茂木内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成29年8月14日

(平成29年8月14日(月) 8:59~9:03  於:中央合同庁舎8号館1階S101・103会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。本年4-6月期の四半期別GDP速報値が出ましたので、会見をさせていただきます。
 本日公表した2017年4-6月期GDP速報値では、実質成長率は6四半期連続のプラスとなり、前期比1.0%、年率に換算しますと4.0%となりました。これは2015年1-3月期以来の高い伸びであります。
 名目成長率は前期比1.1%、年率に換算すると、4.6%となりました。また、名目GDPの実額では、545兆円となり、過去最高水準となりました。
 民需の大宗を占める個人消費や設備投資が堅調に増加したことに加え、補正予算の効果もあって、公需もプラスの寄与となったことから、内需主導の経済成長となっております。
 景気については緩やかな回復基調が続いているとの認識に変わりはございません。先行きについては、雇用、所得環境の改善が続く中で経済対策などの各種政策の効果もあらわれつつあり、景気は緩やかに回復していくことが期待をされます。
 私のほうからは以上です。

2.質疑応答

(問)先ほどもおっしゃったとおり、個人消費なども堅調に増加ということで、実質0.9%という伸びなのですが、これを御覧になって、ある程度また消費、強いものが戻ってきたというふうに捉えていらっしゃるのか、かねてからおっしゃっているように、とはいっても弱さというのはまだあるはずなので、いろいろ将来不安とか、そういった問題もしっかりしていくべきと、その辺のお考えはいかがでしょうか。
(答)率直にいい数字だと、そのように思っておりますが、消費が完全に回復したかといいますと、力強さに欠けている面も残っているということで、その点をさらに政策的にも補強していきたいと思っております。
(問)今回、6四半期連続のプラスになったということなのですけれども、この先も成長を続けていく場合に、政府として必要になる政策というのはどういうことが考えられますでしょうか。
(答)将来の予測というのは、なかなか経済ですから、難しい部分もある、このように考えておりますけれども、内需主導の経済成長が続くように万全の対応をしていきたい、このように考えております。
 そこの中でもやはり必要なこと、これはサプライサイドの改革、このように考えているところでありまして、引き続き人材投資等々によります人づくり革命、さらには生産性の向上、そして、新たな成長戦略、未来投資戦略、こういったことに重点的に取り組んでいきたいと思っております。
(問)高い成長となりましたけれども、今回は昨年の補正予算の効果もかなり押し上げたのかと思います。それが息切れしますと、またその分は剥落していくことになるかと。さらなる補正ですとか、補正予算の対策というのはお考えでしょうか。
(答)1-3月期と比べて、確かに経済対策の効果、しっかりあらわれてきていると思っておりますが、同時に冒頭、申し上げたように、個人消費、そして、設備投資が極めて堅調である。これが民需の大宗を占めて、これが全体の数字をいいレベルに持ってきているというふうに考えておりまして、今現段階で、具体的に新たな経済対策、こういったものは想定をいたしておりません。

(以上)