小此木内閣府特命担当大臣繰下げ閣議後記者会見要旨 平成29年11月1日

(平成29年11月1日(水) 9:41~9:48  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨


 私から二つございます。
 本日11月1日より、気象庁の情報及び政府の当面の対応が運用開始しますので、南海トラフの新たな防災対応に関するモデル地区検討等に関して情報提供させていただきます。
 まず、関係自治体などへの説明会の開催です。10月に、地方ブロックごとに、主に市町村を対象に、①ワーキング報告書の内容、②気象庁の「南海トラフ地震に関連する情報」、③気象庁の情報を踏まえた政府の当面の対応について、内閣府、気象庁、消防庁から詳しく説明を行ったところです。
 次に、新たな防災対応に関する三つのモデル地区での検討についてであります。新たな防災対応の具体化に当たっては、地域の実情に応じて、どのような防災対応が考えられるか等を丁寧に議論し、社会的合意を図る必要があります。このため、静岡県では、11月上旬にも県庁内に検討会を設置して、現在の地震防災応急対策の見直しの検討に着手すると聞いておりますので、その検討会等と連携を図り、高知県では、県が特に重点的に取り組まれている避難対策を中心として、中部経済界については、中部経済連合会や南海トラフ地震対策中部圏戦略会議の協力を得て、代表的な業種へのヒアリングを行い、検討を進めていきたいと考えています。
 もう一つですが、「防災推進国民大会」について、11月26日、27日に、仙台国際センターにおいて、内閣府主催により「防災推進国民大会」を開催します。これは、総合防災イベントであり、当日のプログラムが決まりましたので発表いたします。今回の「防災推進国民大会」では、100以上の団体による各種展示・体験型イベントのほか、国内外の防災に取り組む方々が集まり、災害への備えや連携について語るシンポジウムを行います。家族連れから専門家まで幅広い方に楽しんでいただけるプログラムですので、是非、大勢の方の御来場を賜りたいと存じます。
 以上です。

2.質疑応答

(問)NHKの山田です。
 話題が変わってしまって恐縮なんですが、先ほど、繰下げ閣議があったと思うんですけども、その中で総辞職ということになったと思われます。もし可能でしたらその受け止めをいただければと。
(答)初めての体験ですけれども、選挙があったばかりで初当選をさせていただいた、失礼、改めて当選をさせていただいて、引き続き、また与えられる任務について、しっかりと地に足を着けて腰を据えて仕事をしてまいりたいと思います。
(問)読売新聞の鷹尾です。
 先ほどの質問、応答と重なる部分があるかと思うんですけれども、総辞職されて閣僚全員再任される見通しという報道があります。それを踏まえてですね、意気込み、思い等ありましたら教えてください。
(答)まだ再任はされておりませんが、先ほど申し上げたように選挙を経てですね、新しい気持ちで、与えられた仕事についてしっかりと地に足を着け仕事をしてまいりたいと、このように新しく決意をしております。
(問)NHKの小林と申します。
 先ほどの今日正午から始まる南海トラフに関連する情報、これについてなんですけれども、例えば、今後、臨時の情報が出た場合に、特に住民がどういった防災行動をとる必要があるのかだとか、そういった点について自治体の方から、国の方でどう行動をとるのか示してほしいといったような声が上がっている部分もあるんですけれども、これについて国の方では、今後どのように対応していこうと考えてらっしゃいますでしょうか。
(答)新たな防災対応の具体化に当たっては、地域の実情に応じて大規模地震の発生前に津波避難を含めて、どのような防災対応が考えられるか、また、防災対応が実施した場合にどのようなメリット・デメリットがあるのか等を丁寧に議論し、社会的合意が図られるようにする必要があります。内閣府では、新たな防災対応の具体化に当たって津波からの避難なども含めて、まずはモデル地区において具体的な防災対応の検討を進めていくこととしております。
 このような検討を行い新たな防災対応を定めるまでの間においては、当面の対応として、家具の固定、避難場所・避難経路の確認、家族との安否確認手段の取決め、家庭における備蓄の確認など、日頃からの地震への備え等を引き続き促していくと、これまでと同じようなことでありますけども、こういったことをやはりしっかりと身につけていただくということも含めて、促していくということになろうと思います。
(問)そのモデル地区での検討というのは、具体的な今後のスケジューリングなど、そういったことについては如何でしょうか。
(答)静岡県、高知県、中部経済界と連携を今してですね、議論といいますか、話合いを進めていまして、いついつということは言えませんけれども、速やかに検討を進めていきたいということを思っています。とにかく静岡県、高知県、中部経済界、こういったところと話を進めてるというところであります。
(問)朝日新聞の浦野と申します。
 神奈川県の座間で複数の遺体が見付かる事件が発覚しましたが、それについて大臣の受け止め等をお聞かせください。
(答)これは被害者とですね、御遺族の方々の気持ちを思うと表す言葉もありませんが、しっかりとまず捜査を進めていただくように、警察にそれを促していきたいと思います。非常に胸の痛い話でありますが、捜査はしっかりするように、国家公安委員会委員長として進めていただきたいものだと思ってます。

(以上)