茂木内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成30年6月29日

(平成30年6月29日(金) 8:53~8:58  於:中央合同庁舎第8号館1階S108会見室)

1.発言要旨

 特になし

2.質疑応答

(問)二つありまして、一つ、今日、経済指標が出ましたけれども、完全失業率は1992年以来の低い水準、一方で、生産は4か月ぶりのマイナスだったのですが、アメリカ発の貿易摩擦が生産に影響を与えるという懸念が出ていますが、大臣としてどう見ていらっしゃるか、御所見をお願いします。
(答)完全失業率も非常に低い水準ということで、我が国経済については緩やかな回復が続いている、こんなふうに認識をいたしております。
 貿易摩擦、貿易戦争、こういう言葉が適切かどうかはともかくとしまして、各国の追加関税、報復関税のエスカレーション、これはどの国にとっても望ましいことではなくて、世界各国が国際経済の発展に悪影響を与えることがないよう対応することが重要だと思っております。
 日本としては、自由貿易の旗手として、ルールに基づく多角的貿易体制を重視しておりまして、各国のいかなる貿易上の措置もWTO協定と整合的になるべきだと、こんなふうに考えております。通商問題の動向について、注意深く分析をして、日本企業や日本経済に悪影響が及ぶリスクがないか、しっかりと見極めていきたいと思っております。
(問)2点目、昨夜ですけれども、事前予想をかなり覆しまして、日本代表の、ワールドカップ決勝トーナメント進出が決まりました。にわかに盛り上がって、景気にもいい影響があるのではないかという話も少しずつ出てきておりますけれども、率直に、大臣の御感想をお願いします。あと、期待するところをお願いします。
(答)決勝トーナメント進出、本当によかったと思っています。昨日、渋谷辺りも相当盛り上がっていたと、こんな風景でありますけれど、昨晩、私も最後まで応援しましたけれど、別会場の試合状況を見ながらの非常に難しい戦いだったと、こんなふうに思ってます。
 決勝トーナメント、第1戦はFIFAランキング3位のベルギーということでありまして、正にチャレンジャーとして思い切って、日本チームらしく戦ってほしいと、こんなふうに思ってます。
(問)昨日、TPP11の関連法改正案が参院内閣委で可決し、本日の本会議でも可決、成立する見通しとなりました。メキシコに次いで2番目の国会手続の終了ということになると思うのですけれども、この受け止めをお願いいたします。
 また、2年前の特別委員会では130時間以上審議していましたが、今回は47時間半ほどと、4割にも満たないようです。野党から審議不十分とする声もありましたが、国民の不安を払拭できたとお考えでしょうか。改めて大臣の御所見をお願いいたします。
(答)昨日、参議院の内閣委員会におきまして、TPPの関連法案が採決をされまして、本日この後の参議院本会議で取り扱われる予定、このように承知をいたしております。
 これまでも説明してきておりますとおり、TPP11、これは、世界的に保護主義が台頭する中で、日本がリーダーシップを発揮して、自由で公正な21世紀型の新しいルールを確立するものでありまして、我が国にとっても、また、アジア太平洋地域の未来にとっても、非常に画期的な成果であると考えております。
 メキシコは既に国内手続を終えておりまして、日本の国内手続が終われば2か国目ということになるわけであります。他のTPP参加各国においても国内手続が加速をしてるところでありまして、今回の日本の国内手続の終了、これが他国にもよい影響を与えることを期待をいたしております。
 日本として、引き続きリーダー役として、TPP11の早期発効に向けた機運というものを高めてまいりたいと考えております。
 国会審議の関係につきましては、国会の運営の問題でありますから、私からコメントは差し控えたいと思います。

(以上)