうか。
(答)私の知る限りでは、キャラバンというのは、今回初めてではないかと思っております。何と言いましても、消費者行政の最前線は、これは地方、地域でありまして、私自身、視察等を通じて、これまでに消費生活相談に取り組む方々との意見交換なども含め、いろいろ生の意見をお聞きしてまいりました。
 一方、消費者庁自身は、自前の地方組織を持っておらず、他省庁に比べて、地方の声が届きにくいという面もあろうかと考えておりました。
 このため、私から消費者庁の幹部に指示をいたしまして、政務三役や消費者庁幹部が自ら地方消費者行政の現場を視察するとともに、知事等にお会いし、消費者行政の推進に重要な役割を果たす都道府県の更なるコミットメントを依頼することなどを目的として、消費者庁として初めてキャラバン隊を組織することとしたものであります。
 今年度内には、全ての都道府県を訪問するため、向こう3か月は、いわば集中期間となります。
 この取組を通じて、地方消費者行政の強化・充実に向けて、しっかりと取り組んでいくという思いでおります。
(問)今おっしゃった件について確認させていただきたいんですけど、向こう3か月で全都道府県を訪問するというのは、大臣御自身がということでよろしいですか。それとも幹部。
(答)先程申し上げたように、私も体一つしかありませんので、全部一人で回るわけにはいきません。政務三役で手分けをし、あるいは消費者庁の幹部の皆さん方にも地方に足を運んでもらって、年度内には全ての県を回らせていただきたいと思っております。
 来年度予算案が決定いたしまして、この1年を捉えまして、新年度が始まる概ね4月までにこちらから地方に出向いて、国の考え方をしっかり説明することが重要であるという考え方から、集中期間を設けて、キャラバンで全国を訪問するということにした次第であります。
(問)今年、北方領土の問題ですとか、若しくは大臣担当である消費税増税に伴う一億総活躍の面、いろいろあると思うんですけれども、今年の抱負などを伺えればと思います。
(答)今日の初閣議において、総理から、「今年は歴史的にも重要な年になる」と。「それぞれの部署でしっかりと取り組むように」という御指示がありました。私は守備範囲が広いのでありますけれども、特に一億総活躍、少子化対策、さらには、沖縄及び北方担当、そして、消費者、食品安全、そのほかにもいろいろあるんですけれども、大きな課題が山積をしております。
 これまでの経験を活かしながら、しっかりとこの政策を前に進めていく1年にしたいと思っております。微力ではありますけれども、全力で頑張ってまいりたいと考えております。

(以上)