加藤内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 平成28年11月11日

(平成28年11月11日(金) 9:15~9:21  於:官邸3階エントランスホール)

1.発言要旨


 おはようございます。
 閣議でまず、11月20日を「家族の日」とし、明後日11月13日から26日まで、「家族の週間」を実施することについて発言をいたしました。この週間は、子育てを支える家族と地域の大切さについて理解を深めていただくために、平成19年度以降は毎年行っております。
 期間中、三重県と共同で「家族の日」フォーラムを開催し、家族や地域の大切さに関する作品コンクールの優秀作品を表彰します。また、関係団体や民間企業などと連携し、啓発活動を行います。安心して子供を産み育てることができる社会づくりを進めていくことは、一億総活躍社会の実現にもつながるものであると考えております。
 続いて、閣僚懇談会において、各大臣に対し、「女性に対する暴力をなくす運動」の実施の協力をお願いする発言をいたしました。この運動は、11月12日から25日までの2週間、地方公共団体や女性団体を始めとする関係団体と連携し、毎年行っているものであります。内閣府では、ポスター、リーフレットを作成し、広報・啓発をすることにしております。
 また、明日11月12日土曜日に、東京タワー及び東京スカイツリーを運動のシンボルカラーである紫色にライトアップをするほか、期間中、お手元にお配りをしておりますが、タワーや城など全国約80か所の施設でも同様のライトアップが行われる予定であります。
 女性に対する暴力は、重大な人権侵害であり、決して許されない行為であります。本運動を通じ、一人でも多くの方に、この問題について考えていただくとともに、被害を受けている方は一人で悩まず、まずは御相談していただきたいと思っております。
 あと2件は御報告でございます。
 一つは、子供の未来応援基金に関してでありますが、このたび、株式会社バリューブックスの御協力により、子供の未来応援基金への寄付メニューに、「こどものみらい古本募金」という古本を活用した寄付方法が、新たに加わります。読み終えた本を送っていただくと、その買取金額が全額、基金に寄付されます。
 是非、多くの方に御参加いただきたいと思います。
 それから、拉致の関係であります。来週、11月15日は、39年前、当時中学1年生だった横田めぐみさんが、新潟市内で学校からの帰宅途中に北朝鮮に拉致された日であります。
 この日に、新潟日報社、新潟県、新潟市の主催により「忘れるな拉致11.15県民集会」が今年も開催されます。私も出席させていただく予定であり、また、集会に先立って、横田めぐみさんが拉致された現場を視察させていただく予定であります。
 めぐみさんのお父様の横田滋様は、来週14日に84歳となられます。被害者御本人はもとより、御家族の高齢化が進む中、一刻の猶予も許されないとの切迫感を御家族の方々と共有しながら、全ての拉致被害者の方々の一日も早い帰国を実現するため、全力を尽くしていきたいと考えております。
 私の方からは以上であります。

2.質疑応答

(問)代表日本テレビ(鳥羽)です。1問お願いします。
 まず、新しいアメリカの大統領にトランプさんが決まりました。この受止めと、拉致問題担当大臣として新しいアメリカ政府とどのように連携していきたいか、お答えください。
(答)総理が早速、トランプ、次の大統領とお話をされるということで、昨日、電話会談が行われたということがあります。日米関係は非常に重要な同盟関係でもあります。希望の同盟ということで、更にこれが進んでいけるように、我々も努力をしていかなければならないというふうに思います。
 また、拉致担当大臣としては、やはり日本人の拉致問題は安倍政権の最重要で最優先課題であります。まず我々、日本政府がしっかり取り組んでいくべき問題ではありますが、同時に国際社会との連携、特に今申し上げた同盟関係でもありますアメリカの理解と協力というのは非常に重要であります。これまでも、そういった面での努力をしてまいりましたけれども、これからも引き続き、そういった面の努力をしっかり行いながら、アメリカの理解、そして協力も得ながら、先ほど申し上げた、全ての拉致被害者の一日も早い帰国の実現に向けて努力をしていきたいというふうに思っております。
 それから、今の御質問ではありませんが、女性活躍担当大臣という立場で申し上げますと、9日の段階でクリントン、候補と言っていいのでしょうかね、が「今回はガラスの天井を破ることはできなかったけれども、いつかは次の人が破ってくれるだろう」というコメントを残されているわけでありまして、そういった意味でも、今回のこうしたことが女性活躍の推進ということで大変期待を持っている方々もおられましたけれども、これが一つの奇貨として、女性の活躍が政治面でも更に進んでいくということを期待をしていきたいと思いますし、我々としても第4次男女共同参画基本計画等にも盛り込ましていただいておりますが、そういったことも含めて、努力をしていきたいと思っております。

(以上)