山本内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成29年6月16日

(平成29年6月16日(金) 9:42~9:49  於:官邸3階エントランスホール)

1.発言要旨


 まず、本日の閣僚懇談会において、私から、昨日公表した再就職規制に関する全府省庁調査の結果について報告しました。総理からは、内閣人事局を中心に、政府が一丸となって再発防止策を講じ、再就職規制の遵守を徹底する必要があり、各大臣は率先して取り組むよう、指示がありました。公務への国民の信頼が確保されるよう、今後、再発防止に努めてまいります。
 次に昨日、15日に発表した国家戦略特区における獣医学部新設に係る文書について、内閣府における調査の報告結果がまとまったのでご報告いたします。文科省の調査結果に対応して、内閣府側における当該メールの存在及び記載内容の真偽等について既に確認済みのものも含めて、改めて調査を行ったところであります。
 調査結果のポイントを簡潔に申し上げますと、内閣府においては、文部科学省の追加調査の対象となった文書のうち4種類の文書等が確認され、新たに確認された4種類の文書等と合わせて計8種類の文書等の存在が認められたところであります。また、内閣府が文科省に個別の項目や個別のプロジェクトについて、官邸の最高レベルが言っているとか、総理のご意向などと伝えた認識はなく、また、総理からもそうした指示等は一切ありませんでした。これも確認できました。
 ただし、総理が常々、特区諮問会議等で規制改革全般について、スピード感を持って実現すべきという旨を発言されていることから、これを受けて、事務方が関係省庁との議論を行う際でも、こうした発言に言及させていただくことはあったとの報告を受けました。
 いずれにしても、調査結果の詳細については、この後、12時15分から8号館1階の会見室において、内閣府総括審議官がブリーフィングを行う予定であります。その機会にお尋ねいただきたいと思います。
 以上です。

2.質疑応答

(問)大臣、文科省の調査結果と内閣府の調査結果で、一部食い違う部分がありますけれども、その点についてはどのようにお考えでしょうか。
(答)食い違うというのは。
(問)片方ではある、こういうふうに話したと言っているけれども。
(答)そういう意味ですか。
(問)はい。
(答)これは私どものほうで確認したところ、そうした安倍総理の意向とか、そういうことは一切言っていない。ただ、常々、総理は諮問会議等でスピード感を持って規制改革を断行するようにということを言っているので、そういうことを踏まえて発言しているので、その辺を相手がどういうふうに受け止めるのかということだろうと思います。
(問)大臣は昨日、徹夜で調査をして、明朝には出すというふうにおっしゃって、今、出たわけですけれども、調査の時間が少し短いと思うんですが、今後、もう一度調査する可能性というのはいかがでしょうか。
(答)今回もかなり頑張ってもらって取り組んだ。共有フォルダ、   そして了解とれた個人フォルダも含めてヒアリングしてやりましたので、十分やったと思っておりますけれども、何かまた新しいことがあれば別ですけれども、一応、調査を尽くしたというふうに考えています。
(問)その結果、一部、資料は出てきたわけですけれども、それに対して大臣の受け止めはいかがですか。
(答)文科省がそういう調査してもらったということで、そういう対応して、こちらもやったということになります。そして同時に、ヒアリングと文書等について確認した結果、総理の意向ということは一切、言っていないということを改めて確認しました。同時に、この結果を受けて、しっかりとルールに基づいてやっているということを改めて我々は再認識したというふうに思っています。いずれにしても、こうした形で国民の疑念を晴らして、しかし、改革は是非とも断行していかなければいけないと思いますので、しっかりとやっていきたいというふうに思っています。
(問)内々に共有、獣医学部のWGについてという文書についてなんですけれども、今日頂いた資料では、藤原審議官いわく官邸の萩生田副長官からというコメントも、担当者から伝えていた曖昧な内容であって、事実関係を確認しないままメールを発信してしまったとあるんですけれども、藤原審議官ご自身の認識はどういうものだったんでしょうか。
(答)これは、その担当者というのは、全く特区の担当者でも何でもない、ただ、文科省から出向していて、ある意味、親元に、いろいろ隠れて、報告しているというような。
(問)担当者じゃなくて、藤原審議官の。
(答)藤原審議官は全くそういう指示を受けたというような話はありません。これは時系列を見てもわかるんですが、10月28日に私の判断で原案を提示しています。その原案の中で既に、獣医学部が存在しない地域に限るという原案で出しているわけです。そして、その原案に対して、文科省や農水省とかを含めたほかのところとやり合うわけで、特に文科省とはやり合うわけですが、まだたくさん可能性が、あるいは、できる可能性があるというような、そういう話もあって、そして、それを踏まえて、私がそれでは広域的にということで、はっきりと、もう少し限定的な意味で、入れようという判断をして、そういうのを副長官のところには報告は適宜行っているということでありますが、副長官のほうから何ら、こうしろ、ああしろというふうなことは一切なくて、おまかせだと、そういうことがあったというふうに聞いています。
(問)それと、先ほどのお話があった、担当者なんですけれども、担当者から伝えていた曖昧な内容とあるんですけれども、担当者はこの件について、どのように説明していますか。
(答)だから、その担当者は、特区の担当者ではない担当者であって、その彼も、自分はその他のところでやっていることについて、いろいろな会話が交わされていて、それを断片的に聞いて、よく分からないままに自分なりに、それを書いてというように聞いています。
(問)具体的にどういう内容を誰から伝え聞いたというふうに言っているのでしょうか。その書いた人、具体的に担当者からどういう内容を誰から聞いたというふうに言っているのでしょうか。
(答)それはちょっと後で詳しく説明したいと思いますが、まだ課内でいろいろ飛び交っているような話を聞いて、そして、確認しないままにそういうことを書いたということで、自分なりにはっきりと何か言えるというようなことではありませんというふうに言っています。
(問)確認ですけれども、広域的、それから限るというのは大臣がおっしゃっているということですか。
(答)はい。

(以上)