山本内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 令和元年9月3日

(令和元年9月3日(火) 11:10~11:17  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨


 おはようございます。
 まず、佐賀県の視察について御報告を申し上げます。
 8月31日、私(防災担当大臣)が団長でありましたが、政府調査団、関係省庁の職員30名ですけれども、とともに佐賀県を訪問いたしました。大雨による被害の状況を直接視察をしてまいりました。
 武雄市の市道北方中央線浸水箇所、それから大町町の油流出を含む六角川周辺の浸水箇所、多久市の牛津川越水箇所の現場を視察いたしまして、武雄市と大町町では避難所にもお伺いをいたしました。また、その後、山口佐賀県知事らとの意見交換を行い、直接御要望を伺ったところでございます。
 流出した油の除去活動や被災した商店や民家の状況などを視察をしてまいりまして、改めて大変厳しい状況であると感じたところでございます。
 また、視察翌日の9月1日には、総理に今回の調査結果を報告をいたしました。
 油の流出という今回の災害の特殊性を踏まえた対応や、あるいはまた商工業・農林業等への支援といった様々な案件を、政府調査団参加の各省庁が直接伺っておりますので、しっかりとそしゃくしながら、政府一丸となって被災者の皆様方の御要望に応えるべく努力をしてまいりたいと思っております。
 この視察を一つの契機といたしまして、復旧・復興の速度を早め、被災された方々が安心して暮らせる生活や地域のにぎわいを一日も早く取り戻すことができるように、取り組んでまいりたいと思っております。
 以上でございます。

2.質疑応答

(問)横浜市で昨年8月、横断歩道上に停車したバスから降りた小学生が死亡する交通事故が起きました。危険性が指摘されるバス停は全国に数多くあります。こうしたバス停への警察の対応について、所見をお聞かせください。
(答)まず、交通事故に遭ってお亡くなりになられたお子様、小学校5年生の女子児童、当時10歳と伺っておりますけれども、御冥福をお祈り申し上げますとともに、御遺族の方々に心よりお悔やみを申し上げます。
 この交通事故につきましては、バス停留所の直近の横断歩道で発生したことも踏まえまして、県警察、道路管理者、バス事業者が連携して、同種の停留所について、現地調査の上、必要な対策を推進していると承知をいたしております。
 また、現在、国土交通省からバス事業者に対しまして、安全上問題のあるバス停の有無について実態調査を行っていると聞いております。
 その結果を踏まえつつ、関係機関と連携をいたしまして、バスの運行に伴う安全確保に引き続き努めるよう警察を指導してまいりたい、そのように思っているところでございます。
(問)佐賀の大雨のことなんですけれども、激甚災害指定の見通しについてはどう考えていらっしゃるのかということと、その油に関する特例的な対応の検討状況を教えてください。
(答)御案内のとおり、激甚災害に指定するかどうか、様々な数値を積み上げていかなければなりません。その調査を今現在やっているという状況でございます。
 ただ、今回の油の流出というのは特殊要件であり、私も現場に行ってまいりましたけれども、まだ大変厳しい状況だなということを改めて感じましたし、いわゆる河川の横に生えている草、そこらに油がこびりついて、また大雨が降ったら、また河川が汚染されるという、そういうふうなことも考えられるということでございましょうし、あるいはまた、浸水箇所で油が混入してるというような状態につきましては、通常とまた違った考え方もしていかなければならない、その対応も今現在調整し、また研究をしてる最中でありますから、また改めてそのことについての御報告はできるものというふうに思いますが、今は調査中ということでございまして、御理解いただきたいと思っております。
(問)関連なんですけれども、先ほど安倍首相にも報告されたということだったんですが、安倍首相はどういったことをそれに対しておっしゃったんでしょうか。
(答)訓練の真っ最中、訓練というのは船橋での政府の(防災)訓練の途中で時間がございましたので、私が参りました行程、それについての対応、あるいはまた現地の知事始め市町村、町長さんからの御要望等々もありましたので、そのことについて簡単に報告をいたしておきました。
 総理から、一番気に掛けられておられたのは、やはり油ということがございましたので、それの対応については非常に厳しい、難しいものだね、そのことも踏まえてしっかり対応するようにという、そういうお話でありました。

(以上)