鶴保内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成28年10月14日

(平成28年10月14日(金) 9:26~9:35  於:中央合同庁舎第8号館1階S103記者会見室)

1.発言要旨


 まず、来週、沖縄に訪問させていただく御報告をしたいと思います。
 10月17日になりますが、県民の暮らしの向上を図るため、広く沖縄の人々が豊かさを実感できるよう、ありとあらゆる知恵を絞っていきたいという趣旨から、今回もまず沖縄の道路渋滞対策を打ち出したいという思いで有識者懇談会を開かせていただきます。委員の皆様にその思いを伝えさせていただき、積極的な議論をし、その具体的施策を見たいと考えております。
 それから、沖縄子供の貧困対策、これも島尻前大臣の時から引き続き行われてきたことでありますが、緊急対策事業について御報告をさせていただきたいと思います。本年度より新たに実施している事業については、4月に事業を開始してから半年が経過いたしましたので、現時点での事業の実施状況について取りまとめを行いました。本事業によって、沖縄県の市町村に新たに配置された子供の貧困対策支援員は計100人に上り、就学援助の利用などの支援につながった事例が出てきております。半年少しで大変な効果があるということでございますので、今後、問題点を抽出し、それらについてしっかりとフォローアップをしていきたいというふうにも思っております。詳しくは、この後、事務方からブリーフィングを行わせていただきますので、そこでまたいろいろな御説明をさせていただければと思っております。
 あと、昨日、現地沖縄県におきまして、犯罪抑止の一環として、第1回の防犯パトロール部会が開催されました。防犯パトロールの今後の在り方については、沖縄県の犯罪抑止対策推進協議会防犯パトロール部会の検討次第によっては、民間委託も視野に入れながら努力をしてまいりたいと考えております。その時期、対応については、予算や諸般の情勢を勘案しながら、鋭意検討してまいる所存であります。
 私の方からは以上でございます。

2.質疑応答

(問)科学新聞の中村です。
 先日、大隅先生が(ノーベル賞を)受賞された時、研究環境の問題点について今後検討していくと。その時に、一応デッドライン、中間的な取りまとめとかそういうものについては、その時にはちょっと分からないんだけどということだったんですけど、その後の検討状況はどうでしょうか。
(答)いつ頃までにということですね。まだ具体的な結論は上がってきていません。実際本当に鋭意努力をしてもらっていますので、その都度、こういうことになっていますという細かな報告は上がってきていますけれども、いつまでにそれを総合的に取りまとめるというところまでまだ来ておりませんので、もう少しお待ちいただきたいと思います。
(問)あともう一つ、先日、総合科学技術(・イノベーション)会議と(経済財政)諮問会議のワーキンググループで中間取りまとめを出したかと思うんですけれども、その時に、中間取りまとめに入らなかった税制についても、大臣、上山先生の提案とか大事だねとおっしゃったんですが、そういうことについて、例えば諮問会議の場で何か発言されるとか、主張されるとか、そういうことはお考えでしょうか。
(答)税制はもう全く臆することなく、聖域を考えずに私たち積極的にいろんな提案はしていこうと考えておりますし、また、民間議員の方々もそのつもりでいていただいていると考えております。科学技術の振興のために何ができるか、ありとあらゆることを考えていきたいと思いますので。
(問)共同通信の市川です。
 今、大臣からお話ありました沖縄の子供の貧困対策緊急事業の実施状況についてということなんですけれども、これ、実績が上がっている一方で、まだ課題もあるということなんですが、現時点で評価というのは難しいかもしれませんが、この出てきたものを見られて、大臣、率直にどう思われたかというのを改めてお聞かせ願えればなと思います。
(答)すごくいい事業だと思います。全国的にも、これはモデルケースになるんではないかと思いました。問題は、子供の貧困というか貧困の連鎖を断ち切ることが主目的ですから、子供たちがちゃんと学校へ行き、そして生活のリズムを取り戻して未来への希望につなげていっていただく、そういうところまでいって初めて成功だと思いますので、もちろんそのためには子供だけではなく親御さんの就労支援なんかも視野に入ってくるんだろうと思いますから、そういったことをこれから考えていきたいと考えています。
(問)日本テレビの加藤と申します。
 先日も出た質問ということで重ねてで恐縮なんですが、靖国神社の秋の例大祭が近づいていますけれども、改めて、大臣、出席の予定などについてお聞かせください。
(答)予定はしておりません。
(問)フジテレビ、和田でございます。
 沖縄の件なんですが、単に武道、格闘技好きというだけの関心でお伺いして恐縮ですが、(大臣が視察予定の)沖縄空手会館というのは、どういう性格、意味合いを持つ場所なんでしょうか。
(答)私が以前仄聞した限りの話なので、あまり正確なことでないので、ここでお答えするのもどうかと思いますが、資料館というのではなくて、空手の聖地としての情報発信の拠点だというようなことを昔聞いたことがありますけど、調べます。
(問)沖縄タイムス、石川です。
 来週の沖縄出張に関して、交通渋滞解消に向けた有識者懇談会の開催についてとあるんですけれども、懇談会、今後も回数を重ねて開催していく予定があるかとか、いつまでにこの懇談会で話された内容について取りまとめるかとか、そういった見通しについてお聞かせ願えますでしょうか。
(答)何回もやらせていただこうと思っております。できれば、年内に懇談会の方から提言の取りまとめをしていただき、事業に早速取りかかっていきたいと思います。渋滞対策と言いましても、いろいろな方策がありますから、どれを優先順位付けて、どれから、いつまでに着手をしていくという具体的なところまで詰めていければと我々としては考えております。しっかりやりますので。
(問)(科学新聞・中村記者)
 関連で、沖縄の渋滞対策なんですけれども、例えば、SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)で自動運転についての研究開発しているじゃないですか。そういうのを、例えば社会実装の場とか実験の場とか、そういうものは考えていないんでしょうか。
(答)考えております、今この時点ではそれ以上言えないんですけれど。渋滞対策というよりも、いわゆる自動運転の社会実証実験を沖縄でできればと思いますけどね。

(以上)