山本内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 令和元年9月6日

(令和元年9月6日(金) 11:06~11:15  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨


 私から3点申し上げたいと思います。
 まず第1点でありますけれども、本日の閣議におきまして、令和元年6月6日から7月24日までの間の台風3号及び5号の暴風雨を含む梅雨前線豪雨等による一連の災害を激甚災害に指定する政令を決定をいたしました。
 適用措置については、8月22日指定見込みとして公表した内容から、追加や変更はございません。
 この政令については、9月11日の公布・施行を予定いたしております。
 被災された自治体におかれましては、財政面に不安なく、災害復旧に取り組んでいただきたいというふうに思っているところでございます。
 それから2点目になりますけれども、令和元年8月の前線に伴う大雨に関してでありますけれども、先週、九州北部などで発生した令和元年8月の前線に伴う大雨について、被災地の復旧・復興を加速化させるため、今般の大雨による災害を、激甚災害に指定する見込みとなりました。
 現時点では、公共土木施設の災害復旧事業等の補助率のかさ上げは、佐賀県の多久市、それから大町町。農地等の災害復旧事業等についての補助率のかさ上げは、佐賀県の多久市、武雄市、大町町。それから中小企業の災害関係保証についての措置は、佐賀県の武雄市、大町町、それぞれ「局激」として指定する見込みでございます。
 これらにつきましては、先ほど佐賀県知事にお会いいたしました際に、私から直接お伝えをいたしました。
 なお、今般の災害の被害状況はまだ調査中でございます。調査の結果、基準を満たす地域や適用措置がありましたら、追加をして公表する予定にいたしております。
 それから、被災された自治体におかれましては、財政面に不安なく、迅速な災害復旧に取り組んでいただきたいと、このように思っているところでございます。
 次に3点目は、台風第13号及び第15号に対する政府の対応についてでございます。
 非常に強い台風13号は、久米島北西の海上を北上いたしております。この台風などの影響により、8月の前線に伴う大雨で被災している佐賀県をはじめとする九州北部や四国などで、週末に大雨が降る見込みであり、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒・注意が必要でございます。
 また、台風15号が、南鳥島近海にあり、同じくこの週末に、東日本に接近・上陸するおそれがございます。
 政府としては、4日に台風13号に係る関係省庁災害警戒会議、これを開催して万全の体制をとっているところでございますけれども、本日この後、私(防災担当大臣)も出席いたしまして、台風13号及び台風15号に係る警戒会議を開催し、各省庁の対応等を確認し、万全を期すように要請をするところでございます。
 国民の皆さんにおかれましても、最新の気象情報や地元自治体からの情報に十分注意していただき、早めの安全確保をお願いいたしたいと思います。
 以上でございます。

2.質疑応答

(問)「局激」の指定についての事実確認なんですけれども、既に対象地域、多久市ですとか大町町ですとかは、基準の被害額を超えたという理解でよろしいでしょうか。
(答)そのとおりです。
(問)同じく8月の雨の激甚の見込みの件ですが、これは期間は今のところどのようになっておるのでしょうか。
(答)期間というのは、これは現在、今般災害の被害状況等々を調査をしている真っ最中であります。そういったことも含めて、今後しっかりと基準を満たす地域、あるいは適用措置があるならば、追加して公表するというので、その期間等々を含めて今現在調査している最中だというふうに御理解いただければ有り難いです。
(問)同様の質問なんですけれども、「本激」にならなかった理由について、御説明を頂ければと思います。
(答)後で細かく事務方から確認していただきたいんですけれども、「本激」、「局激」、それぞれに基準がございます。その基準に従って、今回の場合は、今現在ですけれども、今ほど申し上げたところで「局激」に指定するということでありますから、今後またどういうふうな展開になっていくかというのは、少し推移を見守っていただきたいと思います。
(問)関連して、先ほど、佐賀県知事と面会されたということで、そのときに伝えられて、山口知事はどういう反応を示されていたでしょうか。
(答)私の方からは3県の知事、福岡と、それから山口(佐賀県知事)と、それから長崎の副知事、お三方お越しになって、あの辺りずっと非常に厳しい状況が続いておりまして、また、今も台風13号が来ているという状況もございますので、そういった意味においては、いわゆる激甚指定も含めて、国の対応をしっかりやっていただきたいという要望に今日は来られたわけでありまして、そのときに私の方から、その中で佐賀については、かくかくしかじかのような状況でございます、それはありがとうございます、そういう話でございました。
 一つ言うならば、私も現地に行きましたけれども、佐賀の場合は特殊事情としての油の話がありまして、これは本当に悩ましいことでございまして、今は吸着材等々によってどんどん油の除去をしている最中ですけれども、これの影響というのは、これはしっかり見ていかなければならないというふうに思っていまして、それは知事の方からもそのようなお話もありました。我々としてもそのことをしっかりと受け止めて、対応していきたいというふうに思っております。

(以上)