山本内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 令和元年8月30日

(令和元年8月30日(金) 16:50~17:00  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨


 まず私の方から、8月下旬からの大雨について御報告を申し上げます。
 九州北部地方で続く断続的な大雨により、佐賀県・福岡県・長崎県に大雨特別警報が発表され、これまでに複数の方がお亡くなりになったほか、床下浸水等の家屋の被害が発生しているというふうな報告を受けておるところでございます。
 亡くなられた方々に、お悔やみを申し上げますとともに、被災されたすべての方々にお見舞いを申し上げます。
 政府といたしましては、連日3日にわたって、関係閣僚会議を開催し、関係省庁の対応状況等を確認しておりますけれども、本日の会議では、私からプッシュ型支援による、食料やクーラー、仮設トイレ等の搬送の実施や、明日31日でございますけれども、私を団長とする政府調査団の佐賀県への派遣、これを御報告するとともに、関係閣僚に、現場のニーズに即した、きめ細やかな災害応急対策に取り組むよう改めて、お願いをしたところでございます。
 また、総理からは、被災者の皆様に寄り添いながら、一日も早い復旧に全力を尽くすようにとの御発言があったところでございます。
 明日は、地元自治体との意見交換や、被災地の訪問による現地状況の確認を行うこととしております。
 引き続き、被災された方々の目線に立ち、被災地の応急対応や復旧対応に全力を尽くしてまいります。
 以上でございます。

2.質疑応答

(問)冒頭御説明いただいた九州の雨の関係ですが、先ほどの閣僚会議の中で総理が予備費の使用を閣議決定するというお話があったと思うんですけれども、これについて、もし具体的に大臣からお話しできる内容があれば、お願いできますでしょうか。
(答)先ほどの関係閣僚会議に引き続いて、閣議において3.8億円の予備費、このことについての了解を得たところでございます。これによって、極めてスムーズな対応策を展開していきたいというふうに思っているところでございます。
(問)予備費の中身は財務省とかに問い合わせた方が良いのでしょうか。
(答)中身について、個別の案件については、事務方にお聞き願えればというふうに思います。
(問)もう1点ありまして、ちょっと話題変わるんですけれども、災害時の安否不明者・死者の氏名公表の件でお尋ねしたいんですけれども、8月1日に全国知事会議の危機管理・防災特別委員会委員長を務める三重県知事が、統一的な公表基準の作成などを求める提言書を大臣の方に提出されたと思います。
 知事によりますと、大臣はその場で知事会と協議をするという御意向も示されたそうなんですけれども、弊社が取材をする中でも公表性の必要性というのを感じている自治体が多いというのもありまして、その基準が欲しいという声も聞いています。
 改めてになるんですけれども、この氏名公表の必要性と、その基準の必要性に関して、現時点でどのようなお考えを持っているかということと、今後の知事会との協議の進め方、もし御説明いただける中身があれば教えてください。
(答)今お話にあったように、8月1日に全国知事会から提言を頂いたところでございます。知事会としての問題意識、これを承っているところでございます。国会での議論等も踏まえれば、何らかの対応が必要であるというふうに私どもは認識をしております。
 そこで具体的な話でありますけれども、一つには個人情報の取扱い、これは条例で規定をされているという、そういうことになっております。報道によりますれば、一定数の県で何らかの方針を定めている状況にあるということも聞き及んでおりまして、そういったことから、国と知事会が協議しながら、具体の検討を進めていくことが必要ではないかというふうに考えておるところでございます。
 なお、協議の進め方につきましては、三重県の鈴木知事からは、知事会において、各県の対応状況等の整理をしながら検討したいというふうに伺っております。そういったことも、あるいはそういった動きも踏まえながら、事務方同士での調整がこれからなされていくというふうに思っているところでございます。
(問)一部報道において、警察庁の方で、いわゆるあおり運転の厳罰化について検討されているという報道がございますけれども、こちらについて大臣の御所見をお聞かせ願えないでしょうか。
(答)昨今のあおり運転、我々も大変憂慮しているところでございます。いわゆるあおり運転は、意図的に危険を生じさせる極めて悪質な行為であるということでございます。警察では、あらゆる刑罰法令を適用した厳正な取締りの徹底、迅速かつ積極的な行政処分の実施等の諸対策を推進しているところでございます。
 今後とも、諸対策を進めていくとともに、いわゆるあおり運転、これの厳罰化を含めた違反の規定の在り方についても、引き続き検討を進めてまいりたい、このように思っているところでございます。
(問)9月1日、防災の日を迎えますけれども、訓練実施されます今年の訓練の特徴といいますか、こういったところに力を入れていくといったところがありましたら大臣の方からお言葉お願いします。
(答)9月1日、首都直下地震が起こったという想定の下で、我々も訓練に参加をし、もちろんこれは総理先頭に立っての訓練ということになろうかと思います。
 官邸に我々閣僚も集合いたしますけれども、正に徒歩、ないしはそれにかわる形で参集いたします。その後、千葉県森田知事とテレビ会議、これをいたします。そしてその後、総理、それから私どもともに千葉県の船橋市で行われます、いわゆる訓練、これに参加をさせていただく。総理も私もそれぞれにヘリで現地へ行くというようなことで、その訓練を行う予定にいたしております。
 大体そういうところでございます。
(問)例年と違うところですとか、そういったところについては、あるいは今年の特徴といった点については如何でしょうか。
(答)今年の特徴は今ほどちょっと申し上げましたけれども、テレビ会議、これで、先ほど言ったように千葉県の森田知事と総理との間でテレビを通じての会議を行うという、これは初めてのことだと思っております。
 あえて言いますならば、その点が特徴的なことになろうかなというふうに思っております。

(以上)