鶴保内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成29年6月9日

(平成29年6月9日(金) 9:30~9:37  於:中央合同庁舎第8号館1階S103記者会見室)

1.発言要旨


 私の方から、冒頭1件。
 明日から明後日にかけて、新潟県新潟市を訪問し、新潟大学を視察して参ります。大学では、国立大学附置研究所では唯一、脳を研究対象にした施設である脳研究所や高精度な模型を用いた歯科治療の実習現場、さらには準天頂衛星初号機「みちびき」を活用した障がい者向けの歩行者用ナビゲーションの開発現場等の視察を予定しております。また、新潟県や市の支援を受けて成長中のITベンチャー企業や酒造関係者、大学関係者との意見交換も予定しております。
 以上であります。

2.質疑応答

(問)科学新聞の中村です。
 今朝の閣議前に、持続可能な開発目標(SDGs)に関する閣僚会議があったかと思うんですけれども、SDGsへの科学技術での貢献というのは世界中で期待されているんですけれども、大臣として科学技術をどのように活用して貢献したいのか、そこら辺についてお話を。
(答)それぞれ分野があって一概に言えませんが、おっしゃるとおり、貢献の度合いは国連等々での議論にもなっておりますとおり、相当大なるものがあるんだろうと思います。我が科学技術の部局からも国連の総会にも出席しており、つぶさに聞いたわけではありませんが、様子を大体聞くと、科学技術者関係の方々が大変多いということですから、我々がもっと主体的にこのことにコミットしていくべきなんだと、印象としては受けました。
(問)朝日新聞の永田です。
 先ほど、岸田外務大臣が国後島と択捉島への空路墓参を発表されましたけれども、改めてこの意義と大臣が期待することをお伺いできますか。
(答)私としては、こういった元島民の方々の墓参への利便が図られることを非常に歓迎したいと思います。一日も早く平和条約を締結し、墓参についての障害をなくしていくことを望んで、今後、一歩一歩進めていっていただきたいと思います。
 また、あえて付け加えて申し上げるならば、今回、墓参に行っていただくことに対して、私も実を言うと一緒に行かせていただこうかと思っておりましたが、以前ちょっと申し上げましたが、墓参の方々の利便を考えた時に、1人でも多くの方にこうした墓参に行っていただきたいという思いから、お見送りをさせていただこうかと今のところ考えております。いずれにいたしましても、そういった状況を大いに歓迎したいと思います。
(問)沖縄タイムスの上地です。
 骨太(の方針)についてお伺いしたいんですけれども、普天間高校について骨太に触れられていると思うんですけれども、これは先日、大臣、沖北(沖縄及び北方問題に関する特別委員会)の方で答弁されたときにも、新しい校舎については県の方で努力いただくというふうなお考えを示されていましたが、その部分についても国として支援をするという考えを骨太に入れたということは含まれているということなんでしょうか。
(答)あれは党の方で議論をされたと聞いておりまして、調整しています。正式に決定はされていないと思います。したがって、今の時点では以前申し上げたとおり、法律上の枠組みもありますから、新しい分については県の方の原則負担というか、御協力をいただくということが前提になってくるんだろうと思っています。
(問)共同通信、中田です。
 話は変わりまして、加計学園の問題で恐縮なんですけれども、松野文部科学大臣が加計学園の総理の意向とされる文書に関しまして、再調査をする、追加調査を行う方針を固めたというふうに、我が社の報道ではなっているんですけれども、改めましてこういった今回の一連の経緯と追加調査の必要性等について、大臣のお考えをお願いします。
(答)事実、どういう会見をされたのかを私は詳細に承知をしておりませんが、国会等でも相当な議論がされていることでありますから、国民の疑念に応えられるように最大限の努力をしていただけると思います。調査をされるのであれば、それはまたそれとして歓迎をしたいと思いますし、今後の推移を見守りたいと思います。
(問)朝日新聞の永田です。
 今の質問に関連してなんですけれども、先日の大臣の記者会見の中で、大臣は国民が何かあるのではないかというふうに感じていらっしゃるのではないかというような趣旨の発言をされていたと思うんですけれども、このタイミングでの再調査ということに関しての受け止めはいかがでしょうか。
(答)より深く国民の意識に応えようということの表れではなかろうかと思います。ただ、前回も申し上げたと思いますが、調査をすることによって明らかにできる部分は限られている場合もありますよね。パソコンの所有者がどうとかこうとかというような話から始まって、その部分の結果が報告でき得れば、多少はこうした説明責任の部分においても寄与し、前進をすることになるのではないかと思いますが、いずれにしても、どういう結果になるかは注視をして推移を見守っていきたいと、その一言に尽きます。

(以上)