加藤内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 平成28年10月18日

(平成28年10月18日(火) 8:41~8:47  於:中央合同庁舎第8号館1階s101記者会見室)

1.発言要旨


 おはようございます。私の方から閣議の発言または冒頭申し上げることはありません。

2.質疑応答

(問)朝日新聞の髙橋です。
 拉致問題についてお尋ねいたします。
 松本京子さんについては、一部報道で平壌の病院に入院していると、体調を崩しているという報道もありましたが、これについて大臣の御認識をまずお聞かせください。
(答)そうした報道があることは承知をしておりますし、また、国民の皆さんが松本京子さんのそうした状況に大変深い関心を持っていただいているというふうには認識をしておりますが、ただ、これ一つ一つのことに関してコメントするということは、これから被害者の方々の帰国に向けての交渉ということも含めてプラスにならないということもあると思いますので、具体的な状況についてのお答えは、従前から差し控えさせていただいているということであります。
 ただ、我々としては拉致被害者の方々は生存されているということを前提に、これまでも情報収集に当たってきているところであります。
 松本京子さん、私も先日鳥取で開催された集会にも出席をさせていただきましたけれども、また、拉致をされた現場も見せていただきましたけれども、その拉致されてからもう39年という長い年月がたっているわけでありますから、正に一日も早い帰国に向けて全力で取り組みたいというふうに思っております。
(問)朝日新聞 髙橋です。
 関連して、北朝鮮への制裁についてなのですが、大臣は常々国際社会の圧力をてこにという言い方をされていると思うのですが、独自制裁、国連での制裁、こういったものはいつ頃どのようにするのがいいというふうに現段階ではお考えでしょうか。
(答)国連での制裁については、今鋭意議論が進んでおりますし、日本も安保理理事国のメンバーとしてそれに向けて努力をしている最中でございますし、また、そうした動向も踏まえながら、日本独自としての措置についても鋭意検討が進められているというふうには承知をしておりますけれども、具体的にどの段階でどうだということを私の方から申し上げる状況にはありません。
(問)NHKの伏見と申します。
 拉致問題関連しまして、昨日、鳥取県知事が加藤大臣宛てで事実関係の確認を求めるような内容の要望をされていたかと思うのですけれども、政府としては松本京子さんのことについて、更に事実関係をしっかり確かめていくというようなことはお考えになっているのでしょうか。
(答)昨日、平井知事がお出でになられて、直前の申込みだったので残念ながら直接お会いすることはできませんでしたけれども、今言った情報の真偽について確認をしてほしいという話と、それから、帰国をするというようなことになった場合には、鳥取県としてもしっかりやっていくけれども、政府としても格別な支援をお願いしたいと、2点あったわけでありますけれども、1点目については、先ほど申し上げた、具体的な中身については残念ながら申し上げることを差し控えさせていただきたいというふうに思いますけれども、これまでも拉致被害者の方々については、先ほど申し上げた、生存を前提に情報収集努めておりますし、その姿勢には全く変わりはございませんし、また、そのときに松本孟さんからのお手紙も頂戴をしたところでございまして、そのお手紙の中では、「すぐにでも飛んでいって面倒をみたい」と、そして、「それがかなわないということは本当につらい」という切実なる思いを述べておられました。また、「一日も早く全ての拉致被害者の方が帰国できるよう全力で取り組んでほしい」という話も中に書かれておりました。
 この手紙も見させていただきまして、これは知事経由で頂いた手紙でありますけれども、しっかりとこの問題、また、一刻も猶予ならないと常に申し上げてはおりますけれども、そういう思いで取り組んでいきたいと思っております。

(以上)