小此木内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 平成30年7月10日

(平成30年7月10日(火) 10:12~10:23  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨


 おはようございます。
 私からですが、昨日、前例のない未曽有の豪雨により、甚大な被害を受けた被災地の状況を視察するため、岡山県と広島県を訪問しました。岡山県倉敷市真備町の堤防決壊による浸水被害現場や、広島市安芸区矢野東の土砂崩落現場を視察し、改めて今回の大雨の被害を認識いたしました。
 また、岡山市及び広島市の避難所をそれぞれ訪問し、変わり果てた郷土の姿に、大変な不安を感じておられる多くの方々がいらっしゃいましたが、そういった方々とのお話を通じながら、改めて一刻も早く復旧・復興に力を尽くさなければならんと、このように思いました。
 岡山県庁では伊原木岡山県知事、大森岡山市長、伊東倉敷市長、片岡総社市長と意見交換を行いました。広島では、湯崎広島県知事(「崎」は正しくは立つさき)と松井広島市長と、別々ですが意見交換を行いました。その交換の場で被災自治体の皆様からは、この度の災害に対し、国から緊急かつ重点的な支援が必要との切実な思いが寄せられました。
 今回の視察を通じ、引き続き人命救助活動に全力で取り組み、被災された方々の生活支援、これは別途生活支援については、杉田官房副長官をトップに「平成30年7月豪雨被災者生活支援チーム」というものを立ち上げ、本日の11時半から第1回目の会合を開くことになっております。改めて復旧・復興に全力で取り組む決意であります。
 また、両知事・市長から意見の交換の場で要望書を頂きましたので、早速、関係省庁と共有いたしました。内容を精査し、政府一体となって、必要な対応をとってまいります。
 私からは以上です。何かございましたら。

2.質疑応答

(問)共同通信の井澤です。
 先程開かれた非常災害対策本部の主立ったところの内容を教えてください。あと、大臣が昨日行かれた視察で、昨晩首相に直接報告されたかと思うんですけれども、今日の会合も含めてですが、総理から新たな指示があれば併せてお願いします。
(答)まずは、毎日のようですけれども、まだ安否確認がされていないところもありますので、人命第一というところで、改めての指示がございました。また道路の啓開、やはり昨日行ったところは、大きな石がそのまま流れて、坂の途中の住宅街でしたけれども、まだ水も流れていますし、大きな岩ですね、あれが家と家の間にありましたり、あるいは現地まで行くのに随分時間が掛かりました、渋滞によってであります。そのようなことから、道路啓開に全力で取り組むことですとか、あるいは予備費の活用により、先ほど生活支援の話をいたしましたけれども、復旧支援を迅速に進めるなどの指示がありました。
 その後も避難所や、あるいは住まいについて、更にいろんな話が出てくると思います。そういうときの罹災証明書、これもかなり広範囲な地域で今回の大雨の被害がありますので、それだけ被災者の数が広がるという中で、役所を超えたいろいろな情報共有といいますか、そういったことをしっかりと、いわゆるプッシュ型、あるいは空振りを恐れずという言葉がこれまでも使われてまいりましたけれども、こういったことを改めて認識をしながら、国としても動いていきましょうという話がございました。
 そのようなところを含めて、昨日、それぞれ夜10時過ぎに公邸に入りまして、こういったことを報告してまいりまして、今朝の会議につながっています。
(問)今のお話も少し関連するんですけれども、避難所などを回られて、現時点で、被災者のニーズの把握って今日首相からも発言ありましたけれども、ニーズというところは現時点ではどういったところがあるかと。
(答)一番は、昨日から30度を超えるような猛暑になりました。当然それは衣類、下着、食べ物は何となくあるような気がいたしました。しかし場所によっては、先ほど申し上げたように道路の混雑、渋滞、有料道路そのものが土砂崩れで通れない、通行止めになっている地域もありますので、そういった意味での道路啓開の話をしましたから、そういう物流の点で、なかなかニーズに応えられない地域もあるというふうに思いますので、国土交通省やら経済産業省と連携をとって、ニーズに応えられるようにしようということです。
 それから、一番は非常に酷暑・猛暑の中で、健康な体の方ばかりではありませんから、あるいは妊婦さんもおられましたので、そういったところには保健師もいらっしゃいましたけれども、しっかりと病院等とも連絡がとれるようなことを、被災自治体とも連絡をし合いながら適切な行動がとれるようにしたいと思っています。
(問)TBSテレビの松井と申します。
 現地の方でも昨日言及されたかと思うんですけれども、激甚災害の指定についての方針というか御意向について伺わせてください。
(答)これだけ大きな被害でありますから、被災自治体あるいは市民の皆さんに安心を与えるためにも、一刻も早く今言われたような指定はしたいと、こういうふうに思いますけれども、御案内のようにしっかりと調査、査定をしなければいけません。まだ水の引いていない田畑、こういったところもありますので、今ポンプ車を導入して、台数も増やしながらそういう排水をしながら、今調査をしていかなければいけませんので、先ほど冒頭に申し上げたように、人命の救助・救命が第一義でありますけれども、そういったところがしっかりとされる中で調査を進め、答えが出せるようにまずはしていかなければいけないと思っております。
(問)共同通信の井澤です。
 今の質問の関連なんですけれども、その激甚災害指定の指定の見込みの公表について伺いたいんですけれども、昨年12月の運用の見直しだと、災害終息から最速1週間でその見込みを公表するということで運用が見直されたと思うんですけれども、ここでいう今回の豪雨でいうと、災害の終息というのはいつになるのかというのがちょっと分からないのでお聞きしたいのと、あと今回みたいに広範囲に災害が広がった場合、何回かに分けて見込みを公表されるのか、その辺りを少しをお聞きしたかったんですけれども。
(答)終息後、やっぱりいかに発信するかということが重要になってくると思います、被災自治体をですね。ただ、やっぱりそれぞれのその自治体で被害の在り方や、いろんなものが変わってくると思いますが、そこのところは本来自治体がこの調査をすることになっていますけれども、それこそ国から調査そのものを連携をとって、こうしたら如何ですか、ああしたら如何ですかというような連絡をとりながら、これはやっていくというのが最近のこのやり方、プッシュ型ということも含めて、そういうものが終息後やるということでありますから、 今の御質問に正確にはまだ、今のところは予断を持っては答えられませんけれども、何しろ第一義的にやるということについての話が今行われているところでありますから、ちょっと無責任なことを言えないから、しっかりと連絡をとらせていただきたいと思います。
(問)もう雨の方は止んでいますけれども、イコール終息しているという話では。
(答)ですから、先程言いましたように、そうはいっても多量の雨の水たまりが残っているような状況もありますので、ポンプ車で排水をしてるところもありました。昨日の倉敷の真備というところは正にそういう状態で、これからまた確認をいたしますけれども、全国的にそういうふうなところがどういうふうになっているかということを確認しなければならないということです。
(問)見込みの公表のめどとしては、今の話だとなかなか言いにくいかもしれないですけれども、例えば少なくとも月内とか、そういったところは如何でしょう。
(答)それは早く言えればいいけれども、確認もせずに今ここであなたの質問にポンと答えるのはなかなか難しいので、一刻も早く作業を終息ということに努力をしながら、安心感を与えるように発信をしていきたいと思います。

(以上)