小此木内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 平成30年4月20日

(平成30年4月20日(金) 9:22~9:29  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨


 おはようございます。
 私から幾つかございますが、まず霧島の話ですが、霧島の硫黄山で昨日19日ですが、15時39分頃噴火が発生し、火口周辺で噴石の飛散が確認されました。このため気象庁は、昨日15時55分に噴火警戒レベルを2から3に引き上げました。硫黄山からおおむね2キロの範囲では、噴火に伴う大きな噴石などに警戒が必要であります。
 政府としては、噴火直後から情報収集に当たるとともに、昨日の17時45分から関係省庁の担当官を集めた災害警戒会議を開催し、火山活動の状況や避難の状況などについて確認を行いました。これまでに特段の被害情報は入っておりません。また、昨日中に警戒が必要な範囲内にいた方の避難は完了をしております。警戒が必要な範囲に居住地域はなく、地元自治体において安全確保のための措置がとられているが、政府としても気象庁を中心に火山活動を注意深く監視するとともに、緊張感を持って対応してまいりたいと思います。
 警察関係ですが、先ほどの閣議において、古物営業法の一部を改正する法律の公布が閣議決定されました。この法律は、最近における古物営業の実情等に鑑み、都道府県ごとの許可制度や営業の制限の見直し等により、事業者負担の軽減を図ること等をその内容としております。今後、この法律の適切な施行に向けて諸準備を進めていくよう警察を指導してまいります。
 最後ですが、出張の件につきまして、4月23日及び24日にカナダ、トロントにおきまして開催されるG7安全担当大臣会合に出席するため、4月22日から4月26日までの日程で出張してまいります。この機会に、各国閣僚等と意見を交換し、テロ対策等における国際協力を一層推進してまいりたいと存じます。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)新建新聞社リスク対策.comの斯波です。
 災害救助法の改正についてお伺いしたいと思います。都道府県と合意できた政令市への災害体制の権限移譲についてですね、今国会での法案提出を計画されていると伺っていますが、17日の全国知事会において、改めて知事側から反対の意向が声明文で示されました。この点についてですね、御見解をお願いしたいのですが。
(答)内閣府は、現行の委任制度の枠組みに加えて、大規模・広域的災害に備えて、迅速かつ円滑な事務実施のため、都道府県と連携体制が取れる政令市、これを災害救助法の新たな救助主体とするということを提案してまいりました。都道府県と連携が取れる政令市を救助主体にすることにより、新しい救助主体の政令市は、被災者に直接向き合っており、自らの財源で救助事務を迅速かつ円滑に実施できることと、都道府県が政令市以外の市町村における救助に注力できること、こういったメリットがあると考えています。しかし、都道府県側から懸念が示されていることから、関係者の御理解が得られるよう引き続き丁寧に説明するとともに、現在開催中の通常国会に災害救助法改正法案が提出できるように、今言われましたが、調整をしてまいりたいと思います。
 一昨年の12月から5回、6回と都道府県側とは、話をあるいは説明をしてきておりますことは、ここでもお話をしてまいりましたし、御案内だと思いますが、先日の災害対策特別委員会でも質問にお答えしたり、こちらからもお話をいたしました。丁寧にこれまで都道府県側に説明をしてまいったつもりであります。人の命に関わる防災という中での大事な話でありますので、更に熱意を持って発信をしてまいりたいと思いますし、理解を得る努力も今、都道府県側ももちろんでありますけれども、関係与党議員を始め、様々なところに改めてその重要性を、内閣府防災部局として説明をしているところであります。
(問)共同通信の三吉と申します。
 先日なんですが、財務省の福田事務次官がセクハラ報道を受けて辞任されました。双方の主張は必ずしも一致しておりませんけれども、いわゆるこういったセクハラというのは、昔から社会で大きな問題としてずっと続いています。そこで大臣、本件についての御所見をお伺いしたく思っておりまして、よろしくお願いします。
(答)本件についてはこの前も御質問がありましてですね、お答えいたしましたけれども、その件についてもそうですけれども、これは私の中ではっきりしません。
 しかし、ハラスメントというのは、要するに力の弱い立場の方に向かってですね、強い立場の者が何かこう力を、嫌がらせをするということであると認識しています。国家公安委員会委員長を兼ねていますけれども、犯罪が15年前280万件、認知された刑法犯罪、これが今、90数万件まで減ってはいるんだけれども、例えば虐待であったり、オレオレ詐欺という特殊詐欺ですか、お年寄りをだますような、弱い立場の人に犯罪が向かっているということを感じています。これはとっても許されない話であります。
 これは、今言ったことがハラスメントかどうか、それはちょっと分かりませんけども、しかし、弱い者に対するそういう力の向け方というのは、やはりこういった機会を通じてですね、排除されなきゃならないということを申し上げました。とっても残念なことです。政府の一員ですから、この前も、もはや影響が出ているということを申し上げましたが、一層身を引き締めなければならないと私自身は思っています。
(問)時事通信の記者で森と申します。
 明日から靖国神社での春季例大祭が始まりますけれども、大臣として参拝される御予定はありますでしょうか。
(答)ありません。

(以上)