梶山内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成30年8月10日

(平成30年8月10日(金) 10:47~10:53  於:中央合同庁舎8号館1階S106会見室)

1.発言要旨


 国家公務員制度担当としての報告であります。
 本日の国家公務員の給与改定に関する人事院勧告を受けまして、閣議で報告した後、給与関係閣僚会議が開催され、国家公務員給与の取扱いの検討に着手いたしました。
 会議において、私から、今回の勧告は民間給与の実態を反映し、月例給、ボーナスともに引上げとなったこと、政府として、労働基本権制約の代償措置の根幹を成す人事院勧告制度を尊重するとの基本姿勢に立って、国政全般の観点から検討を進め、早急に結論を出す必要があることを申し上げました。
 また、国家公務員の定年引上げについては、その論点を整理し、本年2月に人事院に対して検討を要請していたところですが、本日、人事院から意見の申出が提出されております。
 今後、この意見の申出を踏まえて必要な対応を検討する旨、本日の閣議で報告をしたところであります。
 詳細につきましては、内閣官房内閣人事局にお問い合わせいただきたいと思います。

2.質疑応答

(問)国家公務員の定年延長に関してなのですけれども、総理の方から何か指示などはありましたでしょうか。
(答)特にございません。2月に、先ほど申しましたように、検討依頼をしておりました。その検討依頼に対しまして、意見の申出ということでありましたので、それらを中心に、今後、その制度等を考えていくということになると思います。
(問)中央省庁が保管する公文書ファイルに、抽象的な名称が付けられて、文書の保存価値が判断できないと。国立公文書館が判断できずに内容照会したケースが、ここ2年間で20万件強に上るというのを8月5日に毎日新聞が報道したのですけれども、これに関する所感と、こうした抽象ファイル名が膨大にあるということに対して、内閣府として改善に向けてどのような取組を行っていくのかをお聞かせください。
(答)まず行政文書ファイル等の名称の設定については、公文書管理法施行令第8条第1項において、「国民に説明する責務が全うされるよう、当該行政機関の事務及び事業の性質、内容等に応じて系統的に分類し、分かりやすい名称を付さなければならない。」と規定されているところであります。
 先般、毎日新聞の記事も拝見いたしました。また、防衛省の例もございました。内閣府においても適切にルールの整備を行ってきているところですけれども、国民への説明責任の観点から、より一層適正な公文書管理を徹底していく必要があると考えております。
 先般、8月3日に全省庁の総括文書管理者等を対象とする研修がありましたけれども、これらもテーマの一つでありまして、しっかりとこういう分類をしていく。その形で国立公文書館に引き継いでいく。また、情報公開等につながるようにもしっかりしていくということも含めて、これから研修で徹底を図ってまいりたいと思っております。
(問)この全省庁にファイル名を改めるように指示するとか、そこまで何か対応というのは考えているのでしょうか。
(答)このファイル名の付け方についてしっかりとしたものとするよう、この前の研修でも言っておりますし、この前の防衛省のヒアリング等でも、そういうことが課題として上がってきているわけでありまして、それらについても徹底を図っていくということで、しっかり取り組んでまいりたいと思っております。そういう指摘がないように徹底して図っていきたいと思っております。
(問)抽象的なファイル名がこれだけ付けられているというのは、大臣としては何でこういうふうになっているというふうに思われますか。
(答)それは、何でというのは、毎日新聞の記事にもいろいろ書かれていたわけですけれども、そういったことがないように、徹底していくのが公文書管理担当大臣の立場であると思いますので、いろいろな問題が起こった、いろいろな課題として上がってきた、そういったものを解消していくためにどうしたら良いのかということで、今、取り組んでいるところで、それらも大きな課題だと思っておりますし、研修等を通じて、解消を図ってまいりたいと思います。
(問)15日終戦記念日になりますけれども、靖国神社の参拝の意向の有無について教えてください。
(答)私の予定では、武道館の戦没者の追悼式に出るということだけであります。

(以上)