宮腰内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成30年12月18日

(平成30年12月18日(火) 11:20~11:29  於:中央合同庁舎第8号館1階S103記者会見室)

1.発言要旨


 私の方から1点、少子化対策を担当する大臣として御報告いたします。昨日、平成31年度予算につきまして、麻生財務大臣と折衝を行いました。
 まず、幼児教育・保育の無償化に係る国と地方の負担割合につきましては、これまでの地方との協議も踏まえ、国2分の1、都道府県4分の1、市町村4分の1といたします。来年度予算では、10月から実施する下半期分として、公費3,880億円程度を計上いたします。
 次に、「子育て安心プラン」の実現に向け、事業主拠出金率を現行から0.05%引き上げ、0.34%といたします。これにより、新たに追加で1,000億円程度の財源を確保します。改めて経済界の皆様の御理解・御協力に感謝申し上げたいと思います。
 最後に、公定価格の適正化や児童手当の見直しにつきましては、昨年に引き続き、子ども・子育て支援の充実策の検討とあわせて、今後の検討課題としています。
 詳細につきましては、子ども・子育て本部にお問合せください。

2.質疑応答

(問)昨日、「国と地方の協議の場」で、幼児教育の無償化について話題が出たと思いますが、具体的にそこではどのようなお話が行われたんでしょうか。
(答)昨日の「国と地方の協議の場」におきましては、幼児教育の無償化や認可外保育施設の質の確保・向上につきまして、地方自治体の皆様から御意見をいただきました。
 私からは、幼児教育・保育の質の確保・向上を始めとする様々な課題について、地方自治体の皆様からの御意見を踏まえ、PDCAサイクルを行うため、国と地方のハイレベルによる協議を行う場を昨日設置したこと、まずは認可外保育の質の確保・向上策を中心に検討を進めることとし、年内にも幹事会を開催したいと考えていること、などを申し上げました。
 来年10月からの円滑な実施に向け、引き続き、国と地方でよく連携しながら進めてまいりたいと考えております。
(問)琉球新報、知念です。
 大臣、日曜日(16日)まで宮古島、石垣島地方の出張に行かれたと思いますが、御所感をお願いします。
(答)就任後3回目となりました今回の出張では、宮古島、石垣島等を訪問いたしまして、下地島空港、平良港、石垣港といったインフラの整備・活用状況、離島における子供の居場所づくりの取組、ICTを活用した保育士等の専門人材育成事業の様子、それから、製糖工場や酒造所を始めとする様々な産業の現場の視察等を行いました。
 特に、航空機燃料税の軽減措置の拡充も盛り込まれた下地島空港につきましては、観光客の増加が見込まれる宮古圏域の新たなゲートウェイとして、地域の発展にとって歓迎すべきものであることを実際に視察して実感いたしました。
 とりわけ下地島空港、これはやはり伊良部大橋、伊良部架橋が完成したということが大きいのではないかと。仮に橋が架かっていなければ、この下地島空港の航空路線、なかなか難しかったんではないかなと思っております。もう既にこの伊良部島では、いろいろな民間の進出も行われているということで、その効果を実感いたしてまいりました。
 また、石垣では、この石垣港のクルーズ船、大型クルーズ船が停泊できる岸壁の工事現場を見てまいりました。岸壁だけではなくて、あの一帯、相当広い面積があって、岸壁だけの利用ではなくて、これからどう利用していくかということが大きな課題ではないかと思っております。
 いずれにしても、例えば宮古島の有効求人倍率1.84。全国平均を既に上回っているという状況になっております。これから沖縄本島だけではなくて、沖縄県の離島をどう活性化していくかということが大きな課題ではないか、そのための後押しをしっかりしていかなければいけないと思っております。
(問)先程の話に戻って恐縮なんですけれども、保育の質の確保のハイレベル会合なんですけれども、年内にも幹事会を開催したいということではあったんですけれども、今後のスケジュール感でありますとか、いつまでにこういうことを決めたいとか、そういったものも含めて、今の段階で何か目標というのがありますでしょうか。
(答)この協議の場というのは、自治体側からの御要請に応えて設置するということでありまして、特定のテーマで特定の時期までに結論を出すというようなことではなくて、いろいろな問題があればどういうタイミングででも開いて、意見交換をさせていただくという趣旨でありますので、特にスケジュール感といったようなものについては、今想定はしておりません。
(問)大臣、先程の下地島空港に戻りますが、航燃税の軽減が適用されたことで、今後新たな路線の就航なども期待される声が大きいんですけれども、内閣府が県や経済界などと協力して、何か働き掛けとかお考えありましたらお聞かせください。
(答)まずは(来年)3月30日に成田便が初めて就航すると。旅客ターミナルはまだ工事中ですけれども、プランを聞いてまいりました。どちらかというと、開放型南国情緒溢れるようなターミナルということでありまして、まずは成田便でしっかりと成果を出していただくと同時に、その魅力を我々も一緒になって発信していきたいと思っております。
 下地島空港は、旅客ターミナル以外の空港機能が、もう全てそろっているわけでありますので、島の魅力を活かして誘客、あるいは航空路線の便数だけではなくて、路線の拡大にもしっかり一緒になって取り組んでいきたいと考えております。
(問)話が変わってしまうんですけれども、沖縄振興予算について、もうそろそろ最終額の決定が迫っているかと思うんですけれども、改めて大臣の手応えをお聞かせください。
(答)来年度の沖縄振興予算につきましては、現在最終的な調整を行っているところであります。厳しい財政状況ではありますが、必要な額の確保にしっかりと努めてまいりたいと考えております。
(問)(14日)金曜日にお伺いした今年の漢字なんですけれども、もし決めていらっしゃるようでしたら、教えてください。
(答)「島」。私の担当、沖縄あるいは北方、沖縄は全県域島で構成されている、かつ本島だけではなくて、本島以外の島の魅力をこれから発信していかなければいけない。それから、もちろん北方領土も島で構成されている。そのほかに竹島、尖閣の問題を始めとする領土・主権、あるいは海洋の問題等々も、島とは切っても切り離せないということでありまして、島の応援団としてこれからもしっかりやっていきたいという思いで、「島」という1文字を申し上げておきたいと思います。

(以上)