加藤内閣府特命担当大臣閣議後記者会見要旨 平成28年9月20日

(平成28年9月20日(火) 10:00~10:06  於:中央合同庁舎第8号館1階s101記者会見室)

1.発言要旨


 閣議では特に発言はしておりません。
 冒頭、お手元に配付をしておりますが、本年5月に施行された「成年後見制度の利用の促進に関する法律」に基づく、「成年後見制度利用促進委員会」の第1回の会合を今週9月23日14時から開催することとしております。
 成年後見制度は、平成11年の民法などの改正により、平成12年に導入されました。利用者は増加してきているものの、制度を利用していない認知症、知的障害者、精神障害者の方も多く存在しています。今後、国民の皆様に、より広く、また、安心して制度を利用していただくための対応が必要となっております。
 成年後見制度の利用促進のためには、地域における制度利用の需要の把握、地域における市民後見人などの人材の確保、成年後見人による不正の防止などの課題があります。
 政府においては、有識者からなる本委員会の意見を頂いた上で、今年度中に、成年後見制度利用促進基本計画を定め、関係省庁が連携して制度の利用促進を総合的かつ計画的に推進することを目指しているところでございます。
 私の方からは以上であります。

2.質疑応答

(問)時事通信の中山と申します。
 今日、大臣、大阪で二つの企業を視察されるかと思いますが、アイリスオーヤマとロート製薬、それぞれの企業の取組で、どのあたりに特に着目されているのか、お願いします。
(答)ロート製薬においては、企業外において他の仕事をする、あるいは企業の中において本来の仕事以外のところもやると、ちょっと名前は忘れましたけれども、そういう制度を積極的に展開されているということなので、その実情についてお話を伺いたいというふうに思っております。いわゆる副業ですね、前者の方は。
 それから、アイリスオーヤマについては、いわゆるそれぞれの企業を退職された方、特に中高年の方を採用することによって、その力を十二分に発揮をされておられるということで、その実情をお聞かせいただきたいというふうに思っております。
(問)産経新聞の桑原です。
 関連ですけれど、その実情を把握して、実現会議にも反映させるというようなお考えなのでしょうか。
(答)視察をした上でということになるのだろうと思いますけれども、そうした議論にも資すればなということで、視察をしたいと思っております。
(問)テレビ朝日の柊と申します。
 今、企業の視察ということでやられるということなのですが、今後そうした企業の視察というのを積極的に進めていくというお考えなのでしょうか。
(答)企業とか、それから雇用の状況というのは地域によって違うところもございますので、そういった現場の声も聞きながら、この議論を深めていきたいと思っています。
(問)NHKの伏見です。
 冒頭頂いた、この成年後見の制度についてなのですけれども、先ほど、年度内を目途に基本計画とおっしゃいました。どういった議論を進めていって、どういうことを目指したいかというところを改めてお聞かせいただけないかと思います。
(答)先ほど申し上げました一つは、利用の促進をどう図っていくかという、そうした観点と、それからもう一つは、やはり様々な不正の指摘があるものですから、それをどういう形で防いでいくのか。大きく言うとその2本を柱としながら、議論を深めていただきたいと思っています。

(以上)